令和3年度空気環境の調整「過去問題解説9」
問題86
音に関する次の文章の[ ]内に入る数値の組合せとして、最も適当なものはどれか。
点音源の場合、音源からの距離が2倍になると約[ ア ]dB、距離が10倍になると約[ イ ]dB音圧レベルが減衰する。線音源の場合、音源からの距離が2倍になると約[ ウ ]dB、距離が10倍になると約[ エ ]dB音圧レベルが減衰する。
- (ア)3―――――(イ)15―――――(ウ)6―――――(エ)30
- (ア)3―――――(イ)10―――――(ウ)6―――――(エ)20>
- (ア)6―――――(イ)20―――――(ウ)3―――――(エ)10
- (ア)6―――――(イ)20―――――(ウ)3―――――(エ)15
- (ア)6―――――(イ)30―――――(ウ)3―――――(エ)15
答え【3】
まず- 点音源は音源からの距離が2倍になると約6dB音圧レベルが減衰する。
- 線音源は音源からの距離が2倍になると約3dB音圧レベルが減衰する。
良く試験に出ます。
その時点で(3)(4)(5)になります。
- 点音源は音源からの距離が10倍になると約20dB音圧レベルが減衰する。
- 線音源は音源からの距離が10倍になると約10dB音圧レベルが減衰する。
問題87
遮音と振動に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 道路交通による振動は、不規則に起こり、変動が大きい。
- 隔壁を介する2室間の遮音性能は、受音室の吸音力が大きいほど高くなる。
- カ―ペットや畳等を敷いても、重量床衝撃音はほとんど軽減できない。
- 床衝撃音に関する遮音等級のLr値は、値が大きい方が、遮音性能が高いことを表す。
- コインシデンス効果により、壁面の透過損失は減少する。
答え【4】
Lr値というのは、簡単に言うと床にどれくらい衝撃や音が伝わりにくいかを示した数値なので、数字が小さければ小さいほど、防音性能が高いことを示しています。床に衝撃が加わって発生する音を床衝撃音といい、主に2つの種類に分けられます。まずは、スプ―ンやおもちゃなどを落とした時に発生する、軽くて硬い感じがする「軽量床衝撃音 (LL)」と、子供が机の上から飛び降りた時などに発生するような、重くてにぶい感じの「重量床衝撃音(LH)」の2つです。
問題88
昼光照明と窓に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 大気透過率が等しければ、太陽高度が高いほど直射日光による地上の水平面照度は大きくなる。
- 曇天の空は、白熱電球より色温度が高い。
- 設計用全天空照度は、快晴よりも薄曇りの方が高い。
- 直接昼光率は、直射日光による照度の影響を受ける。
- 同じ面積であれば、側窓よりも天窓の方が多く昼光を採り入れられる。
答え【4】
昼光率は直射日光を除いた天空光による照度を用いるので、直射日光は影響しない。問題89
側光量に関する次の文章のか[ ]内に入る語句の組合せとして、最も適当なものはどれか。
光度は、単位立体角当たりから放出される[ ア ]である。光度の単位は、通常、[ イ ]と表される。さらに、光度を観測方向から見た、見かけの面積で割った値が[ ウ ]である。
- (ア)光束―――(イ)cd―――(ウ)輝度
- (ア)光束―――(イ)cd―――(ウ)光束発散度
- (ア)照度―――(イ)lm―――(ウ)光束発散度
- (ア)照度―――(イ)lm―――(ウ)輝度
- (ア)照度―――(イ)cd―――(ウ)輝度
答え【1】
この問題は用語と単位を知っているかの問題と思います。まず、照度の単位は是非知っておいてほしいところです。
照度の単位はlx(ルクス)です。
従って(1)(2)に絞られます。
光度とは点状の 光源 からある方向へ放射される 光 の明るさを表す物理量のことです。
光度の単位は、通常cd(カンデラ)で表される。
光度を観測方向から見た、見かけの面積で割った値が輝度である。
問題90
点光源直下3.0mの水平面照度が450lxである場合、点光源直下1.0mの水平面照度として、最も近いものは次のうちどれか。
- 450lx
- 900lx
- 1,350lx
- 4,050lx
- 4,500lx
答え【4】
この問題は以下のことを覚えておきましょう。照度は光源からの距離の2乗に反比例する(距離逆2乗の法則)
解き方を覚えておいてください。