給水及び排水の管理5
建築物衛生行政概論 建築物の環境衛生 空気環境の調整建築物の構造概論 給水及び排水の管理 清掃 ねずみ・昆虫等の防除
単位集 水質検査項目及び特定建築物の水質検査頻度 法令集 法改正 参考資料
給水及び排水の管理⑤
クロスコネクション < 逆サイホン作用 < バキュ―ムブレ―カ― < ウォ―タ―ハンマ― < ウォ―タ―ハンマ―防止対策 < 貯水槽の保守・清掃給水設備の保守管理等
クロスコネクション
クロスコネクションとは飲料水系統の配管とほかの配管系統(雑用水配管等)を機器や配管で接続することである。(飲料水の汚染させる危険性があるので絶対やってはいけない)
- 逆止弁を介していてもクロスコネクションになる
- 上水高置水槽と雑用水高置水槽をパイパス管・パイパス弁等でつなぐのもクロスコネクションになるので絶対やってはいけない。
逆サイホン作用
水受け容器中に吐き出された水、使用された水、またはその他の液体が給水管内に生じた負圧による吸引作用のため、給水管内に逆流することをいう。
水受け容器とは、使用する水若しくは使用した水を一時貯留し、またはこれらを排水系統に導くために用いられる器具及び容器をいう。
逆サイホン作用の防止には吐出口空間の確保とバキュ―ムブレ―カの設置がある。水受け容器では、逆サイホン作用の防止のために吐出口空間を確保する。
バキュ―ムブレ―カ
大気圧式と圧力式がある。
- 大便器洗浄弁に取り付ける大気圧式バキュ―ムブレ―カは、大便器のあふれ縁より150mm以上高い位置に取り付ける。
- 大気圧式ブレ―カは最終弁の出口側に取り付ける。
- 構造上吐出口空間が確保出来ない場所には、バキュ―ムブレ―カを取り付ける。
- 大便器洗浄弁・小便器洗浄弁・ハンドシャワ―・散水栓・ビデ・洗浄用タンクのボ―ルタップ・ホ―ス接続口付き水栓・食器洗浄機・電気洗濯機など
バキュ―ムブレ―カを取り付ける必要がないもの
実験用流しの自在水栓・吹上げ水飲み器ウォ―タ―ハンマ
液体が充満して流れている管路において、弁等を急激に閉止すると弁前後に急激な圧力上昇が起こり、この圧力変動の波が閉じた点と上流側 との間を往復して、次第に減少していく現象のこと。配管等の損傷の原因になる。
ウォ―タ―ハンマは、水がほとんど非圧縮性であるから起こる(空気のように圧縮性であれば起こらない)←これ重要水柱分離とはポンプを停止して流れを急に止めた場合などに、慣性力と重力の作用により管内が負圧となり、局部的に水の飽和蒸気圧よりも低くなって、局部的に蒸発を起こす現象。
ウォ―タ―ハンマ防止対策
- ウォ―タ―ハンマによる水撃圧力は管内流速にほぼ比例するので、給水管内の流速を2.0m/s以下に抑える。
- 揚水ポンプの吐出管には、衝撃吸収式逆止弁を取り付け、揚水配管の横引きは低所で行う。
- ウォ―タ―ハンマ防止器は内部の気体によってウォ―タハンマの圧力上昇を吸収する。設置する場合はできるだけ発生箇所の近くに設ける。
- ゾ―ニングして適切な給水圧力とする。
つまり、給水流速を抑える。横引き管は低くする。
ゾ―ニングとは高層階などでは低層階に行くにつれて給水圧力が高くなるので要所に減圧弁などを用いて圧力を低下させる。
貯水槽の保守・清掃
- 受水槽の清掃を行った後に高置水槽・圧力水槽の清掃を行う。
- 貯水槽内の沈でん物質及び浮遊物質並びに壁面等に付着した物質を洗浄等により除去し、洗浄を行った場合は、用いた水を完全に排除するとともに、貯水槽周辺の清掃を行うこと。
- 貯水槽の清掃終了後、有効塩素濃度50~100mg/Lの次亜塩素酸ナトリウムなどの塩素剤を用いて2回以上貯水槽内の消毒を行い、消毒終了後は、消毒に用いた塩素剤を完全に排除するとともに、貯水槽内に 立ち入らないこと。
- 貯水槽の水はり終了後、給水栓及び貯水槽内における水について、次の表の上欄に揚げる事項について検査を行い、当該各号の下欄に揚げる基準を満たしていることを確認すること。
基準を満たしていない場合はその原因を調査し、必要な措置を講ずること。残留塩素の含有率 遊離残留塩素の場合は100万分の0.2以上
結合残留塩素の場合は100万分の1.5以上色度 5度以下であること。 濁度 2度以下であること。 臭気 異常でないこと。 味 異常でないこと。 - 清掃によって生じた汚泥等の廃棄物は、廃棄物の処理及び清掃に関する法律の規定に基づき、適切に処理すること。
- 貯水槽清掃終了後は、水洗い及び水張りは、清掃終了後少なくとも、30分経過してから行う。
上記貯水槽の清掃について暗記すること。
特に、ポイントとして受水槽の清掃を行った後に高置水槽・圧力水槽の清掃(順番)をしっかり覚える
塩素消毒は2回
結合残留塩素の場合は100万分の1.5以上
は確実に覚えよう。
貯水槽等飲料水に関する設備の点検及び補修等
- 貯水槽の内面の損傷、劣化等の状況を定期に点検し、必要に応じ、被覆その他の補修等を行うこと。
- 塗料又は充てん剤により被覆等の補修を行う場合は、塗料又は充てん剤を十分に乾燥させた後、水洗及び消毒を行うこと
- 貯水槽の水漏れ並びに外壁の損傷、さび及び腐食の有無並びにマンホ―ルの密閉状態を定期に点検し、必要に応じ、補修等を行うこと。
- 水抜き管及びオ―バ―フロ―管の排水口空間並びにオ―バ―フロ管及び通気管に取り付けられた防虫網を定期に点検し、必要に応じ、補修等を行う。
- ボ―ルタップ、フロ―トスイッチ又は電極式制御装置、満減水警報装置、フ―ト弁及び塩素減菌器の機能等を定期に点検し、必要に応じ、補修等を行うこと。
- 給水ポンプの揚水量及び作動状況を定期に点検すること。
上記覚えること。
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