空気環境の調整12
建築物衛生行政概論 建築物の環境衛生 空気環境の調整建築物の構造概論 給水及び排水の管理 清掃 ねずみ・昆虫等の防除
単位集 水質検査項目及び特定建築物の水質検査頻度 法令集 法改正 参考資料
空気環境の調整⑫
空気浄化装置 < 静電式 < ろ過式 < 自動更新型フィルタ < エア―フィルタの性能表示 < 質量法 < 比色法 < 計数法 < フィルタの目詰まりを起こした場合
空気浄化装置
空気浄化装置の浄化原理には、静電式、粘着式、ろ過式、吸収法などがある。
静電式
高圧の電界で荷電し、吸引付着力で除じんする。空気調和機用に用いられる静電式では、オゾン発生量の少ない陽極放電が用いられる。
静電式は圧力損失が少なく省エネ的で、微細な粉じんまで効率よく捕集できる。
ろ過式
ろ過式は主にユニット型フィルタと巻き取り型フィルタがある。
ユニット型フィルタはろ材をユニット型の枠に収めたもの。ユニット型フィルタは、風量に応じて枚数の調節が出来空調機へのユニットの収まりがよい。
高性能フィルタの一種であるHEPAフィルタの圧力損失は100~500Paと一般にフィルタの数倍である。中性能フィルタや高性能フィルタ では通過速度で遅くして圧力損失を低くするためにろ材を折り込み、フィルタ面積を大きくしている。
赤字は重要です。暗記しましょう。特にHEPAフィルタの圧力損失あたりはしっかり覚えましょう。
ろ過式フィルタは適切な時期に交換を行わないと、捕集した粉じんの再飛散を起こす。←なんとなくわかる問題だよね。
フィルタを安全に性能よく、経済的に使用するためには風速が許容範囲にあるようにしなければならない。速度の大きな気流がフィルタ面に吹き付ける場合はフィルタの前面にじゃま板を取り付ける。
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これも覚えること。とくにじゃま板は重要だよ
自動更新型フィルタ
ロ―ル状のろ材を、タイマや差圧スイッチで、汚れに応じて自動で巻き取る。
捕集効率は高くないが、保守管理が簡単であり、広く使われる。エア―フィルタの性能表示
エア―フィルタ―の性能は、定格風量時における汚染除去率、圧力損失、汚染除去容量で示される。
- 汚染除去率
- 空気浄化装置の上流側に流入する汚染物質が、空気浄化装置により除去される割合のこと。
汚染除去率=(上流側濃度 - 下流濃度量) / 上流側濃度 X 100(%)で表される。
- 空気浄化装置の上流側に流入する汚染物質が、空気浄化装置により除去される割合のこと。
- 圧力損失
- 空気浄化装置に定格流量の空気が流れるときの、空気浄化装置上流側と下流側の全圧差で表示される。
- 汚染除去容量
- 空気浄化装置が使用限度に至るまでに保持できる汚染物質の量で示される。
上記赤字は暗記するべし、特に数字はしっかり覚えましょう。
初期値の2倍、捕集率が規定値の85%あたりは暗記
性能試験の方法
粉じん捕集率の測定方法には質量法・比色法・計数法(個数法)がある
質量法
プレフィルタ等の粗じん用の性能表示に使用される。
比色法
中性能フィルタの性能表示に使用される。
計数法
計数法は、高性能フィルタの性能表示使用される。
上記質量法→粗じん用、比色法→中性能、計数法→高性能これ、しっかり暗記です。
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これも丸暗記するべし。
比色法の50%フィルタは計数法では20%強、質量法では約90%の粉じん捕集効率となる。
フィルタの目詰まりを起こした場合
- 冷暖房能力の低下
- 送風量の減少
- フィルタ前後の差圧の増大
- 給気ダクト内の静圧の低下
- 送風機用電動機の運転電流値の減少
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