令和4年度清掃「過去問題解説3」
問題151
繊維床材の特徴と維持管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 事務所建築物の線維床材のしみは、約60%が親水性である。
- ウール素材の含水率は約15%であるので、洗浄後は乾きにくい。
- スチーム洗浄機は、エクストラクタより、洗浄後、カーペットに残留する水分量が多い。
- 繊維床材は、パイルに空隙があることから土砂・ほこりが堆積しやすい。
- ナイロンに付着した親水性の汚れは、ポリエステルより取りにくい。
答え【3】
スチーム洗浄機は、高温の水蒸気で汚れを分解するため、水分が少なく仕上がりも柔らかい。
問題152
硬性床材の特徴と維持管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 硬性床材は、一般に多孔質で細かい凹凸があるため、洗浄後の汚水や洗剤分を可能な限り除去する。
- テラゾには酸性洗剤を使用しない。
- セラミックタイルは、アルカリ性洗剤を使用しない。
- 花崗岩は、アルカリ性洗剤を使用する。
- 目地のセメントモルタルは酸性洗剤で傷みやすい。
答え【3】
セラミックタイルは、耐酸性、耐アルカリ性、耐摩耗性がある。
硬性床材
種類 | 特徴 |
---|---|
大理石 | 吸水率は低く、耐酸性、耐アルカリ性に乏しい |
花崗岩 | アルカリ、酸、油には耐性があるが耐熱性に乏しい |
テラゾ | 耐酸性に乏しい |
モルタル・コンクリ―ト | 耐酸性に乏しく表面の凸凹が激しい |
セラミックタイル | 耐酸性、耐アルカリ性があり、耐磨耗性も大きい |
問題153
木質系床材の特徴と維持管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 水分により膨潤と収縮を繰り返し、割れや隙間を生じやすい。
- アルカリ性洗剤の使用は、床材を変色させやすい。
- ならやけやき等の広葉樹は、木質が硬い。
- ポリウレタン樹脂でシールされた体育館の床材は、水拭きによる日常清掃により管理する。
- シールされていない床材は、油性の保護剤で管理する。
答え【4】
(4)が誤りです。近年、体育館において、はがれた床板が利用者の腹部に刺さり重傷を負う等の事故が複数発生し、日常清掃の水拭きや定期清掃の 樹脂床剤の塗布の禁止通知が文部科学省から出された。
問題154
外装の清掃に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- ゴンドラによる清掃作業では、労働安全衛生法の規定に基づき、ゴンドラ安全規則を厳守しなければならない。
- 自動窓拭き設備の窓ガラスクリーニングは、人の作業に比べて仕上がりが良い。
- ロープ高所作業では、労働安全衛生規則の定めにより、作業計画の策定などが義務付けられている。
- 金属材の清掃は、汚れが軽微で固着が進まないうちに行う。
- 石材や磁器タイルの壁面は汚れが目立ちにくいが、数年に1回は洗浄を行う。
答え【2】
自動窓拭き設備は超高層建築物の窓ガラスを自動的に清掃する設備で、屋上の台車から吊り降ろした無人の窓拭きユニットが、遠隔操作によって
降下しながらガラス面を清掃する。
やはり遠隔操作で操作するので人の作業に比べて仕上がりが悪い傾向にあります。
問題155
ごみの処理に関する語句の組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
- 排出抑制――――収集袋の有料化
- 収集・運搬―――余熱利用
- 再生――――――集団回収
- 中間処理――――破砕・圧縮
- 最終処分――――残余容量
答え【2】
収集・運搬はごみの飛散防止、悪臭防止、騒音防止、効率的な作業になります。