ねずみ、昆虫等の防除4
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ねずみ、昆虫等の防除④
ダニ < ダニの生態 < ダニの種類 < ヒョウヒダニ < イエダニ < ケナガコナダニ < ツメダニ < シラミダニ < ヒゼンダニ < ダニの防除ダニ類の生態と防除
ダニ
ダニは分類学的にはくもに近く昆虫ではない。
日本国内で知られる3000種のダニのうち屋内に居て、さらに吸血する種はごくわずかのダニである。
ダニの生態
- 成虫で4対の脚をもち、羽根や触角はない。
- ダニの体は、口器がある顎体部と、頭、胸、腹が融合した胴体部の2つに分かれている。
- 幼虫では脚は3対、若虫、成虫で4対である。
これ覚えましょう。
以下で主なダニについて記載します。
最低限覚えましょう。
ダニの種類
ダニの種類には吸血性ダニ、動物寄生性ダニ、屋内塵性ダニ、植物由来のダニ、人刺咬性のダニ、人寄生性のダニに分類される。
- 吸血性ダニ・・・・・・イエダニ、マダニ
- 動物寄生性ダニ・・・・イエダニ(ネズミに寄生)、スズメサシダニ(スズメに寄生)、トリサシダニ(鳥に寄生)
- 屋内塵性ダニ・・・・・ヒョウヒダニ、コナダニ、ツメダニ
- 人刺咬性のダニ・・・・ツメダニ
- 人寄生性のダニ・・・・ヒゼンダニ
- 植物由来のダニ・・・・ヒメハダニ
ヒョウヒダニ
- 人のふけを食べる。
- 人は刺さない
- 温度25℃で湿度60%以上の湿気があるところで繁殖しやすい。
- 死骸や糞が気管支喘息の原因になる。
イエダニ
- ネズミの巣が発生源でネズミに寄生する。
- 宿主であるネズミがいなくなると人からも吸血することがある。
- 防除対策にはネズミの巣を除去するのが有効である。
ケナガコナダニ
- 新しい畳によく発生する。
- 保存食品からも発生する。
- 人への刺咬はない。
ツメダニ
- ヒョウヒダニや他のダニ類を捕食する。
- 人を刺すこととがあるが吸血はしない。
シラミダニ
- 昆虫類に寄生する。
- カイコに寄生することで知られているが偶発的に人を刺すが吸血はしない。
ヒゼンダニ
- 人の皮膚に内部寄生する。
- 疥癬症を引き起こす。
上記ダニ類については覚えましょう。
ダニは基本的には吸血性はあまりないが、イエダニは吸血する。←これ覚えましょう。
イエダニの宿主→ネズミである。
スズメサシダニ、トリサシダニ、ワクモ等の宿主→野鳥
上記宿主も覚えましょう。
ダニの防除
- 吸血性ダニ類(イエダニなど)は殺虫剤の感受性が高く、一般に使用されている有機りん剤やピレスロイド剤のほとんどが有効であり、残留処理や、室内全体で被害を 発生している場合は、煙霧、ULV、燻煙剤処理でも対応できる。
- 動物寄生性ダニのイエダニはネズミの巣の除去を行う。屋内にあってはゴキブリに準した煙霧処理を行う。
- 鳥に寄生するダニ(トリサシダニ等)は鳥の巣を除去するが、鳥の卵ごと除去する場合は、市町村長または都道府県知事の許可が必要である。
- 屋内塵性ダニ(ヒョウヒダニ等)は
- 薬剤感受性は一般的に低く十分な効果が期待できる殺虫剤は少ない。
- これらのダニの発生は多分に温湿度依存的で、25℃以上、60%以上の湿度でよく発生する。室内を通風し、除湿によって乾燥し、高温にならないようにする。
- ツメダニ類は殺虫剤に対する感受性が極めて低い。現時点では効果的に使える殺虫剤はなく、薬剤に対する対策はあまり期待できない。畳によく発生するのでこれらは加熱処理により対応する。
- ツメダニ類はほかのダニ類を捕食しているので、餌となるほかのダニなどの繁殖をしないように、除塵を徹底し、高温・多湿に気を付ける必要がある。
- 畳に薬剤を処理する場合は室内塵性ダニ用の殺虫剤を用いる。乳剤などは不適当である。
- 吸血性ダニ→殺虫剤の感受性が高い(効きやすい。)
- 動物寄生性ダニ→宿主の巣の除去が有効(イエダニならネズミの巣)
- 屋内塵性ダニ→薬剤感受性は一般的に低く十分な効果が期待できる殺虫剤は少ない。(効果がすくない)
- ヒョウヒダニ→喘息などのアレルゲンになる。
- ツメダニ類→殺虫剤に対する感受性が極めて低い。現時点では効果的に使える殺虫剤はない。
- ダニの発生を防ぐには→高温・多湿にならないように気を付ける。
- 吸血性ダニ以外は→ほとんど吸血しない。
上記でダニについて重要なポイントをまとめました。
覚えましょう。
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