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ねずみ、昆虫等の防除9

ねずみ・昆虫等の防除① ねずみ・昆虫等の防除② ねずみ・昆虫等の防除③ ねずみ・昆虫等の防除④  ねずみ・昆虫等の防除⑤ ねずみ・昆虫等の防除⑥ ねずみ・昆虫等の防除⑦  ねずみ・昆虫等の防除⑧ ねずみ・昆虫等の防除⑨
ねずみ、害虫対策の基本 < ベストコントロ―ル < IPM < 総合的有害生物管理に基づく防除 < 調査の基本的な考え方 < 捕獲指数

ねずみ、害虫対策の基本

建築物内に発生するねずみ、害虫の防除対策の基本は、室内への侵入防止対策と発生環境の清掃や整理などによる発生源対策(発生予防対策)です。
また、現に発生しているネズミ等に対しては、薬剤等による発生時対策を行います。

防除は、発生時対策より発生源対策を重視し、まずは、発生源対策を行う必要がある。

ペストコントロ―ル

ねずみ、害虫を防除することをペストコントロ―ルという。

ペストとは、ねずみや害虫など有害な生物を指す。
コントロ―ルは「制御する」という意味になりペストコントロ―ルは「有害生物防除」という意味になる。

IPM

IPMとは「総合的有害生物管理」と呼ばれ、建築物環境衛生維持管理要領に導入されたねずみ・害虫管理の考え方(理念)である。

総合的有害生物管理に基づく防除

ねずみ等の防除を行うに当たっては、建築物において考えられる有効・適切な技術を組合わせて利用しながら、人の健康に対するリスクと環境 への負荷を最小限にとどめるような方法で、有害生物を制御し、その水準を維持する有害生物の管理対策である総合的有害生物管理の考え方を取り入れた 防除体系に基づき実施すること。

調査の基本的な考え方

ねずみ・昆虫等は種によって発生源や行動する場所が異なり、また時期や場所によって発生密度が異なることから、状況に応じた対策を実施する必要がある。 従来見られてたように、定期的に、統一的に薬剤を散布するのではなく、あらかじめ発生場所や発生密度を生息実態調査によって把握してから、その結果に応じた対策を施すべきである。

捕獲数や証跡は、できる限り1日1トラップ当たりの平均捕獲数を捕獲指数として示したり、一定面積当たりの証跡数から求めた値を指数と示す。


上記赤字は確実に覚えましょう。

ゴキブリ指数

ゴキブリ指数は、害虫駆除業者がゴキブリを駆除するための指標です。
算出された指数に基づいて、衛生上の合否を判断します。

ゴキブリ指数は捕獲総数 ÷ (配置トラップ数 X 配置日数)として求める。

ゴキブリ指数

建築物内に発生するねずみや害虫に対する防除はまずは、発生予防対策に重点を置く。←これ、とっても重要です。
以前は、まともに調査をしないままただ定期的に闇雲に薬剤を撒くなどを行ってきました。
その結果ねずみ・昆虫等の薬剤の抵抗性の発達(薬剤が効かなくなる)や環境への悪影響が認められるように なりました。
その反省点からビル管理士法ではIPMによる防除が求められている。

防除の標準的な目標水準

防除の標準的な目標水準
許容水準環境衛生上、良好な状態をいう。施行規則および告示に基づき、
6ヵ月以内に一度、発生の多い場所では2ヵ月以内に一度、定期的に調査を継続する。
警戒水準放置すると今後、問題になる可能性がある状況をいう。
措置水準ねずみや害虫の発生や目標をすることが多く、すぐに防除作業が必要な状況をいう。

ゴキブリの標準的な目標水準
許容水準:以下のすべてに該当すること。
  1. トラップによる捕獲数が0.5未満。
  2. 1個のトラップに捕獲される数は2匹未満。
  3. 生きたゴキブリが目撃されない。
警戒水準:以下のすべてに該当すること。
  1. トラップによる捕獲指数が0.5以上1未満。
  2. 1個のトラップに捕獲される数は2匹未満。
  3. 生きたゴキブリが時に目撃される。
※許容水準および措置水準の①~③に該当しない場合は警戒水準とする。
措置水準:以下の状況のいずれか一つ以上に該当する。
  1. トラップによる捕獲指数が1以上。
  2. 1個のトラップに捕獲される数が2匹以上。
  3. 生きたゴキブリがかなり目撃される。

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