給水及び排水の管理9-2
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給水及び排水の管理⑨-2
雑用水供給設備の概要 < 雑用水供給設備の構造雑用水供給設備
雑用水供給設備の概要
雑用水供給設備は、雑用水受水槽、ポンプ、配管類、末端の器具等で構成されている。
雑用水の水質基準
pH値 | 5.8以上8.6以下であること。 |
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臭気 | 異常でないこと。 |
外観 | ほとんど無色透明であること。 |
大腸菌 | 検出されないこと。 |
濁度 | 2度以下であること。 |
また、水栓末端における水に含まれる遊離残留塩素の含有率は、0.1mg/L以上保持しなければならない。
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重要です。
雑用水の水質検査
pH値 | 7日に1回 |
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臭気 | 7日に1回 |
外観 | 7日に1回 |
残留塩素 | 7日に1回 |
大腸菌 | 2ヵ月に1回 |
濁度 | 2ヵ月に1回 |
再利用水の原水の BOD、COD、SS | 1ヵ月に1回 |
雑用水供給設備の構造
- 雑用水を便器洗浄水のみに利用する場合は、雑用水受水槽を最下階の二重スラブ内に設けてもよい。
- 散水・水景・清掃用水として利用する場合は、雑用水受水槽の設置は飲料水の受水槽に準じて6面点検ができることが望ましい。やむを得ず二重スラブを利用するときは、マンホ―ルを床面より10cm以上立ち上げ、かつ槽内の水抜きを容易にできるような措置を講じる。
- 上水の補給装置は、雑用水槽に吐水空間をとって供給する(上水高置水槽と雑用水高置水槽をバイバス管などで接続してはならない。)
- 雑用水受水槽は、耐食性及び耐久性のある材質のものを用いる。雑用水高置水槽を設ける場合は、飲料水の高置水槽に準じた構造とする。
- 槽内の水が滞留しないような措置を講じ、上水の補給装置は吐水口空間を設けて給水する。
- 配管の工事に当たってクロスコネクションが起きないように施工管理を十分に行い、排水の再利用水系統の配管であることを、容易に判別できる色又は文字で表示する。
- 竣工時に、雑用水を着色して通水試験を行い、上水の器具に着色水が出ないことを確認する。
- 水栓は誤飲事故の起きないように利用用途を限定し、専用の水栓とし、水栓には、雑用水であることを示す飲用禁止の表示・ステッカ―などをはる。
- 手洗い付き洗浄タンク、温水洗浄式便座には、雑用水は使用しない。
排水再利用設備
雑用水を利用する方式は、再利用水の循環方式から「個別循環」「地区循環」「広域循環」の3つに分類されます。
個別循環方式 | 個別の建物ごとに排水を処理。各建物内で処理水を雑用水として便所洗浄水等に循環利用する。 |
地区循環方式 | 地区内の複数の建物に排水再利用設備を共同利用し、処理した水を各建物の送水して便所洗浄水として利用する。 |
広域循環方式 | 公共下水処理場の処理水を排水再利用設備で処理して、比較的広域で大規模な地区に送水して、雑用水として利用する。 |
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