令和4年度空気環境の調整「過去問題解説9」
問題86
床衝撃音に関する次の文章の[ ]内に入る語句の組合せとして、最も適当なものはどれか。
軽量床衝撃音は、[ ア ]ときに発生し、[ イ ]に主な成分を含む。対策としては[ ウ ]が効果的である。
- (ア)人が床上で飛び跳ねたりした―――(イ)高周波数域―――(ウ)柔らかい床仕上げ材
- (ア)人が床上で飛び跳ねたりした―――(イ)低周波数域―――(ウ)柔らかい床仕上げ材
- (ア)食器を落とした―――――――――(イ)高周波数域―――(ウ)床躯体構造の質量増加
- (ア)食器を落とした―――――――――(イ)高周波数域―――(ウ)柔らかい床仕上げ材
- (ア)食器を落とした―――――――――(イ)低周波数域―――(ウ)床躯体構造の質量増加
答え【4】
重量床衝撃音は人が床上で飛び跳ねたり、小走りを行ったりした場合、下階住戸に発生する床衝撃音のことです。軽量床衝撃音は床上にナイフやフォークを落としたり、テーブルを引きずったりしたとき、下室に発生する衝撃性騒音のことです。
軽量床衝撃音は、音源となる物の落下による衝撃力が小さく衝撃源が硬いため、床仕上げ材の弾性が大きく影響する。
従って
答えは(4)になります。
問題87
音・振動環境の保守管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 複数の材料を貼り合わせた内装の振動は、部位による振動モードの影響により、測定場所間で異なることがある。
- 対象となる騒音・振動を測定するには、暗騒音・暗振動が大きい時間帯に実施することが望ましい。
- 経年変化による遮音性能の低下を把握するために、建設時に壁・床・建具等の遮音性能を測定しておくことが望ましい。
- 機械室に隣接する居室の床スラブ厚が薄かったため、床振動による固体伝搬音が伝わらないよう、空調機に防振支持を施した、
- 高い遮音性能の扉であっても、日常的な開閉により、遮音性能が低下することがある。
答え【2】
対象の騒音を測定する場合、暗騒音とのレベル差を確認することは非常に重要なポイントとなる。
たとえば、対称騒音が暗騒音より低い場合には、測定した値は暗騒音であり、対象騒音を測定・評価したことにならない。
一方、対象騒音が暗騒音より10dB以上大きい場合には、測定値は対象騒音であると判断できる。
実建物では、対象騒音は暗騒音より若干大きい場合が多いが、この場合、対象騒音が影響を受けていることを認識する必要がある。
従って、なるべく暗騒音が小さい時期、時間帯に対象騒音を測定することが望ましい。
問題88
光と照明に関する用語とその定義との組合せとして、最も不適当なものはどれか。
- 照度――――単位立体角当たりに入射する光束
- 輝度――――観測方向から見た見かけの面積当たりの光度
- 演色性―――基準光で照らした場合の色をどの程度忠実に再現しているかを判定する指標
- 保守率―――照明施設をある期間使用した後の作業面上の平均照度と初期平均照度の比
- 色温度―――黒体(完全放射体)を熱したときの絶対温度と光色の関係に基づいて数値的に示される光の色
答え【1】
照度は単位面積当たりの入射する光束です。問題89
光と照明に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 光が当たった物体の境界面が平滑な場合、光は正反射し、光沢となる。
- 建築化照明とは、照明器具を建築物の一部として天井、壁等に組み込んだ照明方式である。
- 間接昼光率は、室内反射率の影響を受ける。
- 点光源から発する光による照度は、光源からの距離に反比例する。
- 観測者から見た照明器具の発光部の立体角が大きいほど、照明器具の不快グレアの程度を表すUGRの値は大きくなる。
答え【4】
(4)は点光源から発する光による照度は、光源からの距離の2乗に反比例する。問題90
地表における直射日光による法線面照度が100,000lxのとき、直射日光による水平面照度として、最も近いものは次のうちどれか。
ただし、このときの太陽高度は60度とする。
- 35,000lx
- 43,000lx
- 50,000lx
- 65,000lx
- 87,000lx
答え【5】
この問題はよく出題されますが解き方を覚えていたら難しくない問題です。覚えることは以下のことです。
sin60°x 100000lx で求めることが出来ます。
0.87 x 100000 = 87000
になり答えは(5)になります。