平成27年度空気環境の調整「過去問題解説9」
問題86
騒音レベル83dBと92dBの騒音を合成した場合の騒音レベルとして、最も近いものは次のうちどれか。
ただし、log102=0.3010、log103=0.4771とする。
- 85.0dB
- 87.5dB
- 90.0dB
- 92.5dB
- 95.0dB
答え【4】
この問題のポイントは2つあります。- log102=0.3010、log103=0.4771は無視する
- 同じ騒音レベルの機械を2台使用した場合は+3dBになる。
- 同じ騒音レベルの機械を4台使用した場合は+6dBになる。
- 同じ騒音レベルの機械を6台使用した場合は+8dBになる。
- 同じ騒音レベルの機械を8台使用した場合は+9dBになる。
- 同じ騒音レベルの機械を10台使用した場合は+10dBになる。
同じ騒音レベルの機械を2台使用した場合は+3dBになる。
を逆に考えると
つまり、平成27年 問題86は
1台83dB(A)の騒音を発する機械を、9台同時に稼動させた場合の騒音レベルを求めることが出来る。と同じことになります。
同じ騒音レベルの機械を8台使用した場合は+9dBになる。
同じ騒音レベルの機械を10台使用した場合は+10dBになる。
つまり、9台の騒音レベルは+9dBと+10dBの間になる事から
83dB + 9dB = 92dB
83dB + 10dB = 93dB
になり、答えは92~93dB内になることが分かる。
答えは(4)92.5になります。
- 令和2年問題84
問題87
音・振動環境の保守管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 室内の平均的な音の大きさを評価するためには、多くの点で測定し、測定値を平均化することが望ましい。
- 扉の日常的な開閉により、ゴムパッキンが切れたり、ずれたりすることで、遮音性能が低下することがある。
- 対象となる騒音・振動を測定するには、暗騒音・暗振動が大きい時間帯に実施することが望ましい。
- 風・地震等により建築物の層間変位が起こり、壁や床に隙間が生じ、遮音性能が低下することがある。
- 設備機器の振動による固体伝搬音の対策として、振動源の発生振動低減や防振対策が重要である。
答え【3】
対象となる騒音・振動の測定と評価
- 暗騒音・暗振動が小さい時間帯に実施すること。
- 室内の平均的な音の大きさを評価するためには、多くの点で測定し、測定値を平均すること。
- 人体に対する振動は、振幅と同時に振動の方向も明確にすること。
- 寝室における騒音は、骨伝導で感知される固体伝搬音についても確認する必要があり、立位、座位、仰臥位で評価する。
- 令和2年問題85
- 平成28年問題88
問題88
昼光照明と窓に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 設計用全天空照度は、快晴よりも薄曇りの方が低い。
- 同じ面積であれば、側窓より天窓の方が多く昼光を採り入れられる。
- グロ―バル照度(全天照度)は、直射照度と全天空照度の合計値である。
- 間接昼光率は、室内の反射率の影響を受ける。
- 昼光率は、窓ガラスの透過率の影響を受ける。
答え【1】
(1)は設計用全天空照度は、快晴よりも薄曇りの方が高い。
まず
昼光は直射日光と天空光に大別されます。
- 天空光とは、大気中の雲や塵で散乱されてから地表面にくる光をいいます。
- 直射照度は直射日光による照度のこと。
- 全天空照度は直射照度は天空光による照度のこと。
- グロ―バル照度(全天照度) = 直射照度 + 全天空照度
問題89
点光源直下3.0mの水平面照度が500lxである場合、直下1.0mの水平面照度として、最も近いものは次のうちどれか。
- 1,500lx
- 2,000lx
- 3,000lx
- 4,500lx
- 6,000lx
答え【4】
この問題は以下のことを覚えておきましょう。照度は光源からの距離の2乗に反比例する(距離逆2乗の法則)
解き方を覚えておいてください。
- 令和元年年問題88
- 平成27年問題89
問題90
下の図の(1)~(5)に示す光源の設計光束維持曲線とその光源の組合せとして、最も不適当なものはどれか。
- 高圧ナトリウムランプ
- 蛍光水銀ランプ
- 蛍光ランプ
- メタルハライドランプ
- 一般照明用白熱電球
答え【5】
- 設計光束維持率
- 設計光束維持率は点灯時間の経過に伴う光源自体の光束減退等による照度低下を補償するための係数であり、使用する光源の初期光束(100時間値)と光源を交換する直前の光束との比で表される。これらの値は光源の種類によって異なる。
買い物は楽天市場