令和6年度給水及び排水の管理「過去問題解説3」
問題116
給水設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 可とう継手は、建築物の揺れ、地盤の不等(不同)沈下、配管の振動等による変位の吸収のために配管に取り付ける。
- ウォータハンマとは、給水管路において、弁を急激に閉止するときに弁の下流に生じる著しい圧力上昇が、圧力変動の波として管に伝わる現象である。
- 合成樹脂管のクリープ劣化とは、合成樹脂に熱応力が長時間継続しでかかる場合、材料変形が時間とともに進んでいく状態をいう。
- 吸排気弁は、給水管内の空気の排出と、給水管内側が負圧になった場合の逆流防止のために設置する。
- さや管ヘッダ工法とは、集合住宅の住戸内などで、ヘッダから各器具にそれぞれ単独で、さや管を用いて配管する工法である。
答え【2】
ウォータハンマとは、給水管路において、弁を急激に閉止するときに弁の上流側に生じる著しい圧力上昇が、圧力変動の波として管に伝わる現象である。
ウォ―タ―ハンマ
液体が充満して流れている管路において、弁等を急激に閉止すると弁前後に急激な圧力上昇が起こり、この圧力変動の波が閉じた点と上流側 との間を往復して、次第に減少していく現象のこと。配管等の損傷の原因になる。
ウォ―タ―ハンマは、水がほとんど非圧縮性であるから起こる(空気のように圧縮性であれば起こらない)←これ重要
水柱分離とはポンプを停止して流れを急に止めた場合などに、慣性力と重力の作用により管内が負圧となり、局部的に水の飽和蒸気圧よりも低くなって、局部的に蒸発を起こす現象。
ウォ―タ―ハンマ防止対策
- ウォ―タ―ハンマによる水撃圧力は管内流速にほぼ比例するので、給水管内の流速を2.0m/s以下に抑える。
- 揚水ポンプの吐出管には、衝撃吸収式逆止弁を取り付け、揚水配管の横引きは低所で行う。
- ウォ―タ―ハンマ防止器は内部の気体によってウォ―タハンマの圧力上昇を吸収する。設置する場合はできるだけ発生箇所の近くに設ける。
- ゾ―ニングして適切な給水圧力とする。
問題117
給水設備の保守管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 貯水槽の付属装置である定水位弁や電極棒の動作不良により、断水、溢水事故を起こすことがある。
- ポンプ直送方式では、ポンプの停止時や性能低下時等に、上層階の給水管内は負圧になりやすい。
- 防錆剤の注入及び管理に関する業務は、建築物衛生法に基づく建築物飲料水水質検査業の登録を受けた者が行わなければならない。
- 管更生工法により管内に合成樹脂ライニングを施す場合は、技術評価・審査証明を受けた工法を採用するのがよい。
- 給水栓において規定値の残留塩素が保持できない場合は、塩素剤の注入装置を設置して、その適正な管理を行う。
答え【3】
防錆剤の注入及び管理に関する業務は、防錆剤管理責任者が行わなければならない。
平成20年健発第0125001号の建築物環境衛生維持管理要領に以下のような記載があります。
飲料水用の防錆剤の使用について十分な知識及び技能を有する防錆剤管理に係る責任者(以下「防錆剤管理責任者」という。)を選任すること。
防錆剤管理責任者は、防錆剤の注入及び管理に関する一切の業務を行うものであること。
問題118
給湯に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 給湯設備で扱う範囲の水は、ほとんど非圧縮性である。
- 配管内の水中における気体の溶解度は、水温が上昇すると減少する。
- 水中に溶存している空気は、配管内の圧力が低いと分離されにくい。
- 湯をポンプでくみ上げる場合、吸い上げることのできる高さは、温度が高いほど低くなる。
- 給湯設備で使用する金属材料は、水温が高いほど、腐食速度が速くなる。
答え【3】
水中に溶存している空気は、配管内の圧力が高いと分離されにくい。
空気は配管内の圧力が高いと分離されにくいので、圧力の低いところに自動空気抜き弁を設ける。
平成28年問題117
問題119
給湯に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 銅管において、単式の伸縮管継手を用いる場合、その設置間隔は30m程度である。
- 中央式給湯設備の末端給湯温度は、ピ一ク使用時においても 55℃以上とする。
- 壁掛けシャワーの使用温度は、 42℃程度である。
- ガス瞬間湯沸器の能力は一般に号数で表され、 1号の加熱能力は 1. 74 kWに相当する。
- 加熱装置における給湯温度と返湯温度の差は、一般に5℃程度とする。
答え【1】
銅管において、単式の伸縮管継手を用いる場合、その設置間隔は20m程度である。配管がライニング鋼管の場合には30m程度、銅管・ステンレス鋼管の場合には20m程度としている。
単式の伸縮菅継手の設置間隔は、伸縮量が伸縮菅継手の伸縮吸収量以内になるようにするが、配管がライニング鋼管の場合には30m程度、銅管・ステンレス鋼管の場合には20m程度としている。
直管部の長さが更に長い場合には、複式の伸縮菅継手を使用する。
問題120
給湯に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- ポリブテン管の使用温度は、 JIS において 90℃以下となっている。
- 貯湯槽の容量は、ピーク使用時の必要容量の1~2時間分を目安に、加熱能力とのバランスから決定する。
- 厨房における業務用皿洗い機のすすぎ温度は、 80℃程度である。
- ホテル宿泊部の設計給湯量は、150~ 250L(人・日)程度である。
- 複式のベローズ形伸縮管継手の最大伸縮は35mm程度である。
答え【5】
複式のベローズ形伸縮管継手の最大伸縮は70mm程度である。単式のベローズ形伸縮管継手の最大伸縮は35mm程度である。
















