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令和4年度建築物衛生行政概論「過去問題解説2」

問題6

建築物衛生法に基づく特定建築物の届出事項のうち、最も不適当なものは次のうちどれか。

  1. 建築物の全部が使用されるに至った年月日
  2. 特定建築物の用途及び特定用途に供される部分の延べ面積
  3. 建築物環境衛生管理技術者の氏名、住所及び免状番号
  4. 特定建築物の所有者等の氏名及び住所
  5. 特定建築物の構造設備の概要


解説

答え【1】

この問題ですが明らかに(1)が不適当です。
あえて問題に全部と記載されているところが不自然です。
正確には建築物が使用されるに至った年月日です。


ここがポイント

届出事項については以下に記載しますがそんなに難しくないので覚えましょう。

届け出事項
  1. 特定建築物の名称
  2. 特定建築物の所在場所
  3. 特定建築物の用途
  4. 特定建築物の延べ面積
  5. 特定建築物の構造設備の概要
  6. 特定建築物の維持管理権原者の氏名及び住所等
  7. 建築物環境衛生管理技術者の氏名、住所及び免状番号
  8. 特定建築物が使用されるに至った年月日
  9. 特定建築物の所有者等の氏名及び住所等
です。

特定建築物の届け出

特定建築物は都道府県知事等 の届け出が必要。
特別区(東京23区)では区長に、政令市、中核市、一部の市では市長に提出する。

届け出義務者 備考:所有者が複数いる場合は、所有者の連名で1通出せばいい。

問題7

建築物環境衛生管理基準に基づく空気環境の測定に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. 2ヵ月以内ごとに1回定期に行う測定が、年間を通じて基準値以下であれば、冷暖房期とその中間期の年4回の測定に回数を軽減できる。
  2. 温度、相対湿度、気流は、使用時間中、常に基準に適合しているか否かにより判定する。
  3. 浮遊粉じん、一酸化炭素、二酸化炭素は、1日の使用時間中の平均値によって判定するが、実務上は、使用時間中の適切な二時点における測定の平均値によって判定することで差し支えない。
  4. 測定は床上75cm以上150cm以下の位置において実施する。
  5. 各階ごとに1か所以上、居室の中央部で実施する。


解説

答え【1】

空気環境の測定に関する問題も毎年出ますのでポイントをしっかりおさえましょう。
(1)が誤りです。
いかなる理由でも測定の回数を軽減できることはありません。
後の選択枠は正しい。


ここがポイント

(3)の浮遊粉じん、一酸化炭素、二酸化炭素は、1日の使用時間中の平均値で
(2)の温度、相対湿度、気流は、使用時間中の瞬時値であることに注意してください。

問題8

建築物環境衛生管理基準に定める雑用水の衛生上の措置等に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 雑用水の給水栓における遊離残留塩素の含有率の規定は、飲料水の給水栓における遊離残留塩素の含有率とは異なる。
  2. 雑用水を水栓便所に使用する場合は、し尿を含む水を原水として使用してはならず、pH値、臭気、外観、大腸菌について、基準に適合していること。
  3. 雑用水を散水、修景、清掃に使用する場合は、し尿を含む水を原水として使用してはならず、pH値、臭気、外観、大腸菌、濁度について、基準に適合していること。
  4. 遊離残留塩素、pH値、臭気、外観については14日以内ごとに1回、大腸菌、濁度については、3か月以内ごとに1回、定期検査を実施すること。
  5. 供給する雑用水が人の健康を害するおそれがあることを知ったときは、直ちにその雑用水を使用することが危険である旨を関係者に周知し、その後、供給を停止すること。


解説

答え【3】

建築物環境衛生管理基準に定める雑用水の問題ですが(3)が正しい記述です。
建築物環境衛生管理基準に記載されている内容です。

ここがポイント

問題9

建築物環境衛生管理基準に基づく給排水設備の衛生上必要な措置に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 飲用の循環式給湯設備の貯湯槽の清掃は、1年以内ごとに1回、定期に行う。
  2. グリース阻集器の掃除は、6か月以内ごとに1回、定期に行う。
  3. 雑用水槽の清掃は、雑用水槽の容量及び材質並びに雑用水の水源の種別等に応じ、適切な方法により、定期に行う。
  4. 高置水槽、圧力水槽等の清掃を行った後、受水槽の清掃を行う。
  5. 排水槽の清掃によって生じた汚泥等の廃棄物は、関係法令の規定に基づき、適切に処理する。


解説

答え【4】

受水槽の清掃を行った後に高置水槽、圧力水槽等の清掃を行います。
これは厚生労働省の空気調和設備等の維持管理及び清掃等に係る技術上の基準の記載されています。
ここがポイント

問題10

建築物環境衛生管理技術者に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 特定建築物所有者等が建築物環境衛生管理技術者を選任しなかった場合は、30万円以下の罰金に処せられる。
  2. 特定建築物に選任されている建築物環境衛生管理技術者は、業務に支障のない範囲で、建築物衛生法で定める登録事業の監督者等となることができる。
  3. 建築物環境衛生管理技術者の免状の返納を命ぜられ、その日から起算して1年を経過しない者には、免状の交付を行わないことがある。
  4. 建築物環境衛生管理技術者の職務は、特定建築物において、環境衛生上の維持管理に関する業務が適正に行われるよう全般的に監督することである。
  5. 建築物環境衛生管理技術者の免状の記載事項に変更が生じたときは、厚生労働大臣に免状の書換え交付を申請することができる。


解説

答え【2】

建築物衛生法で定める登録事業の監督者等と兼務は出来ません。

これは建築物衛生法で定める事業の登録の人的基準に以下のような記載があります。


ここがポイント

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