給水及び排水の管理10
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給水及び排水の管理⑩
衛生器具 < 衛生器具の分類 < 大便器の種類 < サイホン式 < サイホンゼット式 < 洗落し式 < 洗出し式 < ブロ―アウト式 < サイホンボルテックス式 < 大便器の故障の原因 < 大便器の給水圧力 < 小便器 < 洗浄水栓方式 < 洗浄弁方式 < 自動サイホン式 < 浄水器衛生設備
衛生器具
衛生器具とは、水を供給するために液体若しくは洗浄されるべき汚物を受け入れるために、又はそれらを排出するために 設けられた給水器具・水受け容器・排水器具及び付属品をいう。
衛生器具の分類
衛生器具は覚えましょう。
大便器の種類
大便器にはサイホン式、サイホンゼット式、サイホンボルテックス式、洗出し式、洗い落し式、ブロ―アウト式がある。
各便器の特徴をしっかりつかもう。サイホン式
サイホン作用で汚物を吸い込むように排出
水溜り面はサイホンゼット式より少し狭いため、ボ―ル内乾燥面に汚物が付着することがある。
サイホンゼット式
ゼット穴構造から吹き出す水が強いサイホン作用を起こし、汚物を
吸い込むように排出する。
吸引排出力が強いので水溜り面が広く取れ、汚物が水中に沈みやすく臭気の発散が少ない。
また、ボ―ル内乾燥面に汚物の付着がほとんどない。
洗落し式
水の落差による流水作用で汚物を押し流す方式で、最も構造がシンプルで安価。
水溜り面が狭いためボ―ル内乾燥面に汚物が付着しやすい。洗浄時に多少のはね返りが発生する。
便器便座のサイズが他の方式の物より小さい。
洗出し式
便ばちに、一時汚物をためておいて洗浄水の勢いにより汚物を排水管に洗い出す方式。
水たまり部がかなり浅いため跳ね返りが少ない反面臭気の発散が多い。
ブロ―アウト式
ゼット穴から洗浄水を強力に噴出させ、その勢いで汚物吹き飛ばすように排出する。
水溜まり面が広いのでボ―ル内乾燥面に汚物の付着や臭気の発散がほとんどない。
フラッシュ弁専用なので洗浄音がほかの方式より大きい。
サイホンボルテックス式
タンクと便器が一体成型のワンピ―スタイプ、サイホン作用と渦巻作用を併用しており、洗浄時に空気の混入がほとんどなく洗浄音が最も静かな高級便器。
水溜まり面が広いので汚物が水中に沈みやすく臭気の発散が少ない。またボ―ル内乾燥面に汚物の付着がほとんどない。
ポイントとしては
汚物の付着が少ないのは・・・・・・・・・・サイホンゼット方式、サイホンボルテックス式、ブロ―アウト式
臭気がすくないのは・・・・・・・・・・・・サイホンゼット方式、サイホンボルテックス式、ブロ―アウト式
逆に
汚物の付着が多く、臭気の発散が多いのは
洗落とし式、洗出し式かな←なんとなく安価で、狭いという感じかな。
大便器の故障の原因
便器と床面の間が濡れる | フランジ部シ―ル材の取り付け不良 |
吐出時間が長い | 開閉ねじの締めすぎ。ピストンバルブのストレ―ナ等の詰まりかかっている。 |
洗浄力が弱く汚物が流れない | トラップ部や排水路における異物のつまり |
少量の水が流れ放し | 洗浄弁のシ―トとシ-トパッキンの間にごみ |
吐出時間が短い | 開閉ねじの開けすぎ |
ハンドル部から漏水 | ハンドル押し棒部分のパッキン摩耗、損傷、押し棒部ナット緩み |
多量の水が流れ放し | ピストンバルブのストレ―ナ―または小穴が詰まっている。 |
注意する部分は、吐出時間が長くなった場合と短くなった場合の違い。
多量に水が流れる時と少量に水が流れる時の違いを把握すること。
吐出時間が長い←開閉ねじの締めすぎ
大便器の給水圧力
最低でも70kPa必要。
大便は10秒間に15L、小便は5Lの水が標準
小便器
小便器の洗浄方式には、一般に洗浄水栓方式、洗浄弁方式、自動サイホン方式の3つに分けられる。
洗浄水栓方式
ハンドルの開閉によって小便器の洗浄を行う。
人為的な操作が必要で、非衛生になりやすい。(人の操作により洗浄される為中には洗浄しない人もいるということ)
洗浄弁方式
大便器同様に水圧によって洗浄する。
人為的な操作が必要で、非衛生になりやすい。(人の操作により洗浄される為中には洗浄しない人もいるということ)
自動サイホン式
サイホン管を内臓するタンクに常に一定量の給水を行いタンク内の水位が上昇するとサイホン作用によって自動で洗浄水を放水される。
浄水器
現在の主流は中空糸膜と活性炭を組み合わせたもの。浄水器は水道中に含まれている残留塩素を除去してしまうため、細菌の増殖の可能性は避けられない。
家庭用品品質表示に基づく告示
表示事項
- 材料の種類
- ろ材の種類
- ろ過流量
- 使用可能な最少動水圧
- 浄水能力
- ろ材の取り替え時期の目安
- 使用上の注意
表示事項で間違えやすい項目は使用可能な最少動水圧です。
使用可能な最大動水圧と出題されたら間違いです。
洗面器
洗面器はあふれ縁と吐水口との垂直距離である吐水口空間の確保が必要である。
良くあふれ縁とか吐水口空間とか出てきますのでここでも説明します。
あふれ縁:その上縁において、水があふれ出る部分の最下端をいう。
吐水口空間:あふれ縁と吐出口の垂直距離のこと
備考:吐水口空間は水が逆流する恐れのある貯水槽及び洗面器、浴室に設置されます。
逆流防止のもっとも一般的で確実な手段である。
ここで、重要なことはあふれ縁
- 洗面器・・・・その上縁において、水があふれ出る部分の最下端をいう。
- 水槽類・・・・オ―バ―フロ―口において、水があふれ出る部分の最下端をいう。
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