空気環境の調整16
建築物衛生行政概論 建築物の環境衛生 空気環境の調整建築物の構造概論 給水及び排水の管理 清掃 ねずみ・昆虫等の防除
単位集 水質検査項目及び特定建築物の水質検査頻度 法令集 法改正 参考資料
空気環境の調整⑯
音圧の問題
音圧の問題
少し惑わされやすい問題に音圧レベルの問題があります。
ここで解説をいたします。
平成24年 問題85
1台78dB(A)の騒音を発する機械を、測定点から等距離に6台同時に稼動させた場合の騒音レベルとして、最も近いものは次のうちどれか。ただし、log102=0.3010、log103=0.4771とする。
この問題のポイントは2つあります。
- log102=0.3010、log103=0.4771は無視する
- 同じ騒音レベルの機械を2台使用した場合は+3dBになる。
- 同じ騒音レベルの機械を4台使用した場合は+6dBになる。
- 同じ騒音レベルの機械を6台使用した場合は+8dBになる。
- 同じ騒音レベルの機械を8台使用した場合は+9dBになる。
- 同じ騒音レベルの機械を10台使用した場合は+10dBになる。
上記ことを利用すれば簡単に求められます。
つまり
以下のような計算でも求められます。
X台運転したときの騒音レベルは、
+10log10Xで求めることが出来ます。つまり平成24年 問題85の場合だと、
6台同時に運転した場合なので +10log106になります。+10log10(2 x 3)
=10(log102 + log103)になります。
上記問題より
log102=0.3010、log103=0.4771
であるから
10(0.3010+0.4771)
=10 x 0.7781
=7.7781
になります。
つまり6台運転した場合の騒音レベルは+7.7781dB になり、
1台78dB(A)の騒音を発する機械を6台同時に稼動させた場合の騒音レベルは
78 + 7.7781 = 85.781dB
≒86dB
になります。
平成27年 問題86
騒音レベル83dBと92dBの騒音を合成した場合の騒音レベルとして、最も近いものは次のうちどれか。
ただし、log102=0.3010、log103=0.4771とする。
まず、92dBの方を考えてみます。
同じ騒音レベルの機械を2台使用した場合は+3dBになる。
を逆に考えると
つまり、平成27年 問題86は
1台83dB(A)の騒音を発する機械を、9台同時に稼動させた場合の騒音レベルを求めることが出来る。と同じことになります。
同じ騒音レベルの機械を8台使用した場合は+9dBになる。
同じ騒音レベルの機械を10台使用した場合は+10dBになる。
つまり、9台の騒音レベルは+9dBと+10dBの間になる事から
83dB + 9dB = 92dB
83dB + 10dB = 93dB
になり、答えは92~93dB内になることが分かる。
答えは(4)92.5になります。
因みに 1台83dB(A)の騒音を発する機械を、9台同時に稼動させた場合の騒音レベルは
X台運転したときの騒音レベルは、
+10log10Xの公式より *10log109になり
+10log10(3 x 3)
=10(log103 + log103)になります。
問題文より
log103=0.4771ということなので
10 x (0.4771 + 0.4771) = 10 x 0.9542 = 9.542
になります。
従って答えは
83 + 9.542 = 92.542dB
正確に計算するとこのようになります。
ここでのポイントは、
- 2台稼働→+3dB
- 4台稼働→+6dB
- 6台稼働→+8dB
- 8台稼働→+9dB
- 10台稼働→+10dB
- X台運転したときの騒音レベルは
- +10log10X
X = a x b
より
+10log10(a x b)より
+10(log10a+log10b)
- +10log10X
買い物は楽天市場