平成28年度空気環境の調整「過去問題解説3」
問題56
空気汚染物質の特性を表すア~エの記述のうち、オゾンの特性を表すものの組合せとして、最も適当なものは次のうちどれか。
ア 常温で特異な刺激臭をもつ不安定な気体である。
イ 一酸化窒素と結合し、二酸化窒素と酸素を生成する。
ウ 人為的な発生源には、自動車の排気ガス、燃焼器具の生成物がある。
エ 比較的低分子の有機化合物である。
- アとイ
- アとウ
- イとウ
- イとエ
- ウとエ
答え【1】
アとイがオゾンの特性に関している。オゾンは、常温で特異な刺激臭をもつ不安定な気体で、強い酸化力をもち、一酸化炭素と結合し、二酸化窒素と酸素を生成する。
問題57
室容積500m3の居室において、換気回数1.0回/hで換気されている。汚染物質の定常的発生があり、初期濃度0.01mg/m3が1時間後に室内濃度0.02mg/m3に増加した。その時の汚染物質の発生量として、最も近い値は次のうちどれか。ただし、室内は発生混合(瞬時一葉拡散)とし、外気濃度は0.01mg/m3、室内濃度は。以下の式で表される。なお、e=2.7とする。
- 3mg/h
- 5mg/h
- 8mg/h
- 13mg/h
- 16mg/h
答え【3】
まず整理します。今わかっているのは
- 室容積500m3
- n:換気回数1.0回/h
- Cs:初期濃度0.01mg/m3
- C:1時間後に室内濃度0.02mg/m3
- C0:外気濃度は0.01mg/m3
- e=2.7
Q=500m3 x 1.0=500となりますので
Q:500m3/h
になります。
これで、揃いましたので上記の式に代入していきます。
問題58
次の室内における汚染物質のうち、石油の燃焼により発生しないものはどれか。
- 浮遊粉じん
- アスベスト
- 硫黄酸化物
- 窒素酸化物
- 一酸化炭素
答え【2】
アスベストは自然界に存在する水和化した繊維状のケイ酸塩鉱物の総称です。問題59
放射線は、非電離放射線と電離放射線に分類されるが、非電離放射線に含まれるものは次のうちどれか。
- 紫外線
- γ線
- α線
- 中性子線
- エックス線
答え【1】
電離放射線とは強いエネルギ―により照射された物質をイオン化する作用をもった放射線のこと。
α線、β線、γ線、エックス線、中性子線などがある。従って紫外線が誤りです。
問題60
室内空気汚染物質とその発生源との組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
- 臭気―――――――――――喫煙
- キシレン―――――――――塗料の溶剤
- クリソタイル―――――――断熱材の除去工事
- ラドン――――――――――土壌、岩石
- アスペルギルス――――――防虫剤
答え【5】
(5)のアスペルギルスはカビの一種でアレルゲンとなる。
- 平成30年問題54
- 平成27年問題57
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