平成28年度空気環境の調整「過去問題解説4」
問題61
アレルゲンと微生物に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 住環境内の主なダニアレルゲンは、ヒョウヒダニ類の糞と虫体からなる。
- カビアレルゲンの大部分は、ナノサイズの粒子である。
- 黒カビは、結露した壁などの表面で増殖する。
- 疫学調査の結果、カビと小児の呼吸器系疾患の間に有意な関係があることが明らかにされている。
- オフィス内浮遊細菌濃度には、エアフィルタの捕集率が関係する。
答え【2】
誤りなのは(2)です。まずサイズの単位を確認します。
単位 | 単位 | |
---|---|---|
メ―トル | m | |
センチメ―トル | cm | 1x10-2 |
ミリメ―トル | mm | 1x10-3 |
マイクロメ―トル | μm | 1x10-6 |
ナノメ―トル | nm | 1x10-9 |
ナノサイズはものすごく小さい粒子になりそこまでは小さくないと思います。
後の選択枠も重要です。
- 令和2年問題58
- 令和元年問題57
- 平成30年問題56
- 平成29年問題59
- 平成27年問題60
問題62
湿り空気の混合に関する次の文章の[ ]内に入る数値の組合せとして、最も適当なものはどれか。
湿り空気線図上のA点は、乾球温度26℃、絶対湿度0.013kg/kg(DA)である。また、B点は、乾球温度34℃、絶対湿度0.025kg/kg(DA)である。A点の空気300kg/hとB点の空気100kg/hを混合した空気は、乾球温度[ ア ]℃、絶対湿度[ イ ]kg/kg(DA)である。
- (ア)28―――――(イ)0.016
- (ア)28―――――(イ)0.019
- (ア)30―――――(イ)0.019
- (ア)32―――――(イ)0.016
- (ア)32―――――(イ)0.022
答え【1】
この問題もよく出題されます。
解き方は下のここがポイントを参照ください。
今回のポイントは
A点の空気300kg/hとB点の空気100kg/hを混合した空気とあります。
これの比率は3:1になりますので計算の時はそのまま3:1でよいことになります。
ある公式を覚えていると簡単に解くことができます。
乾球温度A℃、比エンタルピーXkJ/kg(DA)の外気と、乾球温度B℃、比エンタルピーYkJ/kg(DA)の室内空気を1:3の割合で混合した後の乾球温度と比エンタルピーの組合せとして、最も適当なものは次のうちどれか。
この問題良く出題されます。まず乾球温度について考えていきます。
乾球温度A℃と乾球温度B℃の室内空気を1:3の割合で混合した後の乾球温度を求めます。
次に比エンタルピーについて考えていきます。
比エンタルピーXkJ/kg(DA)と比エンタルピーYkJ/kg(DA)の室内空気を1:3の割合で混合した後の比エンタルピーを求めます。
- 令和2年問題64
- 令和元年問題60
問題63
熱負荷計算における負荷の種類とその設定条件の単位との組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
- 外気――――――L/(m3・s)
- 在室者―――――人/m2
- 照明――――――W/m2
- 隙間風―――――回/h
- 構造体―――――W/(m2・K)
答え【1】
外気の単位は、正しくはL/(m2・s)です。
熱負荷計算における負荷単位はちょっと難しいと思います。ただ一つポイントとしては、熱負荷計算で求めるのは床面積当たりの熱負荷なので
単位はm2ですので、
(1)はm3になっているので明らかに誤りです。
(4)の隙間風のみが例外で単位にm2がありません。
- 令和元年年問題59
- 平成30年問題58
- 平成29年問題63
- 平成27年問題63
- 平成27年問題64
問題64
空調熱負荷に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 装置蓄熱負荷は、熱源負荷に含まれる。
- 送風機による負荷は、空調機負荷に含まれる。
- 接地床の構造体負荷は、一般に冷房時には無視する。
- 外気負荷では、一般に潜熱負荷を無視する。
- 人体負荷には、顕熱負荷と潜熱負荷がある。
答え【4】
ここで顕熱と潜熱が出てきましたので少し説明を致します。- 顕熱=温度変化に使われる熱
- 潜熱=状態変化に使われる熱
- 令和元年問題59
- 平成30年問題58
- 平成29年問題63
- 平成27年問題63
- 平成27年問題64
問題65
次の空調設備のうち、個別方式に該当しないものはどれか。
- タ―ミナルエアハンドリングユニット
- 空気熱源ヒ―トポンプパッケ―ジ
- ウォ―ルスル―型ユニット
- 水熱源ヒ―トポンプパッケ―ジ
- ビル用マルチパッケ―ジ
答え【1】
タ―ミナルエアハンドリングユニットは中央方式空気調和設備に分類されます。タ―ミナルエアハンドリングユニットは、各室や細分されたゾ―ンの空調に特化した小風量タイプの空調機です。
パッケ―ジ型は個別方式です。
熱源方式 | 熱媒方式 | 空調方式 |
---|---|---|
中央方式 | 全空気方式 |
|
水方式 | ファンコイルユニット方式 | |
空気―水方式 |
| |
個別方式 | 冷媒方式 | パッケ―ジ方式 |
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