建築物の環境衛生6
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建築物の環境衛生⑥
音に関するまとめ
- 人の耳が音として聞こえる周波数はおよそ20~20000Hzである。
- 人の耳に感度(敏感)のよい周波数は4000Hzである。
- 高齢者は、高い周波数の音は聞き取りにくい。(加齢による聴力の低下は高い周波数から始まり、一般に聴力の低下の度合いは女性より男性のほうが大きい。)
- オクタ―ブとは2音の周波数が2倍になる間隔をいう。
- 普通の会話で使われている音声周波数は90Hz~4000Hzの範囲である。
- 聴覚の刺激となるのは音波であり、一般に鼓膜を通じて空気の振動による音であるが、その他の頭蓋骨などを通じて伝わる音もある。
- 空気の振動による音の伝達が気導である。
- 骨などによる音の伝達が骨導という。
- 音の1秒間の振動回数を周波数という。周波数は音を周波数成分表示した特性のことを周波数特性(Hz)という。
- 耳は音の感覚の受容器であり、大別して、外耳、中耳、内耳に分けられる。
- 外耳から入った音波は、鼓膜を振動させ、耳小骨を経て内耳に伝えられ、前庭窓から入った音の振動は、蝸牛(かぎゅう)の先端の蝸牛孔を経て鼓膜窓に伝わる。このとき、蝸牛管を真ん中で仕切る基底膜上のコルチ器の有毛細胞に伝播し、聴神経を経て大脳皮質の聴覚野に伝わり、音として認識される。
上記事柄は暗記しよう。
音の三要素
音には、自然の音と人工的な音がある。同じ音でも、聞く人によっては、快適な音、楽音にもなり、不快な音、騒音にもなる。音の聞こえ方は、音の物理的特性である音圧レベル(dB)周波数特性(Hz)、時間的変動特性等によって異なり、これら音の大きさ、音の高さ、音色を音の感覚の3要素という。聴力と騒音
- ヒトの聴器で聞き取ることのできる周波数帯は、約20Hzから約20kHzの約10オクターブの範囲である。
- ヒトが音として聞こえる最小の音圧レベルを、最小可聴値という。
- 聴力の正常な人では、、4000Hz付近の最小可聴値が、他の周波数の音と比べて鋭敏であり、最小の音圧レベルを示す。
- 最大可聴値とは、これ以上の音圧レベルでは、不快感や痛み等の他の感覚が生ずる閾値である。
- ヒトが音として聴こえない、約20Hz以下の音を超低周波空気振動という。
- コウモリなどが聴き分ける約20Hz以下を超える周波数の音を超音波という。
- ある騒音環境下で、対象とする特定の音以外の音を暗騒音という。
- 等ラウドネス曲線
- 音の周波数を変化させたときに等しいラウドネス(人間の聴覚による音の大きさ、騒音のうるささ)になる音圧レベルを測定し、等高線として結んだものである。
人の聴覚は周波数によって感度が異なるため、物理的に同じ音圧であっても、周波数によって感じる音の大きさが異なる。この聴感上の音の大きさをラウドネスと呼ぶ。
以下が等ラウドネス曲線図です。
等ラウドネス曲線を見ればすべての曲線が4000Hz付近で垂れ下がっています。
これは人間の耳がこの周波数付近で一番敏感なことを示しています。 - 音の周波数を変化させたときに等しいラウドネス(人間の聴覚による音の大きさ、騒音のうるささ)になる音圧レベルを測定し、等高線として結んだものである。
- C5デップ
- 騒音性難聴(職業性難聴)の初期の特徴、縦軸に聴力レベル、横軸に
周波数をとってグラフ(オ―ジオグラム)で聴力を調べると5番目のCの音付近(およそ4000Hz)付近の聴力が低下し、
グラフにくぼみができることから騒音性難聴の特徴をC5デップという。
これを見れば4k付近でくぼみができでいるのがわかります。
- 騒音性難聴(職業性難聴)の初期の特徴、縦軸に聴力レベル、横軸に
周波数をとってグラフ(オ―ジオグラム)で聴力を調べると5番目のCの音付近(およそ4000Hz)付近の聴力が低下し、
グラフにくぼみができることから騒音性難聴の特徴をC5デップという。
- マスキング
- 一つの音により、他の音が遮へい(マスク)されて聞こえなくなる現象。
つまり、テレビを観ているときに、近くで掃除機などを使用されると、テレビの音が聴こえなくなることがあると思います。
このようなことをマスキングと言います。
- 一つの音により、他の音が遮へい(マスク)されて聞こえなくなる現象。
騒音とその影響
ヒトの聴力は、一般的に20前後で最も良く、加齢によって、高い周波数から次第に低い周波数域に聴力の低下が見られる。これを加齢性難聴(老人性難聴)という。
こうした聴力低下には、周辺の騒音、テレビ等の音声や音、自分の活動による騒音も含めた全ての音が関係する。
- 騒音職場に長時間にわたり働いていると難聴が起こりやすく、これを騒音性難聴(職業性難聴)という。
騒音性難聴(職業性難聴)の初期の特徴は、通常、約4kHz付近での聴力低下(C5dip)と呼ばれる。)と耳鳴り等である。 - 騒音により自律神経系が刺激され、抹消血管の収縮、血圧の上昇、胃の働きの抑制等が起こる。
- 副腎ホルモンの分泌の増加、性ホルモン分泌の変化等が起き、騒音レベルが高くなると、生理的・身体的な影響が大きくなる。
- 騒音による健康影響は、年齢や生活習慣、生活・活動環境などによる複合的な要因で変化する。
- 55dB超の夜間騒音で心臓血管系への影響を示す科学的根拠があるとしている。
- 超音波は、医療機器、工作機械、洗浄機等から発生し、強いレベルの場合には、耳鳴り、頭痛、吐き気、疲労等の身体的影響が見られる。
- 聴力低下や難聴といった聴力障害の程度は、聴力レベルにより評価される。
中度・重度の難聴になると、言語聴取に支障が起こる。 - 大きく、高い音に一時的にばく露されていると、聴力は一時的に低下する。これを一過性聴力閾値上昇(TTS)という。
一時的な聴力低下は、通常、その後の静かな環境により回復する。しかしこの状態が繰り返され、長時間にわたると聴力低下は進行・慢性化し、永久性の聴力低下となる。これを永久性聴力閾値上昇(PTS)または永久性難聴という。 - 永久性難聴の程度は、周波数や音圧レベル、一日のばく露時間、ばく露年数等により異なり、障害の程度や進行具合には個人差が大きい。
- 聴力検査では、500、1000、2000Hzの聴力レベルの平均値(3分法平均聴力レベル)と4,000Hzの聴力レベルとが、ともに30dB未満の人を聴覚正常者としている。
- 音が大き過ぎる、「やかみしい」、「うるさい」、「不快だ」、「迷惑だ」、「邪魔だ」等の心理的影響は、聴取妨害とともに住民の騒音苦情の大半をなしている。
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