令和6年度建築物の構造概論「過去問題解説1」
問題91
日射・日照に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 太陽から放射される可視光線、紫外線、近赤外線のうち、紫外線の波長が最も長い。
- 遮熱性塗料や遮熱性舗装の特徴は、近赤外線の反射率が大きいことである。
- 天空日射とは、太陽光が大気中で散乱して、地上に降りそそいだものである。
- アルベドとは、任意の面に入射した日射量に対し、その面が反射した日射量の割合をいう。
- 太陽定数とは、大気圏外において太陽に正対するときの単位面積当たりに入射する放射エネルギーのことをいう。
答え【1】
波長が最も長いのは近赤外線で、次に可視光線で一番短いのが紫外線です。
問題92
建築物の基礎構造と地盤に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 沖積層は、一般に大きな地耐力を有する。
- 標準貫入試験は、地盤の強度や変形等の情報を得るために行う。
- 液状化は、海岸や埋立地等で起こりやすい。
- 圧密は、粘土質地盤に圧力がかかり水分が徐々に逸出し地盤が圧縮されることをいう。
- 地業は、基礎スラブより下に設けた割ぐり石、捨てコンクリート等の部分をいう。
答え【1】
沖積層は、新しい堆積層で、一般に軟弱である。
地層はその生成年代により、沖積層、供積層、第3紀層等に分けられる。
埋め立て等で人工的に造成された地盤は、軟弱で耐力が小さく、地盤沈下、地震時の液状化現象等が起きやすい。
供積層は、主に台地、丘陵の最上部および沖積層の下部に分布しており、地耐力が良好な地層である。
第3紀層の地層は大きな地耐力を持っており、土丹層と呼ばれている。
問題93
鉄筋コンクリート構造とその材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 直接土に接する壁において、鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さは、 4cm以上としなければならない。
- プレキャスト化された鉄筋コンクリート部材により、工期を短縮することができる。
- 鉄筋コンクリート用棒鋼の SDの記号は、丸鋼を示す。
- 梁のあばら筋は、せん断力に対して抵抗する。
- 柱の帯筋の径は、6mm以上とする。
答え【3】
(3)が誤りです。SDの記号は、異形棒鋼です。
丸鋼はSRです。
(2)のプレキャスト化とは工場や現場構内で製造した鉄筋コンクリート部材のことです。
問題94
鉄骨構造とその材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 鋼材の強度は温度上昇とともに低下し、1,000℃ではほとんど零となる。
- 鉄骨構造の床には、デッキプレートなどが用いられる。
- 鉄骨構造に使用される鋼材には、形鋼、平鋼、鋼板等の種類がある。
- 鋼材は炭素量が増すと靭性が向上する。
- 鉄骨構造は、部材の接合によってラーメン構造、トラス構造等に大別できる。
答え【4】
鋼材は炭素量が増すと靭性は低下する。
鋼材の性質は、炭素量が増すと強度は増加するが、靭性、溶接性は低下する。
鋼材は、温度上昇とともに強度が低下し、1000℃ではほとんど零となり、1400~1500℃で溶解する。
問題95
建築材料とその性質に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- アルミニウムの密度は、鋼の約 1/3である。
- セメントペーストは、水とセメントを練り混ぜたものである。
- コンクリートは、鉄筋に比べて熱伝導率が低い。
- 単板積層材(LVL) は、単板を繊維方向を揃えて積層した軸材である。
- 生木の含水率は、30%程度である。
答え【5】
生木の含水率は、40~100%程度である。
含水率とは、木材に含まれている水分の質量の、水分を取り除いた木材の質量(絶乾質量)に対する割合のことです。
















