令和6年度ねずみ・昆虫等の防除「過去問題解説3」
問題176
衛生動物と疾病に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 日本脳炎の主な媒介蚊は、コガタアカイエカである。
- 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の流行地は、主に西日本である。
- 持続可能な開発目標(SDGs)の中には、マラリアなどの媒介動物が関わる感染症根絶への対処も含まれている。
- ライム病は、北海道を除く国内各地で散発している。
- つつが虫病は、北海道を除いた国内で広範に発生している。
答え【4】
ライム病は、本州中部以北(特に北海道)で患者発生が多い。
問題177
衛生動物と疾病対策に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 国内で殺虫剤抵抗性が確認されている衛生害虫は、イエバエ、蚊、ゴキブリなど多岐にわたる。
- トコジラミは、疥癬の流行に関係している。
- 国内では、複数の種類の蚊がウエストナイルウイルスの媒介蚊となる可能性がある。
- アシナガバチによる刺症は、アナフイラキシーショックの原因となることがある。
- マダニ類は、日本紅斑熱の媒介動物である。
答え【2】
疥癬とは、ヒゼンダニ(疥癬虫)が皮膚の角質層に寄生することにより生じる皮膚感染症です。トコジラミとは無関係です。
問題178
ねずみ・昆虫等の防除作業の安全管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 建築物衛生法に基づく特定建築物内における、ねずみ・昆虫等の防除では、医薬品又は医薬部外品を使用する。
- 薬剤の空間噴霧や狭い場所での薬剤散布を行う場合は、N95マスクを着用する。
- マンホール内等の酸素欠乏や硫化水素発生の恐れがある場所で作業する場合は、酸素欠乏症等防止規則に則って行う必要がある。
- ネズミによるかじり被害を受けた電線は、ネズミの尿や糞がかかると燃え出すことがある。
- 屋内で ULV処理を行う際、煙感知器が誤作動を起こすことがある。
答え【2】
N95マスクは、ウイルスや病原体に関しては防御機能を持つが、化学物質(薬剤等)には効果はない。
問題179
建築物衛生法に基づく特定建築物内のねずみ・昆虫等の防除に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
- ニューサンスコントロールとは、感染症の媒介を断つための手段として行うねずみ等の防除である。
- IPMにおける「許容水準」とは、放置すると今後、問題になる可能性がある状況をいう。
- IPMに基づくねずみ等の防除では、定期的・統一的な薬剤処理を行う。
- 調査では、被害状況に関する聞き取り調査を重点的に行えばよい。
- ねずみ等に対する対策を行った場合、有害生物の密度調査などによって、その効果について客観性のある評価を行う。
答え【5】
正しいのは(5)です。(1)ニューサンスコントロールとは、人に不快感を与える昆虫類や不快害虫などを対象とする防除である。
(1)の説明はベクターコントロールのことである。
(2)「許容水準」とは、環境衛生上、良好な状態のことである。
放置すると今後問題になる可能性がある状況を警戒水準という。
(3)IPMに基づくねずみ等の防除では、調査結果に基づいて、必要に応じて薬剤処理を行うことである。
定期的・統一的な薬剤処理を行うことではりません。
(4)調査では、聞き取り調査のほかに点検や喫食調査を行って、総合的に判断する。
問題180
ねずみ・昆虫やその防除に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
- ノミパエ類とショウジョウパエ類の発生源は同じである。
- 昆虫成長制御剤(IGR)による羽化阻害効力は、 LC50の数値で評価される。
- ねずみと昆虫では、薬剤抵抗性の発達の原理が異なる。
- ヒアリ類は、要緊急対処特定外来生物に指定されている。
- 建築物環境衛生維持管理要領には、IPMの考え方に基づく動物種別の防除法や防除手順が具体的に示されている。
答え【4】
正しいのは(4)です。(1)ノミパエ類の発生源はマンホール下の排水ピット、浄化槽、汚水槽、排水管、グリストラップです。
ショウジョウパエ類の発生源は生ごみや腐った食品、排水溝のヌメリなどのキッチン・水回りです。
(2)昆虫成長制御剤(IGR)による羽化阻害効力は、 LC50ではなくIC50で判定する。
(3)ネズミと昆虫の薬剤抵抗性の発達原理は同じである。
(5)建築物環境衛生維持管理要領には、IPMに基づく生息調査をはじめとする緊急対応の作業手順が示されています。
















