空気環境の調整17
建築物衛生行政概論 建築物の環境衛生 空気環境の調整建築物の構造概論 給水及び排水の管理 清掃 ねずみ・昆虫等の防除
単位集 水質検査項目及び特定建築物の水質検査頻度 法令集 法改正 参考資料
空気環境の調整⑰
空気の状態変化と湿り空気線図の問題
この問題も毎年出題頻度の高い問題なので、簡単な解き方を説明いたします。
解き方を覚えれば簡単に答えが導かれます。
- 外気
- 混合
- 湿度
令和5年問題60
定風量単一ダクト方式を図ーAに、冷房最大負荷時の状態変化を図ーBに示す。図-Aの各点に対する図-Bの状態点との組合せとして、最も適当なものは次のうちどれか。
- (図-A)a―――(図-B)ア
- (図-A)b―――(図-B)ウ
- (図-A)c―――(図-B)エ
- (図-A)d―――(図-B)イ
- (図-A)e―――(図-B)オ
答え【4】
【解答】冷房であるから、外気はオである。
室内からの還気ウと混合されてエになり、冷却コイルで冷却されてアになり、送風機出の熱損失により 送風機出口dでイとなって、室内へ吹き出す。
つまり以下のようになります。
- a―――オ
- b―――エ
- c―――ア
- d―――イ
- e―――ウ
平成27年問題62
暖房時における定風量単一ダクト方式の空調システムを図―Aに示す。図―Bは、図―Aのa~hにおける空気の状態変化を湿り空気線図上に表したものである。
図―A中のbに相当する図―B中の状態点は、次のうちどれか。
- ア
- イ
- ウ
- エ
- オ
問題より暖房時におけると書かれています。
つまり、外気は乾球温度が一番低い部分のオであることがすぐわかります。
図―Aではその外気と還気が混合しています。
つまり、図―B上で混合している部分はエのみです。
つまりエがbに該当します。
さらに付け加えると絶対湿度が上がったアは加湿された後だとわかると思います。
つまり、アは図―A上の加湿器を通過したfだとわかります。
平成22年問題60
冷房時における単一ダクト方式の空気調和システムを図―Aに示す。
図―Bは、図―Aのa~eにおける空気の状態変化を湿り空気線図上に表したものである。
図―A中のdに相当する図―B中の状態点は、次のうちどれか。
- ア
- イ
- ウ
- エ
- オ
今回の問題は冷房時です。暖房時が乾球温度が一番低かったのに対し冷房時は乾球温度が一番高いアが外気になります。
次に混合している場所イは図―A上で外気と還気の混合しているbになります。
つまり還気は図―B上ではウになります。
これで、残りはエとオになりますが図―Aのdは冷却器を通過した後になり、図―B上では冷却された空気なので、一番乾球温度が低いオ
になります。エは加熱器を通過した後で乾球温度が上がっています。
買い物は楽天市場