平成27年度建築物の環境衛生「過去問題解説3」
問題31
たばこに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 公共の建築物内における分煙は、医療法によって努力義務とされている。
- 受動喫煙により肺がんや小児の呼吸器疾患のリスクが増大する。
- 喫煙は、慢性閉塞性肺疾患の原因の大部分を占める。
- 主流煙と副流煙の組成は異なる。
- 妊娠中の喫煙により、低出生体重児や早産の頻度が高くなる。
答え【1】
(1)の分煙は、健康増進法です。(4)は
- 主流煙:喫煙者が吸うたばこの煙
- 副流煙:たばこの火から立ち上がる煙
後の選択枠も重要です。
- 平成30年問題29
問題32
音に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 音の1秒間の振動回数を周波数という。
- 人の聴覚が最も敏感な周波数は、4,000Hz付近である。
- 超低周波空気振動は、低い周波数で人が聴き取ることができないものをいう。
- 人の聴覚で聴き取ることができる周波数帯は、約10Hzから40kHzの範囲である。
- 音の感覚の3要素は、音の大きさ、音の高さ、音色である。
答え【4】
(4)は人の聴覚で聴き取ることができる周波数帯は、約20Hzから20kHzの範囲である。音の1秒間の振動回数を周波数という。
- 令和2年問題33
- 令和元年問題31
- 平成28年問題34
問題33
騒音性難聴に関する次の文章の[ ]内に入る数値の組合せとして、最も適当なものはどれか。
騒音職場などの健康診断では、オ―ジオメ―タで[ ア ]Hzと[ イ ]Hzの聴力レベルが測定されるが、騒音性難聴の初期の特徴は、通常、約[ ウ ]Hz付近での聴力低下である。
- (ア)1,000―――――(イ)2,000―――――(ウ)2,000
- (ア)1,000―――――(イ)4,000―――――(ウ)1,000
- (ア)1,000―――――(イ)4,000―――――(ウ)4,000
- (ア)2,000―――――(イ)4,000―――――(ウ)2,000
- (ア)2,000―――――(イ)4,000―――――(ウ)4,000
答え【3】
騒音職場などの健康診断では、オ―ジオメ―タで[ 1,000 ]Hzと[ 4,000 ]Hzの聴力レベルが測定されるが、騒音性難聴の初期の特徴は、通常、約[ 4,000 ]Hz付近での聴力低下である。騒音性難聴とは職業性難聴といい、騒音職場に長時間にわたり働いていると難聴が起こりやすくいことをいいます。騒音性難聴の初期の特徴は、通常、約4kHz付近での聴力低下と耳鳴り等である。
また、大きく高い音に一時的にばく露されて生じる一時的聴力低下を一過性聴力閾値上昇という。
- 平成30年問題32
- 平成29年問題34
問題34
光環境と視覚に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 照度が低下すると瞳孔は散大する。
- 網膜にある杆体細胞は、錐体細胞よりも光に対する感度が高い。
- 視力は、照度0.1lx付近で大きく変化する。
- 暗順応は、明順応に比べて順応に要する時間が短い。
- 色温度が低い光源は、休息や団らんに適している。
答え【4】
(4)は- 視覚の、暗い所から明るい所への順応を明順応という。(順応に2分程度要する。)
- 視覚の、明るい所から暗い所への順応を暗順応という。(順応に40分程度要する。)
- 杆体細胞と錐体細胞
- 視細胞を大別すると杆体細胞と錐体細胞に分かれる。
- 杆体細胞は暗い時に働く
- 錐体細胞は明るい時に働く
- 視細胞の数は杆体細胞が約1億2,500万個に対し、錐体細胞は約600万個存在し、圧倒的に杆体細胞の方が多い。
- 暗所視と明所視
- 暗順応して杆体細胞が働いて物を見る作業を暗所視という。
- 明順応して錐体細胞が働いている時を明所視という。
- 令和元年問題32
- 平成30年問題33
- 平成29年問題36
- (ア)会議室―――――――――(イ)化粧室
- (ア)エレベ―タ―ホ―ル―――(イ)エレベ―タ―
- (ア)製図室―――――――――(イ)印刷室
- (ア)応接室―――――――――(イ)書庫
- (ア)廊下――――――――――(イ)階段
- (ア)会議室(500lx)―――――――――(イ)化粧室(300lx)
- (ア)エレベ―タ―ホ―ル(300lx)―――(イ)エレベ―タ―(100lx)
- (ア)製図室(750lx)―――――――――(イ)印刷室(500lx)
- (ア)応接室(500lx)―――――――――(イ)書庫(100lx)
- (ア)廊下(100lx)――――――――――(イ)階段(150lx)
上記こと丸暗記
杆体細胞は暗い
錐体細胞は明るい と覚える。
杆体細胞・・・杆体は光に敏感な色素ロドプシンを含み、感光度が非常に高く、錐体の約500倍の感度をもつ、色を識別できない。
錐体細胞・・・感光度はそれほどでもないが解像力に優れ色を感じることができる。錐体は赤、青、緑の色を感じている。この色を感じる能力のことを色覚という。
問題35
事務所建築物内の次の場所の組合せのうち、JISの照明基準総則に定める事務所の維持照明の推奨値として、イの値がアの値より高いものはどれか。
答え【5】
(5)の廊下は100lxで階段は150lxです。
従って正しいのは (5)です。
作業・用途 | 推奨照度 | 作業・用途 | 推奨照度 |
---|---|---|---|
設計室・製図室 | 750 | 事務室 | 750 |
役員室 | 750 | 玄関ホ―ル(昼間) | 750 |
診察室 | 500 | 印刷室 | 500 |
電子計算機室 | 500 | 調理室 | 500 |
集中監視室 | 500 | 守衛室 | 500 |
会議室 | 500 | 集会室 | 500 |
応接室 | 500 | 受付 | 300 |
宿直室 | 300 | 食道 | 300 |
化粧室 | 300 | エレベ―タホ―ル | 300 |
喫茶室 | 200 | 湯沸室 | 200 |
書庫 | 200 | 機械室 | 200 |
更衣室 | 200 | 便所・洗面所 | 200 |
電気室 | 200 | 階段 | 150 |
倉庫 | 100 | 廊下 | 100 |
エレベ―タ | 100 | 玄関ホ―ル(夜間) | 100 |
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