平成30年度給水及び排水の管理「過去問題解説5」
問題126
排水の水質項目に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- DOとは、水中に溶解している分子状の酸素である。
- 活性汚泥沈殿率(SV)は、活性汚泥の量や沈降性の指標として用いられる。
- 全窒素とは、有機性窒素、アンモニア性窒素、亜硝酸性窒素及び硝酸性窒素の総和である。
- 大腸菌群は、し尿中に多く含まれ、汚水処理の進行に伴いその数は減少する。
- BODは、水中の酸化可能性物質、主として有機物質が酸化剤によって酸化される際に消費される酸素量を表したものである。
答え【5】
BODとは、生物化学的酸素消費量とも呼ばれる最も一般的な水質指標のひとつです。水中の有機物などの量を、その酸化分解のために微生物が必要とする酸素の量で表したもの。
(5)はCODの説明です。
CODとは、水中の被酸化性物質を酸化するために必要とする酸素量で示したものである。
問題127
排水配管及び通気配管に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 通気立て管の上部は、最高位の衛生器具のあふれ縁から150mm以上高い位置で、伸頂通気管に接続する。
- 排水横管に設置する通気管は、排水管断面の垂直中心線上部から45°以内の角度で取り出す。
- 飲料用貯水槽の間接排水管の排水口空間は、最小150mmとする。
- 排水立て管のオフセット部の上下600mm以内には、排水横枝管を設けてはならない。
- 管径125mmの排水横管の最小勾配は、1/200である。
答え【5】
管径125mmの排水横管の最小勾配は、1/150である。
管径[mm] | 勾配 |
---|---|
65以下 | 最小1/50 |
75,100 | 最小1/100 |
125 | 最小1/150 |
150~300 | 最小1/200 |
参考サイト
給水及び排水の管理8問題128
雨水設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 雨水浸透方式は、下水道への負荷の軽減や、地下水の涵養を図るために設ける。
- 雨水ますの流出管は、流入管よりも管底を20mm程度下げて設置する。
- 雨水ますの底部には100mm程度の泥だめを設け、土砂などが下水道へ流出することを防止する。
- 雨水排水管と合流式の敷地排水管を接続する場合は、トラップますを設け、ル―フドレンからの悪臭を防止する。
- ル―フドレンのストレ―ナの開口面積は、それに接続する雨水排水管の2倍程度とする。
答え【3】
問題129
排水通気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 伸頂通気方式の排水横主管の水平曲りは、排水立て管の底部より3m以内に設けてはならない。
- 排水ポンプは、排水槽の吸込みピットの壁面から200mm以上離して設置する。
- 排水管への掃除口の設置間隔は、管径100mm以下の場合には15m以内とする。
- 排水トラップの脚断面積比(流出脚断面積/流入脚断面積)が、大きくなると封水強度は小さくなる。
- 敷地内排水設備における分流式排水方式は、汚水と雑排水を別々の系統で排水すること。
答え【4】
(4)この問題も良く出題されますが正しくは
排水トラップの脚断面積比(流出脚断面積/流入脚断面積)が、大きくなると封水強度は大きくなる。
大きくなるということは、流出脚断面積/流入脚断面積
の流入少なく流出が多いということになります。
つまりトラップ内は満管になりにくく流速を遅くすることができ、サイホン現象が起きにくく破封しにくい(封水強度は大きい)
問題130
排水通気設備に関する語句の組合せのうち、最も不適当なものはどれか。
- 特殊継手排水システム―――高層集合住宅へ適用
- 貯湯槽の排水管――――――排水口開放による間接排水
- 排水トラップの深さ――――ディップからウェアまでの垂直距離
- 結合通気管――――――――排水立て管内の圧力変動の緩和
- 排水鋼管用可とう継手――――排水用硬質塩化ビニルライニング鋼管の接続
答え【2】
(2)は排水口空間で最低150mm以上必要です。そこで、よく排水口空間と排水口開放を間違えやすいので確認しましょう。
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