平成29年度清掃「過去問題解説3」
問題151
床維持剤に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
- フロアフィニッシュは、顔料などの着色剤を含有する床用塗料である。
- フロアシ―ラは、目止め剤として使用し、床の保護と美観を向上する。
- フロアポリッシュは、物理的、化学的方法により、容易に除去できない製品群をいう。
- フロアオイルは、主に表面加工された木質系床材の保護のために用いられる。
- フロアポリッシュは、水性ワックスタイプが多く使われている。
答え【2】
正しいのは(2)ですが、フロアシ―ラとは床仕上げ材(床材)の保護と美観の向上に使用される化学製品で、乾燥後に皮膜を形成し、物理的・化学的方法により、容易に除去できない製品群をいう。
下地剤、目止め剤に用いる。
(1)のフロアフィニッシュは、床仕上げ材(床材)の保護と美観の向上に使用される化学製品の総称。ただし、顔料などの着色剤を含有する床用塗料を除く。
(3)のフロアポリッシュは、床仕上げ材(床材)の保護と美観の向上に使用される化学製品で、塗布乾燥後に皮膜を形成し、、物理的・化学的方法により、容易に除去できる製品群をいう。
床用ワックスは、すべてこの区分に含まれる。
(4)のフロアオイルは、床仕上げ材(床材)のなかで、主に表面加工の行われていない木質系床材の保護と美観の向上に使用される化学薬品。鉱油を主体とし、常温で液体の製品をいう。
(5)のフロアポリッシュは、水性ポリマタイプが多く使われている。
フロアポリッシュは油性のもの、乳化性のもの、水性のものに分類されます。
現在、一般に市販されている製品としては、ワックスタイプとポリマタイプの2種類ある。
このなかでは、
水性ポリマタイプが、多く使われています。
- ワックスタイプトはフロアポリッシュ製品のうち、不揮発性成分としてろう類、ろう状物質を主原料にしてつくられたもの。
- ポリマタイプとはフロアポリッシュ製品のうち、不揮発性成分として合成樹脂等のポリマを主原料にしてつくられたもの。
問題152
床材の特徴に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 塩化ビニルタイルは、耐水性に優れる。
- 塩化ビニルシ―トは、床維持剤の密着不良が起きやすい。
- セラミックタイルは、耐酸性、耐アルカリ性がある。
- ゴムタイルは、耐溶剤性がある。
- 大理石には、酸性洗剤が使用できない。
答え【4】
ゴムタイルの特徴は、耐摩耗性に優れるが、耐溶剤性及び耐アルカリ性に劣る。問題153
繊維床材の特徴に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 玄関などの通行密度の高い箇所ほど汚れやすい。
- 日常作業として、パイル表面の粗ごみを、カ―ペットスイ―パなどにより除去する。
- ポリプロビレン製のパイル素材は、親水性の汚れが取れにくい。
- パイル素材のうち、ウ―ルは含水率が高い。
- しみは、単に繊維に吸着していたものが、時間の経過により染着したものである。
答え【3】
ポリプロビレン製は、染着性が低く、親水性の汚れは取りやすい。ポリプロピレンとは、プロピレンを重合させた熱可塑性樹脂である。
パイルとは表面の繊維の束を指します。
つまりここでいうのはカ―ペットの表面の繊維のことです。
問題154
ドライメンテナンスに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 一定期間を通じての平均的美観度は高い。
- ウェットメンテナンス法に比べ、部分補修がしやすい。
- ドライバフ法は、研磨剤を含んだフロアパッドで磨き、光沢度を回復させる作業である。
- ドライバフ法で用いる床みがき機は、回転数が高いほど光沢度回復が簡単にできる。
- ウェットメンテナンス法に比べ、作業の標準化・システム化がしやすい。
答え【3】
(3)はドライバフ法は、研磨剤を含くまないフロアパッドで磨き、光沢度を回復させる作業である。歩行により光沢度の低下したフロアポリッシュの皮膜を、研磨剤を含まないフロアパット(専用パット)で磨き光沢度を回復させる作業である。
スプレ―液を使用せず、一般の床磨き機
、または超高速床磨き機(1000回転以上)で磨く。
その他の特徴は以下です。
ドライメンテナンスのメリット
- 日中でも作業が可能で、日常作業に組み込むことができる。
- 水や洗剤を使用しない。(安全性が高い・・すべり、転倒など)
- 汚れた水をまき散らさない(環境汚染の問題が少ない)
- 前方に進む作業が主になるので、安全作業の導入が容易。
- 使用する資機材が少ない(作業費用の削減ができる)
- 個別作業が可能(単独作業ができる)
- 工程数が少ない。
- 個人の能力に合わせて作業ができる。
- 技術の向上により作業効率が上がる。
- 作業の標準化。システム化がしやすい。
- 一定期間を通じての平均的美観度は高い。
- 部分補修がしやすい。
- 予防清掃である。
ドライメンテナンスのデメリット
- 開店中あるいは就業時間中の作業に対する理解が必要になる。
- 床材への熱影響に注意が必要
- 評価基準を定める必要がある。
- ポリッシャ―の台数が相当必要。
- 初期費用が高い。
- 教育・研修が必要。
- 綿密な作業計画が必要となる。
問題155
床以外の清掃作業に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 廊下の壁面は、階段の壁面と比較して、ほこりの付着量が多い。
- 玄関ホ―ルの清掃品質は、視線の方向や高さを変えて確認する。
- トイレの清掃用具は、便器に使用するものと、洗面器などに使用するものとは区別する。
- エレベ―タの壁などは、手垢で汚れやすいので表面に保護膜を塗布しておくとよい。
- 人の手による汚れは、化学繊維を使った製品(マイクロファイバ―クロスなど)を用いると除去しやすい。
答え【1】
階段は建築物内のほこりが集中するところであり、壁面は他の場所より付着度が高い。買い物は楽天市場