令和1年度清掃「過去問題解説2」
問題146
建築物清掃の点検評価に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 建築物清掃の実施状況の点検については、四半期ごとに実施する。
- 清掃作業の評価は、利用者の立場に立って実施する。
- 評価範囲は、汚染度合いの高い箇所などに重点を絞る。
- 作業の改善は、作業仕様書や作業基準書に限定しないで行う。
- 清掃作業の点検評価は、主として測定機器(光沢度計など)を用いて行う。
答え【5】
(5)ですが、主として測定機器(光沢度計など)ではなく目視点検です。評価方法ですが、測定機器(光沢度計等)を使用する検査と、目視等による官能検査とがある。
清掃作業の点検は、基本的に目視で行う。
目視で行うことは、必ずしも原始的な方法とはいえない。なぜなら、利用者は目視できれいさ等を評価しているからである。
問題147
建材の予防清掃に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- ほこり以外の汚れ物質は、人間の活動に伴って付着することが多い。
- 高気密化している建築物では、窓や隙間がほこりの侵入路として重要視されている。
- 汚れは、凹凸が多くて粗い表面には付着しやすく、付着すると除去しにくい。
- 建材が親水性か疎水性かによって、付着する汚れの種類は異なる。
- シ―ル剤や床維持剤の塗布により、汚れの予防効果が得られる。
答え【2】
高気密化している建築物では、窓や隙間がほこりの侵入路として重要視されていない。今現在窓の隙間からほこりが室内に入るとは考えにくい。 ほこりの侵入は主として出入口経由と考えられます。
従ってほこりの予防対策として
- 入口に前室を設ける。
- 扉を自動開閉式、回転式等にする。
- 開放式の出入口には、エア―カ―テンを設備する。
- 入口にエアシャワ―を設備
- 入口にマット類を敷く
- 入口で衣服・靴・物品などのほこりや泥を払い落とす
問題148
ビルクリ―ニング用機械・器具に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 床みがき機に用いるブラシは、直径50cm以上のものが多く使われている。
- 凹凸のある床面は、研磨粒子入りブラシを付けて洗浄する。
- 床みがき機に用いるブラシは、シダの茎、又はナイロン繊維を植えたものが一般的である。
- 自在ぼうきは、馬毛などを植えた薄いブラシであり、ほこりを舞い上げることが少ない。
- 超高速バフ機の回転数は、毎分1,000~3,000回転である。
答え【1】
床みがき機に用いるブラシは、直径20~50cmのものが多く使われている。床磨き機の特徴もよく出題されていますので掲載しておきます。
- 熟練が要求される。
- 左右前後に移動しながら床の洗浄をする。
- 電源は交流式が一般的である。
- 回転数は一般的に毎分150~300回転でる。高速なものでは1000~3000回転のものもある(ドライメンテナンス用)
- サイズは、凸凹のある床面で使用するブラシまたは平らな床面で使用するパッドの直径で区別している。
- 使用するブラシは直径20~50cmで、ナイロン繊維を植えたものが用いられる。
- 一般に使用されているのは1ブラシ式である。2ブラシ式、3ブラシ式もある。
- 平らな床面に用いるパッドは化織製フェルト状の不織布に研磨粒子を付着させたもので、用途によって各種硬度のものがあり、色分けによって区別されている。
- 洗剤供給式の床磨き機はタンク式スクラバ―マシンと呼ばれる。
問題149
カ―ペット清掃用機械に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- ロ―ラブラシ方式の洗浄機は、パイルに対する当たりが柔らかで、パイルを傷めることが少ない。
- スチ―ム洗浄機は、カ―ペットのしみ取りにも使われる。
- アップライト型真空掃除機は、カ―ペットのほこりを取るのに適している。
- 洗剤供給式床みがき機は、ウ―ルのウイルトンカ―ペットの洗浄に適している。
- エクストラクタは、水分に耐えるカ―ペットの洗浄に適している。
答え【4】
洗剤供給式床みがき機は、カ―ペットを敷いたままでクリ―ニングする方法として、早くから開発されたもので、洗浄効果は大きいが、パイルを損傷するおそれがあるので、ウ―ルのウイルトンカ―ペットよりは、むしろ 化学繊維のタフテッドカ―ペット等の洗浄に適している。ロ―ラ―ブラシ方式の機械はカ―ペットの基布を濡らして収縮を起こす恐れが少なく、パイルに対する当たりも柔らかで、パイルを傷めることが少ない。しかし、洗浄力はスクラバ方式の機械よりも劣る。
一般的にはウ―ルのウイルトンカ―ペット等に適している。
問題150
清掃作業に使用する洗剤に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 酸性洗剤は、小便器に付着した尿石や、鉄分を含んだ水垢等の除去に有効である。
- アルカリ性洗剤は、幅広い用途に使用されるが、床材や作業方法に注意して使う必要がある。
- 研磨剤入り洗剤は、固着した汚れの除去に有効である。
- 洗剤は、最適な濃度に希釈して用いるのが効果的である。
- 表面洗剤には、界面活性剤や助剤が配合されているので、泡立ちやすいものが多い。
答え【5】
表面洗剤の特徴
- 弱アルカリ性で、泡立ちが少ないようにしてある。
- 床面に塗布した樹脂床維持剤の皮膜の手入れ用として作られた。
- 成分的には一般洗剤とかわらない。
- 有機溶剤を配合してあるものが多い。
洗剤については以下を参照ください。
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