令和3年度清掃「過去問題解説3」
問題151
線維床材の特徴と清掃に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 事務所建築物の線維床材のしみの多くは、親水性である。
- アクリル素材は、耐久性に優れている。
- スポットクリ―ニングは、汚れがパイルの上部にあるうちに行う。
- ナイロン素材は、耐久性に優れている。
- しみ取り作業は、日常清掃で行う。
答え【2】
アクリル素材は染色性に優れていますが、耐久性には劣ります。
問題152
床以外の清掃作業に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- トイレは、清掃作業により全面的に使用禁止とならないよう、工程を工夫する必要がある。
- 湯沸室に使用する資機材は、湯沸室専用として他の場所と区別する配慮が必要である。
- 玄関ホ―ルの清掃品質は、視線の方向や高さを変えて確認する。
- 階段の壁面は、廊下の壁面と比較して、ほこりの付着度合いが低い。
- 玄関ホ―ルは、季節や天候の影響を受けるため、清掃の品質が変動しやすい。
答え【4】
この問題は消去法で何とかなる問題と思います。普通に考えて(1)(2)(3)(5)は正しいと思います。
(1)についてはやはりトイレは、多くは差し迫った事情で使用されるので、全面的に使用禁止をするといった措置をとらないように清掃工程を工夫する必要があります。
階段は建築物内のほこりが集中するところであり、壁面は他の場所より付着度合いが高い。
問題153
外装のガラスクリ―ニングに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 自動窓拭き設備は、洗剤又は水をガラス面に噴射してブラシ洗いし、真空吸引装置で回収する。
- ロ―プ高所作業を行う場合、ライフラインの設置が義務付けられている。
- 美観の維持のため、1~2ヵ月に1回の頻度で洗浄を行うことが望ましい。
- スクイジ―法は、微細や研磨剤をガラスに塗布してスクイジ―でかき取る方法である。
- 事前に傷の有無、傷の大きさや数等を調査し、業務発注者に報告する。
答え【4】
(4)のスクイジ―法とはタオル又はウォッシュと呼ばれる専用塗布器でガラス面に水を塗布し、これを端から窓用スクイジ―でかき取るものである。問題154
建築物の清掃・消毒に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 感染症発生時の消毒のために、衛生管理の担当者は、消毒剤の種類や使用方法、対象物件等についての理解を深めておく必要がある。
- 清掃により、ほこり、汚れ、廃棄物、汚物等を除去することは、消毒の前処理として重要な作業である。
- 清掃における衛生管理の基本は、ゾ―ニング管理である。
- 平常時から、作業者に衛生管理訓練を行う。
- 逆性石けんは、ノロウイルスに対して消毒効果が高い。
答え【5】
逆性石けんは、インフルエンザウイルスやロタウイルス、ノロウイルスなどのウイルス類に対して殺菌・消毒効果を表さない。逆性石けんは細菌やカビに対して効果を発揮する石鹸です。
ノロウイルスに対しては次亜塩素酸ナトリウムによる消毒か、十分な加熱を行うことが有効です。
問題155
廃棄物の中間処理施設とその主な効果に関する語句の組合せとして、最も不適当なものはどれか。
- 焼却施設―――――――減量化
- 焼却残渣溶融施設―――安定化
- ごみ燃料化施設――――安定化
- 粗大ごみ処理施設―――減容化
- 高速堆肥化施設――――資源化
答え【3】
(3)のごみ燃料化施設は資源化です。