令和1年度空気環境の調整「過去問題解説9」
問題86
測光量に関する次の文章の[ ]内に入る語句の組合せとして、最も適当なものはどれか。
「照度は[ ア ]当たりに入射する光束であり、単位は通常[ イ ]と表される。光度は[ ウ ]当たりから放出される光束であり、単位は通常[ エ ]と表される。」
- (ア)単位面積―――(イ)lx――――(ウ)単位立体角―――(エ)cd/m2
- (ア)単位面積―――(イ)lx――――(ウ)単位立体角―――(エ)cd
- (ア)単位面積―――(イ)lm――――(ウ)単位立体角―――(エ)cd
- (ア)単位立体角――(イ)cd――――(ウ)単位面積――――(エ)cd/m2
- (ア)単位立体角――(イ)lm――――(ウ)単位面積――――(エ)cd
答え【2】
この問題はまず照度の単位は是非直ぐわかってもらいたい。よく使う単位なのでlx(ルクス)と言います。
この時点で(1)(2)に絞られます。
あと、cd/m2の単位もビル管理士試験ではお馴染みの単位で輝度の単位になります。
従って(2)が正解です。
- 平成29年問題89
問題87
光・照明に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 太陽高度が等しければ、大気透過率が高いほど地表に到達する直射日光による水平面照度は大きくなる。
- 演色評価数は、100に近いほど基準光で照らした場合の色に近い色に再現できる。
- 室内表面の輝度分布が大きすぎると視覚的疲労感を生じる。
- 電球色の蛍光ランプと昼白色の蛍光ランプとでは、昼白色の方が相関色温度が高い。
- 同じ面積の窓から天空光を取り入れる場合、側窓と天窓とで取り入れられる光の量は等しい。
答え【5】
ここでは、側窓、天窓、頂側窓の特徴を理解しましょう。- 側窓
- 一般に他の窓位置に比べ、構造・施工、清掃保守が容易、通風、遮熱に有利、眺望を得られるという利点がある。
欠点は、窓外状況によって光の取入れが不十分、片側採光は室内位置により光量が不均一。
- 天窓
- 屋根又は天井面に開けた窓面が水平かそれに近い窓。
長所・欠点は側窓の逆になる。同じ面積の側窓より多くの光が得られる。
- 頂側窓
- 天井部分で、窓面が鉛直、または鉛直面に近い向きの窓。施工上の側窓の長所と採光上の天窓の長所を取り入れた形。
- 令和2年問題86
- 平成30年問題87
問題88
地表における直射日光による法線面照度が80,000lxのとき、直射日光による水平面照度として、最も近いものは次のうちどれか。ただし、このときの太陽高度は60度とする。
- 35,000lx
- 40,000lx
- 55,000lx
- 70,000lx
- 80,000lx
答え【4】
まず、水平面の問題を図で表すと以下のようになります。以下のことは暗記しましょう。
この水平面照度の問題はサ―ビス問題なので必ずゲットしましょう。
問題より太陽高度60度とするとあるので
sin60°x 80,000lx で求めることが出来ます。
0.87 x 80,000 = 69600lx
- 平成30年問題89
- 平成28年問題89
- 平成27年問題89
問題89
照明施設の保守に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 照明器具の保守率は、照明施設の管理状況によらず、光源、照明器具の性能のみで決まる。
- LED照明器具の場合、周辺環境の清浄度が同じであれば、露出形と完全密閉形の設計光束維持率は同等である。
- 既設の蛍光ランプ用照明器具のランプを直管形LEDランプで代替する場合、適切なランプと照明器具の組合せでないと、照明器具の燃損や火災を招くおそれがある。
- 光源の交換と清掃の時期を合理的に組み合わせることが、所要照度の維持にとって望ましい。
- JISC-8105-1によれば、照明器具の適正交換の目安は、累積点灯時間30,000時間としている。
答え【1】
保守率とは、照明施設をある期間使用した後の作業面上の平均照度と初期平均照度との比で表される。- 保守率を左右する要因
- 使用する光源の種類
- 照明器具の周囲環境条件
- 照明器具の構造
- 照明設備の保守管理方法
問題90
空気調和設備に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
- ふく流吹出口は、他の吹出口と比べて、均一度の高い温度分布が得やすい。
- 吸収冷凍機は、容積冷凍機や遠心冷凍機と比較して騒音・振動が大きい。
- 躯体蓄熱方式を採用すると、一般に熱源機器容量は大きくなる。
- 放射冷暖房設備は、他の空調方式と併用せず設置するのが一般的である。
- 吸込み気流は、吸込み中心からの距離に反比例して減衰する。
答え【1】
吸収冷凍機は回転部分が少なく、騒音・振動が小さいという特徴があります。躯体蓄熱方式を採用すると、躯体のほうで大きな熱容量を蓄熱できるため、熱源機器のほうの容量は小さく済ますことが可能です。
放射冷暖房方式では室内空気の換気が行えません。よって、中央式外調機など他の空調方式と併用するのが一般的です。
吸込気流の吸込み速度は、吸込み中心からの距離の2乗に反比例します。
この辺の問題は知識問題として覚えておく必要があります。
従って適当なものは(1)になります。
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