平成27年度空気環境の調整「過去問題解説3」
問題56
エアロゾル粒子とその測定粒径との組合せとして、最も適当なものは次のうちどれか。
- 海岸砂――――――――10μm
- ウイルス―――――――3.0μm
- 花粉(スギ)――――――1.0μm
- たばこ煙―――――――0.1μm
- 細菌―――――――――0.01μm
答え【4】
(4)が正解です。たばこ煙の出題頻度も高いので
たばこ煙は0.1μm
これは覚えておきましょう。
エアロゾル粒子の測定粒径
ウイルス | 0.003~0.05μm |
たばこ煙 | 0.01~1μm |
バクテリア(細菌) | 0.3~20μm |
真菌 | 1~10μm |
ダニアレルゲン | 1~20μm |
胞子 | 10~50μm |
セメントダスト | 3~100μm |
花粉 | 10~100μm |
雨滴(霧滴) | 2~70μm |
海岸砂 | 100~1,000μm |
ウイルスは0.003μm~0.05μm程度です。
海岸砂とか雨滴は肉眼でも確認できるレベルなので大きいと思います。
従って大小関係で表すと
海岸砂 > 雨滴 > 花粉 > 胞子 > 真菌 > バクテリア(細菌) > たばこ煙 > ウイルス
になります。この大小関係はしっかり抑えておきましょう。
この大小関係が分かっていればある程度消去法で答えが導かれますので。
- 令和元年年問題58
- 平成30年問題47
- 平成28年問題55
問題57
空気汚染物質とその発生源との組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
- 一酸化炭素―――――喫煙
- 臭気――――――――排水管
- 窒素酸化物―――――燃焼器具
- オゾン―――――――電気式空気清浄機
- 二酸化炭素―――――コピ―機
答え【5】
二酸化炭素は人の呼気から発生します。コピ―機はオゾン等です。
- 平成30年問題54
- 平成29年問題56
- 平成28年問題60
問題58
揮発性有機化合物とその用途との組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
- パラジクロロベンゼン―――防虫剤
- ダイアジノン――――――――防蟻剤
- ベンゼン―――――――――溶剤、抽出剤
- トルエン―――――――――溶剤、希釈剤
- スチレン―――――――――殺虫剤
答え【5】
スチレンは発泡スチロ―ル、接着剤、断熱材等の原材料です。
物質名 | 主な用途 |
---|---|
ホルムアルデヒド | 接着剤、防腐剤 |
トルエン | 塗料の溶剤、希釈剤 |
キシレン | 塗料の溶剤、希釈剤、殺虫乳剤の溶剤 |
パラジクロロベンゼン | 防虫剤、防臭剤 |
エチルベンゼン | 塗料、スチレンの原料、塗装部、壁紙、接着部 |
スチレン | 発泡スチロ―ル、接着剤、断熱材、スチロ―ル畳 |
クロルピリホス | 防蟻剤、殺虫剤、シロアリ駆除処理した建材 |
フタル酸ジ-n-ブチル | プラスチックの可塑剤、印刷インク、ビニ―ルクロス、クッションフロア |
テトラデカン | 塗料の溶剤、希釈液、塗装部 |
フタル酸ジ-2-エチルヘキシル | プラスチックの可塑剤、ビニ―ルクロス、クッションフロア |
ダイアシノン | 防蟻剤、殺虫剤、シロアリ駆除処理した建材 |
フェノブカルブ | 防蟻剤、殺虫剤、シロアリ駆除処理した建材 |
アセドアルデヒド | 塗料や接着剤 |
- 令和元年問題55
問題59
室容積100m3の居室において、ある汚染物質の初期濃度Cs=3,000ppmであった。また、外気濃度C0=500ppm、在室者1人、1人当たりの汚染物質発生量20,000mL/hとするとき、換気回数1回/hで換気を行った場合、濃度が1,000ppmになるのにかかる時間tとして、最も近い値は次のうちどれか。なお、室内は完全混合(瞬時一様拡散)とし、式(1)で表される室内濃度の式を変形した式(2)を利用して算出せよ。
またx と exの関係は表のとおりである。
- 1.0時間
- 1.6時間
- 2.0時間
- 2.5時間
- 8.4時間
答え【3】
まず整理すると- 室容積Q:100m3
- 汚染物質の初期濃度:Cs=3,000ppm
- 外気濃度:C0=500ppm
- 室内濃度C:1,000ppm
- 1人当たりの汚染物質発生量M:20,000mL/h
式に代入していきます。
与えられた表から2.0時間になります。
問題60
アレルゲンと微生物に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 住環境内の主なダニアレルゲンに、ヒョウヒダニの糞がある。
- ウイルスは、生きている細胞中でしか増殖できない。
- イヌアレルゲンの大部分は、数μm以上の大きさの粒子である。
- 細菌は、下等微生物に分類される。
- 事務所建築物の室内では、浮遊細菌濃度より浮遊真菌濃度の方が高い場合が多い。
答え【5】
(5)は事務所建築物の室内では、浮遊真菌濃度より浮遊細菌濃度の方が高い場合が多い。後の選択枠も重要です。
- 令和2年問題58
- 令和元年問題57
- 平成30年問題56
- 平成29年問題59
- 平成28年問題61
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