令和6年度空気環境の調整「過去問題解説8」
問題81
空気調和・換気設備に関する維持管理上の問題と考えられる原因との組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
維持管理上の問題 原因
- 全熱交換器からの外気量不足 ―――― 熱交換エレメントの目詰まり
- 冷却塔でのレジオネラ属菌増殖 ――― 冷却水の過剰な濃縮
- 室内空気質の低下 ――――――――― ダクト内部の汚れ
- 冬期暖房時の室内相対湿度の低下―――― 取入外気量過少
- 夏期冷房時の室内温度の上昇 ―――― ダンパ開度不足による送風量過少
答え【4】
冬期暖房時の室内相対湿度の低下が発生した場合、室内の温度設定が高いことが原因と考えられます。
問題82
冷却塔と冷却水の維持管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 冷却水の強制ブローは、冷却水の濃縮防止に有効である。
- 冷却水への薬剤処理は、適正濃度を維持するために、冷却塔への補給水量に比例した量の薬剤注入により行う。
- 冷却塔及び冷却水は、使用開始時及び使用開始後、 1か月以内ごとに 1回、定期にその汚れの状況を点検する。
- 角形(クロスフロー)冷却塔は、丸形(カウンターフロー)冷却塔と比較して空中に冷却水が飛散しやすいため、管理をより厳重にする必要がある。
- 冷却水系統のレジオネラ属菌の増殖抑制のため、化学的洗浄と殺菌剤添加を併用する。
答え【4】
冷却塔は、空気と水の流れにより丸型(向流型=カウンターフロータイプ)と角型(直交流式=クロスフロータイプ)に分類されます。- 丸形(カウンターフロー)冷却塔――――水と空気が向かい合って流れるもの。
- 角型(直交流式=クロスフロータイプ)――――水と空気が直角に交差しながら流れるもの。
丸形(カウンターフロー)冷却塔は、空中に冷却水が飛散しやすいため、冷却塔の維持管理を、より厳重にしなければならない。
問題83
音と振動に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 対象振動が正弦波の場合、振動加速度の実効値は、加速度の最大振幅の 1/2で求められる。
- 遮音とは、壁などで音を遮断して透過する音のエネルギーを小さくすることである。
- 測定対象音が暗騒音より 10dB以上大きい場合には、調定値は対象騒音であると判断できる。
- コインシデンス効果が生じると、壁体の透過損失は減少する。
- 人体に対する振動を扱う場合は、振幅と同時に振動の方向を明確にしなければならない。
答え【1】
対象振動が正弦波の場合、振動加速度の実効値は、加速度の最大振幅の 1/√2(ルート2分の1)で求められる。
平成30年問題86
問題84
床衝撃音に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 軽量床衝撃音の対策として、床仕上げ材を柔らかくすることか効果的である。
- 重量床衝撃音は、主に低周波数域の成分を含む。
- 床衝撃音に関する遮音等級の Lr値は、値が小さい方が、遮音性能が高いことを表す。
- 床衝撃音に対しては、一般に学校よりもホテルの方が高い遮音性能が求められる。
- 重量床衝撃音の対策は、床躯体構造の質量の低減が基本である。
答え【5】
重量床衝撃音の対策の基本は、床躯体構造の質量や曲げ剛性の増加にあり、床仕上げ材による改善はほとんど期待できない。
重量床衝撃音とは、接地面が大きくかつ重量のある物が床に落下することで生じる音のことです。床や壁を媒体にして伝わってくる固体音のうち、人が飛び跳ねたり重い物を落としたりしたときの、ドスンという音がこれにあたります。
問題85
面音源からの音圧レベルの伝搬特性に関する次の文章のに[ ]内に入る語句の組合せとして、最も適当なものはどれか。
下の図に示す寸法 α×b(α< b)の長方形の面音源について、面音源中心から面に対して垂直方向への距離を dとした場合、音源付近 d<b/πでは[ ア ]としの伝搬特性を示し、a/π < d < b/πでは線音源に対応する減衰特性を、d > b/πの範囲では[ イ ]に対応する減衰特性を示す。a/π < d < b/πの範囲で音源からの距離が 2倍になると[ ウ ]dB減衰する。
- (ア)点音源―――(イ)面音源―――(ウ)3
- (ア)点音源―――(イ)面音源―――(ウ)6
- (ア)面音源―――(イ)点音源―――(ウ)3
- (ア)面音源―――(イ)点音源―――(ウ)6
- (ア)面音源―――(イ)点音源―――(ウ)10
答え【3】
まず、ここで以下のこと覚えておきましょう。- 面音源に近接した場所では減衰しない。
- 少し離れると線音源になり線音源の場合、音源からの距離が2倍になると音圧レベルは約3[dB]減衰する。
- 遠く離れると点音源になり点音源の場合、音源からの距離が2倍になると音圧レベルは約6[dB]減衰する。
長方形の面音源について、音源付近 d<b/πとあります。もうこの時点でアは音源付近なので面音源になることがわかります。
イにはd > b/πより一番遠く離れている部分なので点音源になります。
ウはa/π < d < b/πの範囲なので線音源になります。
線音源の場合、音源からの距離が2倍になると音圧レベルは約3[dB]減衰する。
ということなので3が入ります。
令和元年問題85
















