ビル管理士総合情報.com

当サイトはビル管理士及びビル管理士試験の資格の取得を
目指す方及びこの仕事に従事する方の役立つ情報を提供します。

お問い合わせ  掲示板

令和1年度建築物の環境衛生「過去問題解説3」

問題31

音に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. マスキング量は、マスクする雑音などが存在するとき、マスクされる音の最小可聴域の音圧レベル上昇量で示される。
  2. ヒトの聴器で聴き取ることのできる周波数帯の範囲は、約10オクタ―ブである。
  3. 聴覚の刺激となる音には、鼓膜を通じた空気の振動による音と、骨を通じて伝わる音がある。
  4. オ―ジオメ―タを用いた聴力検査で測定されたマイナスの測定値は、聴力が基準よりも良いことを意味する。
  5. ヒトの聴覚が最も敏感な周波数は、8,000Hz付近である。


解説

答え【5】

ヒトの聴覚が最も敏感な周波数は、4,000Hz付近である。
ヒトでは通常、下は20Hz程度から、上は(個人差があるが)15,000Hzから20,000Hz程度までの鼓膜振動を音として感じることができ、この周波数帯域を可聴域という。
ここがポイント

等ラウドネス曲線とは?


等しい音の大きさと感じる周波数と音圧のマップを等高線として結んだものである。

等ラウドネス曲線

上の図でもわかるように4000Hz付近で極端に下がってるのが分かると思います。
一番この付近が最も敏感に反応していることになります。
類似問題

問題32

光環境と視覚に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

  1. 網膜にある杆体細胞は、明るいときに働きやすい。
  2. 明るい場所から暗い場所への順応を暗順応といい、およそ2分程度で順応が完了する。
  3. 杆体細胞と錐体細胞を比較すると、感光度は錐体細胞の方が高い。
  4. 杆体細胞と錐体細胞を比較すると、数は錐体細胞の方が多い。
  5. 視力は、照度0.1lx付近(輝度では0.01cd/m2)で大きく変化する。


解説

答え【5】

  1. 杆体細胞と錐体細胞
    • 視細胞を大別すると杆体細胞と錐体細胞に分かれる。
    • 杆体細胞は暗い時に働く
    • 錐体細胞は明るい時に働く
  2. 視細胞の数は杆体細胞が約1億2,500万個に対し、錐体細胞は約600万個存在し、圧倒的に杆体細胞の方が多い。

  3. 杆体細胞は暗い
    錐体細胞は明るい と覚える。

    杆体細胞・・・杆体は光に敏感な色素ロドプシンを含み、感光度が非常に高く、錐体の約500倍の感度をもつ、色を識別できない。
    錐体細胞・・・感光度はそれほどでもないが解像力に優れ色を感じることができる。錐体は赤、青、緑の色を感じている。この色を感じる能力のことを色覚という。

  4. 明順応と暗順応
    • 視覚の、暗い所から明るい所への順応を明順応という。(順応に2分程度要する。)
    • 視覚の、明るい所から暗い所への順応を暗順応という。(順応に40分程度要する。)
    これは、人間の目が杆体細胞と錐体細胞を使い分けているからである。
  5. 暗所視と明所視
    • 暗順応して杆体細胞が働いて物を見る作業を暗所視という。
    • 明順応して錐体細胞が働いている時を明所視という。
  6. 視力と照度
    • 周囲の照度が低下すると瞳孔は拡大する。(より多くの光を取り入れようとする。)
    • 人間の視力は0.001Lxから徐々に現れ、0.1Lx付近で大きく変化する。約10000Lxまで直線的に視力は向上する。(照度が高いほど細かい物を識別しやすくなる。)
  7. 視対象を見た時、それを正しく認識する明視の条件
    • 視対象が明るいこと。
    • 視対象の視覚が大きいこと。
    • 視対象の動きがないこと。
    • 視対象の対比(コンストラスト)が大きいこと。

ここがポイント

杆体細胞と錐体細胞の違いはしっかり暗記しましょう。


類似問題

問題33

JISによる安全色の意味とその色の組合せとして、最も不適当なものはどれか。

  1. 防火――――赤
  2. 注意警告――黄赤
  3. 安全状態――緑
  4. 誘導――――黄
  5. 放射能―――赤紫


解説

答え【4】

JIS安全色(ジスあんぜんしょく)とは、日本産業規格(JIS)が定める安全色の規格である。 「安全色」として「赤」「黄赤」「黄」「緑」「青」「赤紫」の6色が規定されており、また安全標識などで安全色を引き立てる「対比色」として「白」「黒」の2色が規定されている。

黄色は「注意」を指す。


ここがポイント

JIS安全色
色の名称表示される意味
防火・停止・禁止
オレンジ・黄赤危険
注意
安全・救護
指示・誘導
赤紫放射能
通路


類似問題

問題34

VDT作業の光環境に関する次の文章の[  ]内に入る数値の組合せとして、正しいものはどれか。

「厚生労働省のガイドラインでは、ディスプレイを用いる場合のディスプレイ画面上における照度は[ ア ]lx以下、書類上及びキ―ボ―ド上における照度は[ イ ]lx以上とすることが推奨されている。」

  1. (ア)500―――――(イ)200
  2. (ア)500―――――(イ)300
  3. (ア)700―――――(イ)300
  4. (ア)1,000――――(イ)300
  5. (ア)1,000――――(イ)500


解説

答え【2】

この問題は令和3年12月1日法改正されています。
ここがポイントを参照ください。


ここがポイント

情報機器作業(VDT作業)

「VDT作業」の用語の使用をやめ、「情報機器作業」と呼ぶことになっております。
従って2019年以降の問題ではVDT作業での出題になっています。
2020年以降から情報機器作業での出題になっています。

情報機器作業(VDT作業)は自ら光を放射しているので、画面照度が明るすぎると見づらくなる。 早い話が目が疲れやすくなるので以下のことに注意が必要であるということ。

情報機器作業(VDT作業)に関する問題は以下のような問題がでるので覚えよう。

  1. 室内は、できるだけ明暗の対象が著しくなく、かつ、まぶしさを生じさせないようにすること。
  2. ディスプレイ画面の明るさ、書類及びキ―ボ―ド面における明るさと周辺との明るさの差はなるべく小さくすること。
  3. ディスプレイ画面に直接又は間接的に太陽光等が入射する場合は、必要に応じて窓にブラインド又はカ―テン等を設け、適切な明るさとなるようにすること。
  4. グレアを防止するためには、視野内の輝度はほぼ同じレベル(最大でも1:10程度)にする。
  5. エアコンからの風が当たる場所では、ドライアイを引き起こす可能性がある。
  6. グレアの防止には反射型ディスプレイを用いること。
  7. グレアの防止には間接照明等のグレア防止照明器具を用いること。
  8. グレアの防止にはディスプレイの画面の位置、前後の傾き、左右の向き等を調整すること。

高齢者と情報機器作業(VDT作業)

高齢者の情報機器作業(VDT作業)については、高齢者は若者に比べて目の疲れの回復に時間がかかるうえ遠近両用メガネ等を使用すると、画面及びキ―ボ―ドが見難くなって眼疲労につながること等に、注意が必要です。


備考:グレアとは照明の非常に高い輝度や、周囲と強すぎる輝度の違いがあると、まぶしさや不快感を感じ、物が見えにくくなる現象。

「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドラインについて」(改正)

情報機器作業(VDT作業)の一部改正が2021年12月1日に行われました。

改正前

ディスプレイを用いる場合のデ ィスプレイ画面上における照度は 500 ルクス以下、書類上及びキーボ ード上における照度は 300 ルクス 以上を目安とし、作業しやすい照 度とすること。 また、ディスプレイ画面の明る さ、書類及びキーボード面におけ る明るさと周辺の明るさの差はな るべく小さくすること。

改正後

ディスプレイを用いる場合の書 類上及びキーボード上における照 度は 300 ルクス以上とし、作業し やすい照度とすること。
また、ディスプレイ画面の明る さ、書類及びキーボード面におけ る明るさと周辺の明るさの差はな るべく小さくすること。

つまり
ディスプレイを用いる場合のデ ィスプレイ画面上における照度は 500 ルクス以下
がなくなり
書類上及びキーボ ード上における照度は 300 ルクス 以上を目安としての目安の部分も削除されています。


類似問題

  • 令和2年問題36
  • 平成30年問題34
  • 平成29年問題37
  • 平成28年問題36
  • 平成27年問題36

問題35

紫外線に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 波長によって、3領域に分類される。
  2. 慢性曝露で緑内障を発症する。
  3. 皮膚の老化を促進する。
  4. ビタミンDを生成して、くる病を予防する。
  5. 赤外線と比較して皮膚透過性が低い。


解説

答え【2】

紫外線の慢性曝露で発症するのは白内障です。
ここがポイント

紫外線と赤外線は間違えやすい項目なのでしっかり覚えておきましょう。

紫外線

紫外線への曝露は、殺菌・ア―ク溶接・屋外作業・炉前作業・検査作業で起こる。

紫外線は波長からUV-A、UV-B、UV-Cに分類される。

紫外線の生態影響
  • ビタミンD生成
  • 皮膚黒色腫
  • 皮膚紅斑
  • 皮膚がん
  • 白内障
  • クル病予防
  • 無精子病
  • 白血病
  • 電気性眼炎

赤外線

熱線とも呼ばれる。可視光線より長い波長で、マイクロ波より短い波長の電磁波です。

  • 近赤外線・・・・770nm~1400nm
  • 遠赤外線・・・・1400nm以上
赤外線への曝露が問題となる業務
  • 炉前作業
  • 赤外線乾燥作業
  • 溶接作業
  • 硝子加工作業
赤外線の生態影響
  • 熱中症
  • 白内障
  • 網膜損傷
  • 代謝促進
  • 皮膚血管拡張

類似問題

  • 平成29年問題38
  • 平成28年問題37

買い物は楽天市場

サブメニュ―

運営サイト

当サイトが運営しているサイトです。

QRコ―ド

QRコ―ド

当サイトの過去問題及び模擬試験はipad、各種スマ―トフォンでも問題を解くことが出来ます。
通勤途中などを利用して問題が解けます。

上のQRコ―ドから読み込みができます。

読み込みができない場合は直接下記アドレスからアクセスしてください。
http://takeharu.lolipop.jp/

通信講座ならSAT

SATの通信講座


PC、ipad、各種スマ―トフォンなどで学習が可能

ビル管理士試験への最も有効な勉強方法です。
通勤時間などを有効活用できます。

電験三種講座

電気工事士講座

消防設備士講座

冷凍機


スマートフォンに対応

はめ込み写真

当サイトは完全スマートフォンに対応しています。

ビル管理士講習テキスト

建築物の環境衛生管理

通称青本と呼ばれているテキストを紹介いたします。

ここをクリック!

その他の資格

買い物は楽天市場

ペ―ジのトップへ戻る