令和6年度建築物の構造概論「過去問題解説3」
問題101
建物の防火対策に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 特定防火設備は、鉄製防火扉等、火災を閉じ込めることができる性能を有する防火設備である。
- 防炎製品は、カーテン、暗幕、絨毯等に薬剤処理をして着火や燃え広がりを効果的に抑制したもので、消防法令で定められている。
- 建築基準法令で定められる非常用照明装置の避難上有効な照度は、光源が白熱電灯の場合と LEDランプの場合では異なる。
- 第二種排煙は、給気ファンにより排煙対象室に正圧をかけた排煙で、押出し排煙とも呼ばれる。
- 非常用進入口は日常時の消防隊の進入口として用いられるもので、逆三角形の赤色反射塗料で3階以上の階の窓等に表示される。
答え【2】
防炎物品は、カーテン、暗幕、絨毯等に薬剤処理をして着火、展炎しにくくしたもので、消防法令で定められている。
問題102
防災・防犯に関する語句の組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
- 無線IC タグ――――――――入退室認証装置
- ストリートキャニオン―――ビル風の発生
- サンクンガーデン――――――水害対策
- パッシブセンサ――――――防犯対策
- ライフライン―――――――生活を維持するための諸施設
答え【3】
サンクンガーデン――――――風害対策が正しい。
サンクンガ―デンとは、一般の道路や地盤より低い位置に作られた半地下の広場や庭園のことです。
主に超高層ビルのビル風の風害対策として設けられる。
問題103
建築基準法の用語に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 居室とは、居住、執務、作業等の目的に継続的に使用する室であり、階段や倉庫は含まれない。
- 主要構造部とは、建築物の構造上重要な部分である壁、柱、梁、屋根、階段をいい、基礎及び土台は含まれない。
- 延焼のおそれのある部分とは、隣地境界線等から一定距離内の外壁、軒裏、関口部等の部位を示すもので、その材質・構造の延焼し易さには無関係である。
- 耐火性能とは、通常の火災が終了するまでの間、建築物の倒壊・延焼を防止するために壁、柱、床等の建築物の部分に必要な性能である。
- 建築物とは、土地に定着する工作物であり、鉄道および軌道の線路敷地内の運転保安に関する施設も含まれる。
答え【5】
建築物(法第2条第1号)によれば鉄道および軌道の線路敷地内の運転保安に関する施設並びに跨線橋、プラットホームの上家、貯蔵槽、その他これらに類する施設等は建築物から除かれる。
とあります。
問題104
建築基準法における建築行為の用語に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 模様替とは、既存の建築の部分について行う改修工事で、おおむね同じような形、寸法、材料で行うことである。
- 既存の建築物の床面積を増加させることは、増築に該当する。
- 既存の建築物の全部あるいは一部を除却し、今まで建っていた建築物と構造、規模、用途が著しく異ならないものを建てることは、改築に該当する。
- 大規模修繕とは、建築物の主要構造部の1種以上について行う過半の修繕のことである。
- 同一敷地内での建築物の位置の変更は、移転に該当する。
答え【1】
修繕と模様替えの定義として既存の建築物の部分について行う工事で、おおむね同じような形、寸法、材料で行うものを修繕、 材料・構造等が異なる工事を模様替えという。
建築
建築とは建築物を新築し、増築し、改築し、又は移転すること。
新築
新築とは、建築物の存しない土地の部分に建築物をつくること。なお建築材料の新・旧は関係ない。
増築
増築とは既存の建築物の床面積を増加させること。
改築
改築とは、既存の建築物の全部あるいは一部を除却して、今まで建っていた建築物と構造、規模、用途が著しく異ならない建物をつくること。災害で滅失したり、老朽等で除却した場合も同じ。←これ重要
移転
同一敷地内での位置の変更をいう。なお、別の敷地への移転は移動先の敷地について特定行政庁が認める以外は、その新しい敷地での新築または増築と扱われる。←これ重要

敷地
敷地とは、一の建築物または用途上不可分の関係にある二以上の建築物のある一団の土地をいう。
大規模の修繕
建築物の主要構造部の1種以上について行う過半の修繕をいう。
大規模の模様替え
建築物の主要構造部の1種以上について行う過半の模様替えをいう。
備考:修繕と模様替えの定義として
既存の建築物の部分について行う工事で、おおむね同じような形、寸法、材料で行うものを修繕、 材料・構造等が異なる工事を模様替えという。
地階
床が地盤面下にある階で、床面から地盤面までの高さが、その階の天井の高さの3分の1以上のものをいう。

問題105
建築物の管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- リテラシーとは、情報やデータを管理、活用する能力のことである。
- BELSとは中央監視、エネルギー管理、ピル管理等を含んだ包括的なシステムのことである。
- 冷暖房設備のCOP(成績係数)は、入力エネルギーに対して出力された熱量の割合を示す。
- 非常用発電機により電力供給される防災負荷とは、消火設備、排煙設備等に必要な電力負荷のことである。
- ステークホルダとは、企業・組織の利害関係者のことである。
答え【2】
中央監視、エネルギ―管理、ビル管理、施設管理を含んだ包括的なシステムをBEMSという。
BELSとは、建築物省エネ法第7条に基づき建築物の省エネ性能を表示する第三者認証制度の一つのことです。
















