令和6年度建築物の環境衛生「過去問題解説3」
問題31
アスベストに起因する疾患として、正しいものの組合せは次のうちどれか。
ア じん肺
イ 過敏性肺炎
ウ 慢性閉塞性肺疾患
エ 肺がん
オ 悪性中皮腫
- アとイとエ
- アとウとエ
- アとエとオ
- イとウとオ
- イとエとオ
答え【3】
正しいのはアとエとオです。アスベストの繊維は極めて細く、飛散すると呼吸器系に入り、肺線維症、悪性中皮腫の原因となる。肺癌を起こす恐れがある。
過敏性肺炎及び慢性閉塞性肺疾患は関係がありません。
(イ)過敏性肺炎の主な原因物質は、室内の有機粉じんです。
(ウ)慢性閉塞性肺疾患の主な原因は、喫煙である。
問題32
加熱式たばこに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 健康増進法による規制対象となる。
- 喫煙時の室内におけるニコチン濃度は紙巻たばこと同等である。
- 主流煙中には発がん性物質が含まれる。
- 加熱式たばこ使用者も健康保険による禁煙治療の対象である。
- 主流煙に紙巻たばこと同程度のニコチンを含む製品がある。
答え【2】
加熱式たばこの方がニコチン濃度が低い。これはある調査機関が加熱式たばこと紙巻たばこのニコチン濃度を測定。
加熱式たばこ喫煙時の室内におけるニコチン濃度は26~257μg/㎡で、紙巻たばこ喫煙時の1,000~2,420μg/㎡と比較すると、低いことがわかった。
問題33
ホルムアルデヒドに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 消毒剤として用いられる。
- 建築基準法により、含有建材の使用が制限されている。
- 防腐剤として用いられる。
- 水やアルコールに溶けやすい。
- 不燃性である。
答え【5】
ホルムアルデヒドは、常温では可燃性の無色の気体である。
ホルムアルデヒド
- ホルムアルデヒドは、常温では可燃性の無色の気体である。水やアルコ―ル等に溶けやすい。
- 35~38%水溶液はホルマリンと呼ばれている。
- ホルムアルデヒドは還元性が強く、人間にとって毒性、刺激性が強い。発がん性が確認されている。
- 建材、洗剤、化粧品、消毒剤、防腐剤に利用されている。
- 燃焼排気ガス、たばこ煙中にも存在
- シックハウス症候群及び肺気腫の原因物質である。
- 建築基準法によって居室の種類によるホルムアルデヒド発散建築材料の面積制限と換気設備の設置が義務付けられている。
ホルムアルデヒドは新築の住宅や家具類の接着剤から発散します。
それにより、シックハウス症候群が多発しました。(1990年代)
新築、増築、大規模の修繕又は大規模の模様替えを完了し、その使用を開始した時点から直近の6月1日から9月30日までの間に1回実施することと定義されています。
問題34
音に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 聴覚の刺激となる音には、鼓膜を通じた空気の振動による音と、頭蓋骨など骨を通じて伝わる音がある。
- 周波数とは、音波の波長を示す。
- 音は内耳の有毛細胞から聴神経を経て大脳に伝わり、音として認識される。
- 人の聴覚が最も敏感な周波数は、 4,000Hz付近である。
- 音声の主要周波数範囲は、100~4,000Hzである。
答え【2】
(2)が誤りです。音の1秒間の振動回数を周波数といいます。
周波数は音を周波数成分表示した特性のことである。
問題35
騒音とその影響に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 騒音の測定において用いられるA特性は、人の耳の感度に近い特性を組み込んでいるものである。
- 事務室の騒音レベルは、一般に50~ 60dBである。
- 騒音性難聴の初期の特徴は、4,000Hz付近の音に対する聴力低下である。
- 騒音による永久性の聴力障害がほとんど起こらないのは、1日の暴露騒音として等価騒音レベルが85dB以下のときである。
- 血圧の上昇は、騒音による健康影響のーつとして知られている。
答え【4】
騒音による永久性の聴力障害の程度や進行具合は、周波数や音圧レベル、1日の曝露時間、曝露年数などのより異なり、個人差が大きい。
















