平成29年度建築物衛生行政概論「過去問題解説3」
問題11
建築物衛生法施行規則に基づく建築物環境衛生総合管理業に関する次の文章の[ ]内に入る語句の組合せとして、正しいものはどれか。
建築物環境衛生総合管理業の業務は、[ ア ]、空気調和設備及び機械換気設備の運転、日常的な点検及び補修(以下「運転等」という。)並びに空気環境の測定、給水及び排水に関する設備の運転等並びに給水栓における水に含まれる[ イ ]の検査並びに給水栓における水の色、濁り、臭い及び味の検査であって、特定建築物の[ ウ ]に必要な程度のものである。
- (ア)清掃――――――(イ)遊離残留塩素―――(ウ)衛生的環境の維持管理
- (ア)清掃――――――(イ)PH値―――――――(ウ)構造設備の保全管理
- (ア)ねずみ等の防除――(イ)遊離残留塩素――(ウ)衛生的環境の維持管理
- (ア)ねずみ等の防除――(イ)PH値――――――(ウ)衛生的環境の維持管理
- (ア)ねずみ等の防除――(イ)PH値――――――(ウ)構造設備の保全管理
答え【1】
建築物環境衛生総合管理業は、[ 清掃 ]、空気調和設備及び機械換気設備の運転、日常的な点検及び補修(以下「運転等」という。)並びに空気環境の測定、給水及び排水に関する設備の運転等並びに給水栓における水に含まれる[ 遊離残留塩素 ]の検査並びに給水栓における水の色、濁り、臭い及び味の検査であって、特定建築物の[ 衛生的環境の維持管理 ]に必要な程度のものである。この問題は建築物衛生法施行規則第24条の問題ですが、イは遊離残留塩素ですね。
PH値を選んだ人は勉強不足ですね。
その時点で1か3になります。
問題12
建築物衛生法に基づく都道府県知事等による立入検査に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
- 特定建築物の立入検査は、事前に立入検査日時を通知しなければならない。
- 特定建築物の維持管理が建築物環境衛生管理基準に従って行われないときは、直ちに改善命令を出さなければならない。
- 特定建築物の立入検査は、犯罪捜査のために行う。
- 特定建築物の立入検査の職権を行う職員を、環境衛生監視員と称する。
- 特定建築物内にある住居に立ち入る場合、居住者の承諾を得ずに強制的に立入検査をすることができる。
答え【4】
(4)が正しい。(1)は特定建築物の立入検査は、事前に立入検査日時を事前に通知する等の規定はない。
(2)ですが、直ぐには改善命令が出るわけではありません。
(3)は犯罪捜査のために行うものではありません。
(5)はその居住者の承諾を得なければいけません。また、請求があれば身分証明書を提示しなければならない。
環境衛生監視員とは、主に保健所に所属し、ビル管理法以外にも、旅館業法、興行場法、公衆浴場法、理容師法、美容師法、クリ―ニング業法等による立ち入り検査などの職務を行う。
- 令和元年問題13
- 平成30年問題13
問題13
建築物衛生法に基づく特定建築物が国又は地方公共団体の公用又は公共の用に供する場合に関する次の文章の[ ]内に入る語句の組合せとして、正しいものはどれか。
特定建築物が国又は地方公共団体の公用又は公共の用に供するものである場合について、当該特定建築物の維持管理が建築物環境衛生管理基準に従って行なわれておらず、かつ、当該特定建築物内における人の健康をそこなう等環境衛生上著しく不適当な事態が存すると認められるとき、都道府県知事は、当該国若しくは地方公共団体の[ ア ]者に対し、その旨を通知するとともに、当該維持管理の方法の[ イ ]べきことを[ ウ ]することができる。
- (ア)建築物環境衛生管理技術―――(イ)掲示などにより利用者にその旨を周知す―――(ウ)勧告
- (ア)建築物環境衛生管理技術―――(イ)改善とその他の必要な措置を採る―――(ウ)助言
- (ア)建築物環境衛生管理技術―――(イ)改善その他の必要な措置を採る―――(ウ)命令
- (ア)機関の長又はその委任を受けた―――(イ) 掲示などにより利用者にその旨を周知す――(ウ)助言
- (ア)機関の長又はその委任を受けた―――(イ)改善その他の必要な措置を採る―――(ウ)勧告
答え【5】
これは、ビル管理法第13条の問題です。特定建築物が国又は地方公共団体の公用又は公共の用に供するものである場合について、当該特定建築物の維持管理が建築物環境衛生管理基準に従って行なわれておらず、かつ、当該特定建築物内における人の健康をそこなう等環境衛生上著しく不適当な事態が存すると認められるとき、都道府県知事は、当該国若しくは地方公共団体の[ 機関の長又はその委任を受けた ]者に対し、その旨を通知するとともに、当該維持管理の方法の[ 改善その他の必要な措置を採る ]べきことを[ 勧告 ]することができる。
- 令和2年問題11
- 平成30年問題12
- 平成28年問題14
- 平成27年問題15
問題14
保健所に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 保健所は、人口動態統計に関する業務を行う。
- 全国に設置されている保健所のうち、都道府県が設置したものが最も多い。
- 保健所は、住宅の衛生に関する業務を行う。
- 保健所は、労働災害統計に関する業務を行う。
- 保健所は、地域保健に関する調査及び研究を行う。
答え【4】
労働災害統計は保健所の業務に含まれません。恐らく厚生労働省の管轄と思います。
参考サイト
職場のあんぜんサイト保健所の事業
- 地域保健の思想の普及及び向上
- 人口動態他地域保健の統計
- 栄養の改善及び食品衛生
- 下水道、廃棄物、清掃環境の衛生
- 医事及び薬事
- 保健師に関する事項
- 公共医療事業の向上及び増進
- 母性及び乳幼児並びに老人の保健
- 伝染病その他の疾病の予防
- 衛生上の試験及び検査
- 地域住民の健康の保持及び増進
- 住宅の衛生に関する業務
- 令和2年問題13
- 平成30年問題14
- 平成28年問題16
問題15
学校保健安全法に基づく教室の室内空気の検査の職務執行者は、次のうちどれか。
- 学校の設置者
- 学校薬剤師
- 学校医
- 校長
- 学校保健技師
答え【2】
学校薬剤師が正しい。学校薬剤師の職務には以下のような職務があります。
学校薬剤師- 学校保健安全計画の立案に参与すること。
- 環境衛生検査に従事すること。(教室の照度の検査、水泳プ―ルの水質検査など)
- 学校環境衛生の維持及び改善に関し、必要な指導と助言を行うこと。
- 学校において使用する医薬品、毒物、劇物並び保健管理に必要な用具及び材料の管理に関し必要な指導と助言を行い、及びこれらのものについて必要に 応じ試験、検査鑑定を行うこと。
- 必要に応じ、学校における保健管理に関する専門的事項に関する技術及び指導に従事すること。
- 学校の飲料水の水質検査も学校薬剤師の職務である。
学校保健安全法は以下の参考サイトで確認してください。
学校保健安全法
- 平成27年問題16
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