平成27年度空気環境の調整「過去問題解説1」
問題46
音・振動に関する用語とその単位との組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。
- 音の強さ――――――N/m2
- 吸音力―――――――m2
- 振動加速度―――――m/s2
- 音圧――――――――Pa
- 透過損失――――――dB
答え【1】
(1)の音の強さの単位はW/m2です。良く出題される単位のまとめです。
用語 | 単位 | 出題年度 |
---|---|---|
光度 | cd | 平成30年度、平成22年度 |
振動加速度 | m/s2 | 平成30年度、平成27年度 |
熱伝導率 | W/(m・k) | 平成30年度、平成26年度 |
音圧 | Pa | 平成30年度、平成27年度、平成23年度 |
音の強さ | W/m2 | 平成29年度、平成26年度、平成22年度、平成20年度 |
熱量 | J | 平成29年度 |
色温度 | K | 平成29年度,平成26年度,平成23年度、平成20年度 |
立体角 | sr | 平成29年度 |
比エンタルピ― | kJ/kg(DA) | 平成28年度 |
水蒸気分圧 | kPa | 平成28年度 |
比容積 | m3/kg(DA) | 平成28年度 |
貫流熱流量 | W/m2 | 平成28年度 |
吸音力 | m2 | 平成27年度 |
透過損失 | dB | 平成27年度 |
振動加速度レベル | dB | 平成26年度 |
光束 | lm | 平成23年度 |
輝度 | cd/m2 | 平成23年度、平成20年度 |
熱伝達抵抗 | m2・K/W | 平成22年度 |
水蒸気圧 | Pa | 平成22年度 |
形状抵抗係数 | 無次元 | 平成21年度 |
アスペクト比 | 無次元 | 平成21年度 |
摩擦抵抗係数 | 無次元 | 平成21年度 |
レイノルズ数 | 無次元 | 平成21年度 |
電気抵抗 | Ω | 平成20年度 |
- 令和2年問題46
- 平成30年問題46
- 平成29年問題46
- 平成28年問題46
問題47
湿り空気線図上のA点に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- A点の乾球温度を露点温度とする湿り空気の絶対湿度は、およそ0.008kg/kg(DA)となる。
- A点の水蒸気圧は、およそ1.2kPaである。
- A点の乾球温度を絶対湿度一定のまま7℃上昇させると、相対湿度は、およそ40%となる。
- A点の状態の湿り空気を冷却していくと、およそ10℃で結露が始まる。
- A点の乾球温度を相対湿度一定のまま12℃上昇させると、絶対湿度は、およそ0.016kg/kg(DA)となる。
答え【1】
- 平成28年問題49
問題48
熱移動に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 均質な材料で作られた壁内部の温度は、定常状態であれば厚さ方向へ直線分布となる。
- 同一材料でも、一般に熱伝導抵抗は温度によって異なる。
- 密度が大きい材料ほど、一般に熱伝導抵抗は小さくなる。
- 固体内の熱流は、局所的な温度勾配に熱伝導抵抗を乗じて求められる。
- 同一材料でも、一般に内部に湿気を多く含むほど熱伝導抵抗は小さくなる。
答え【4】
(4)熱流 = 温度勾配 x 熱伝導率です。
まず熱伝導とは固体内部において高温側から低温側へ熱が伝わる伝熱現象をいいます。
熱伝導率 とは、ある 物質 について、熱の伝 わりやす さが示された値のことである。
熱伝導による熱流は
- 熱伝導率と温度差に比例(熱伝導率 x 温度差)
- 壁の厚さに反比例します。
熱移動
熱移動には以下の特徴があります。
- 密度が大きい材料ほど、熱伝導率は大きく、熱伝導抵抗は小さくなる。
- 同一材料でも、内部に湿気を多く含むほど、熱伝導率は大きく、熱伝導抵抗は小さくなる。
- 同一材料でも、熱伝導抵抗は温度によって異なり、温度が高いほど熱伝導率は大きくなる。
- 均質な材料で作られた壁内部の温度は定常状態であれば厚さ方向へ直線分布となる。
- 対流熱伝達率は、壁表面の粗度の影響を受ける。
- 中空層の熱抵抗は、一定の厚さ(2~5cm)までは厚さが増すにつれて増大するが、それ以上ではほぼ一定になる。
- 固体内を流れる熱流は、局所的な温度勾配に熱伝導率を乗じて求められる。
- 令和2年問題48
- 平成元年年問題49
問題49
熱放射に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 温度が0℃の固体表面からも、熱放射を放出している。
- 物体表面の太陽放射の吸収率(日射吸収率)は、必ずしも長波長放射率と等しくない。
- 物体表面から放射される単位面積当たりの放射熱流は、絶対温度の2乗に比例する。
- 太陽放射は、可視光である0.38μm~0.78μm付近の電磁波の比率が大きい。
- 常温物体から放射される電磁波は、波長が10μm付近の赤外線が主体であり、長波長放射と呼ばれる。
答え【3】
シュテファン=ボルツマンの法則によると物体表面から放射される単位面積当たりの放射熱流は、絶対湿度の4乗に比例します。
問題50
冬季における結露に関する次のア~ウの文章の[ ]内に入る語句として、最も不適当なものはどれか。
ア 通常、室内においては、空気中の絶対湿度の空間的な分布は[ (1)比較的小さい ]。そのため、局所的に温度が低い場所があると、その場所での飽和水蒸気量が[ (2)増加し ]、結果として結露が発生する。
イ 窓のアルミサッシや[ (3)乾式工法の壁の間柱部 ]など、断熱材が切れている場所で[ (4)熱橋 ]を生じ、局所的に結露が発生しやすくなる。
ウ 内部結露を防ぐための方策としては、断熱層の[ (5)室内側 ]に防湿層(膜)を設ける方法が一般的に採用される。
- (1)比較的小さい
- (2)増加し
- (3)乾式工法の壁の間柱部
- (4)熱橋
- (5)室内側
答え【2】
ア 通常、室内においては、空気中の絶対湿度の空間的な分布は[ (1)比較的小さい ]。そのため、局所的に温度が低い場所があると、その場所での飽和水蒸気量が[ (2)減少し ]、結果として結露が発生する。イ 窓のアルミサッシや[ (3)乾式工法の壁の間柱部 ]など、断熱材が切れている場所で[ (4)熱橋 ]を生じ、局所的に結露が発生しやすくなる。
ウ 内部結露を防ぐための方策としては、断熱層の[ (5)室内側 ]に防湿層(膜)を設ける方法が一般的に採用される。
温度が低いと、空気中の水分量は減り、飽和水蒸気量も小さくなります。 従って温度が下がると飽和水蒸気量も減少し結露が発生します。
- 令和2年問題47
- 平成29年問題48
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