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平成29年度給水及び排水の管理「過去問題解説6」

問題131

排水通気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 排水槽の底の勾配は、吸込みピットに向かって1/15以上1/10以下とする。
  2. 排水立て管のオフセット部の近くに排水横枝管を設ける場合は、オフセット部の上下500mm以内に設ける。
  3. 排水槽のマンホ―ルの大きさは、直径が600mm以上の円が内接することができるものとする。
  4. トラップが組み込まれていない阻集器には、その出口側にトラップを設ける。
  5. 伸頂通気方式では、排水立て管と排水横主管の接続には、大曲がりベンドを用いる。


解説

答え【2】

(2)ですが、排水立て管のオフセット部の上下600mm以内には、排水横枝管を設けてはならない。

オフセットとは、配管経路を平行移動する目的で、エルボ又はベンド継手で構成される移行部分をいう。

平成29年問題131

エルボ又はベンドとは以下のようなものです。

平成29年問題131


ここがポイント

これも良く試験に出題されますので覚えておきましょう。


類似問題

問題132

排水設備の保守管理の内容とその実施頻度との組合せとして、最も不適当なものはどれか。

  1. 排水槽の清掃――――――――――――6ヵ月以内に1回
  2. 排水ポンプのメカニカルシ―ルの交換―――3~5年に1回
  3. 通気管の点検――――――――――――1年に1回
  4. グリ―ス阻集器のトラップの清掃―――2ヵ月に1回
  5. 排水ポンプの絶縁抵抗の測定―――――――1ヵ月に1回


解説

答え【2】

排水ポンプのメカニカルシ―ルの交換は1~2年に1回です。
ここがポイント

メカニカルシ―ルとはポンプの軸から水が漏れないようにしているシ―ル部材のことです。 この軸用のシ―ル部材にはメカニカルシ―ルとグランドパッキンと呼ばれる2種類の部材があります。

排水ポンプの定期点検

日常点検吐出し圧力、電流値、騒音、振動等の異常の有無を確認
1ヵ月に1回絶縁抵抗の測定を 行い、1MΩ以上あるか確認する。
6ヵ月から1年に1回水中ポンプのメカニカルシ―ル部のオイル交換
1~2年に1回メカニカルシ―ル交換
3~5年に1回オ―バ―ホ―ル

類似問題

問題133

排水通気設備の保守管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 逆流防止弁は、下水本管からの排水の逆流を防止するために設置する。
  2. ちゅう房排水槽の水位制御には、一般にフロ―トスイッチが用いられる。
  3. グリ―ス阻集器のグリ―スは、7~10日に1回の間隔で除去する。
  4. 排水管の有機性付着物は、アルカリ性洗剤を用いて除去する。
  5. 排水横管の清掃にワイヤを通す方法を用いる場合は、一般に長さ35m程度が限界とされている。


解説

答え【5】

排水横管の清掃にワイヤを通す方法を用いる場合は、一般に長さ25m程度が限界とされている。

立て管で20m程度が限界。


ここがポイント


類似問題

問題134

排水通気設備の保守管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 敷地排水管の清掃に利用するロッド法は、1~1.8mのロッドをつなぎ合わせ、手動で排水管内に挿入して清掃する方法である。
  2. 排水槽内の悪臭防止対策として、5~6時間を越えて排水を貯留しないように、タイマ制御による強制排水を行う。
  3. 床下に設置する掃除口は、砲金製のものが適する。
  4. ウォ―タラム法は、圧縮空気を一気に放出してその衝撃で閉塞物を除去する方法である。
  5. 飲食店などのグリ―ス阻集器内で発生する廃棄物は、産業廃棄物として処理する。


解説

答え【2】

排水槽内の悪臭防止対策として、1~2時間を越えて排水を貯留しないように、タイマ制御による強制排水を行う。
ここがポイント

排水槽内の排水の貯留時間が数時間を超えると、腐敗による悪臭が強くなるので、それ以内の貯留時間で起動するように、タイマによる制御を水位制御と併用することが望ましい。
とありますが特別時間の決まりはありません。
あくまでも2時間以内が望ましいとあります。


類似問題

問題135

大便器と小便器に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 大便器の洗浄タンク内の汚れの状態は、6ヵ月に1回、定期に点検する。
  2. JISでは、節水Ⅱ型の大便器の洗浄水量は6.5L以下としている。
  3. ロ―タンク内のボ―ルタップは、止水機能を備えていなければならない。
  4. 小便器のリップの高さとは、床面からあふれ縁までの垂直距離をいう。
  5. 使用頻度が高い公衆便所用小便器の排水トラップは、小便器一体のものが適している。


解説

答え【5】

(5)は使用頻度が高い公衆便所用小便器の排水トラップは、着脱式のものが適している。

トラップ着脱式とは?

トラップはニオイの発生をおさえるのに効果的です。とくにトラップ着脱式は、トラップに詰まったゴミを取り除きやすく、掃除もカンタンです。

平成29年問題135


ここがポイント


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