ねずみ、昆虫等の防除5
その他の害虫
その他の害中
ゴキブリ、ダニ、ネズミなどのほかに建物にはまだまだ、害を及ぼす憎き害虫がたくさんいます。
主な害虫が以下です。
チャタテムシ
- 家具、押入れ、台所など、家のいたるところに一年中発生する。
- 床に溜まった食べこぼし、食品のかす、人のフケやホコリ、乾燥貯蔵食品などを餌にしている。
- カビを餌に高温・多湿な時期に湿気のこもる部屋で大発生することがある。
- 屋内で発生するチャタテムシの種類はおよそ10種類である。
- 体長は1mm程度
シバンムシ類
- シバンムシは乾燥食品や畳などの建材から発生する。
- 害を与えるのは幼虫期で、麺類、菓子類、畳に加害をされる
シバンムシアリガタバチ
- シバンムシの老齢幼虫に寄生する。
- 形が蟻(アリ)に似ているが蟻ではない。
- 夏にこのハチが羽化して、室内で刺されることがある。
- 体長は2mm程度で羽がない。
ユスリカ
- ユスリカ科の昆虫は国内から約900種記録されている。
- 富栄養化した水域で大発生する。
- 吸血はしないが不快害虫である。
- 屋内の侵入を防止するには網戸の設置がよいが、小型の種類が飛来する場合は、20メッシュ以下の防虫網を使用する必要がある。
- 走光性昆虫に対する誘引性が低いナトリウム灯等の黄色系の光に変更したり、建築物から離れた場所に電撃式殺虫機等を取り付けたりして、建築物への飛来を 抑制する方法もある。
ヒラタキクイムシ
- 幼虫がナラ材などの広葉樹を食害する。(特にワラを好む。)
- 成虫の産卵対策として木材の表面に殺虫剤の残留処理を行う。
- 表面が塗装されている材にも産卵することができない。
- 発生が認められた場合は、成虫の脱出孔から有機リン剤の油剤を注射器等を用いて材内に注入し、材の表面に薬剤を塗布する。
ノミ
- 最近のノミによる吸血被害はネコノミによるものである。
- 野良猫等が増えたおかげで、公園等の猫が集まる場所でノミが繁殖し、羽化した成虫が待機していて、 散歩に連れてきた犬等にたかり、家に持ち込まれる。
- ノミの幼虫は宿主のねぐらのダンボ―ルやぼろ布、周辺の砂地でゴミの中などに含まれている有機物を食べて成長する(成虫のみが雄雌ともに吸血する。)
- ネコノミの発生源対策は、宿主のねぐらや常駐場所に対して行うと効果的でる。
- ノミはシラミと異なり、大変飢餓に強く1年間ぐらい吸血しなくとも生き延びることがある。
- 粘着トラップ法で生息状況を調べる。
アリ類
- 日本では約260種が知られている。
- ほとんどが野外性であるが、家屋やビル等に侵入してくることがある。
- アリ類の侵入経路にピレスロイド剤を処理すると、侵入の防止になる。
- 建築物内等で発生・生息している代表種はイエヒメリアリである。
- 昼夜を問わず活動し、砂糖や菓子類に群がる。
ハエ類
- ノミバエ類は排水槽や浄化槽の表面に浮いているスカムから発生することがある。脚が強くわずかなすき間から歩行 して室内に侵入する。リボン法で生息調査を行う。
- クロバエやニクバエ類は、ネズミやその他動物の死骸を発生源とすることがある。
- イエバエは近年は普通に生息するハエであった。しかしごみ処理が頻繁に行われるようになってから都心部ではほとんど見られなくなった。
現在のイエバエの発生源は豚舎・鳥舎・牛舎等あり、O-157を媒介する。