給水及び排水の管理13
建築物衛生行政概論 建築物の環境衛生 空気環境の調整建築物の構造概論 給水及び排水の管理 清掃 ねずみ・昆虫等の防除
単位集 水質検査項目及び特定建築物の水質検査頻度 法令集 法改正 参考資料
給水及び排水の管理⑬
都市ガスとLPガスの性質の違い < 都市ガス < ガバナ(整圧器) < LPガス < 安全装置 < マイコンメ―タ < ヒュ―ズガス栓 < 引き込み管ガス遮断装置 < 緊急ガス遮断装置ガス設備
主にガスは都市ガスと液化石油ガス(LPガス)に分類される。
適用される法規
- 都市ガス:ガス事業法
- LPガス:液化石油ガス法
都市ガスとLPガスの性質の違い
代表的な都市ガス(天然ガス13A)とLPガス(プロパン)について記載します。
項目 | 都市ガス(天然ガス13A) | LPガス(プロパン) |
---|---|---|
総発熱量 [MJ/m3(N)] | 46.1 | 102 |
理論空気量 [m3(N)/m3(N)] | 10.95 | 23.8 |
比重(空気1.0) | 0.655 | 1.55 |
燃焼範囲[%] | 約4~14 | 約2.1~9.5 |
供給圧力[kPa] | 1.0~2.0 | 2.2~3.3 |
というわけなんだけど、必ず覚えなければいけないのが比重は都市ガス(13A)は0.655でLPガス(プロパン)は1.55です。
つまり空気が1.0なので都市ガス(13A)は空気よりも軽くLPガスは空気よりも重たいということ。
この問題も出題頻度が高いので必ずゲットしたい問題です。
つまり
ガスが漏れた場合は都市ガスは天井付近にLPガスは床付近に滞留することになる。
都市ガス
都市ガスはガス圧により高圧ガス、中圧ガス、低圧ガスに区分される。
- 高圧ガス・・・・・1.0MPa以上
- 発電所
- 中圧ガス・・・・・0.1MPa~1.0MPa未満
- 大型ボイラ、加熱炉等
- 低圧ガス・・・・・0.1MPa未満
- 比較的ガス使用量の少ない一般家庭用など
ガバナ(整圧器)
圧力変動や使用量の変動に対し需要家への供給圧力を一定に保つ減圧装置
LPガス
LPガスはガス容器(ガスボンベ)に充填され使用者に供給される。LPガス容器は一般的に鋼板製のものが多く、容器は高圧ガス保安法に基づく検査合格刻印がされたものでなければならない。
ボンベは常時は40℃以下を保てる場所に設置すること。
安全装置
安全装置とは緊急時のガス漏れ等を未然に防ぐ装置のことであり、重要な役割を働いています。
マイコンメ―タ
ガスメ―タ内に、マイコン、遮断弁、感震器を内蔵しており、常時ガスの使用状態を監視し、地震発生時約250gal以上、震度5強以上、ガス漏えい、器具消し忘れ等の異常を感知し、自動的にガスを遮断する安全機能を持ったガスメ―タである。
震度5以上は覚えること。
250galとあるがgalとは地震の揺れの強さを表すのに用いる加速度の単位のことです。
ヒュ―ズガス栓
ガスコ―ド等が万一はずれたりして過大なガスが漏れると、ガス栓内部のボ―ルが浮き上がり、自動的にガスの流れを停止させるガス栓である。
引き込み管ガス遮断装置
建築物のガス引き込み管に設置され、緊急時の地上からの操作によりガス供給を遮断する。配管口径が大きいビル、集合住宅等に設置される。
緊急ガス遮断装置
緊急時に、遠隔操作または自動的にガスを遮断する装置であり、大規模な地下街、超高層建築物、中圧ガス設備のある建築物等に設置義務が付けられている。
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