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メモにお使いください。

清掃6

床の清掃

床材

床材には弾性床材と硬性床材などがある。

弾性床材

種類特徴
リノリウム
リノタイル
アルカリ性洗剤・水に弱い
塩化ビニルタイル剥離剤・洗剤に対して耐性が大きい
ゴムタイル耐磨耗性に優れる。
溶剤・強アルカリ性洗剤に影響される。
剥離剤により黄変する。
アスファルトタイル耐水性あり、耐溶剤性に乏しい
塩化ビニルシ―ト剥離剤・洗剤に対して耐性が大きい
可塑剤によって床維持剤の密着不良が起きやすい。


ここのポイントは

硬性床材

種類特徴
大理石吸水率は低く、耐酸性、耐アルカリ性に乏しい
花崗岩アルカリ、酸、油には耐性があるが耐熱性に乏しい
テラゾ耐酸性に乏しい
モルタル・コンクリ―ト耐酸性に乏しく表面の凸凹が激しい
セラミックタイル耐酸性、耐アルカリ性があり、耐磨耗性も大きい

硬性床材の清掃時の注意点
  1. 石材系の床では、油等が染み込みやすいので、油性のダストモップの使用は注意を要する。
  2. 大理石、テラゾ―は酸性洗剤を使用できない。
  3. 一般に、硬性床材は多孔質であったり、細かい凹凸があって汚れやすいので、水洗い等、水分を極力少なくすることが必要である。
  4. 洗浄に際しては、洗剤と仕上げ剤の選択がポイントとなり、作業上では、汚水や洗剤分を完全に除去することが大切で、リンスをしたり、凹凸のある床材では、吸水式真空掃除機の使用も効果的である。
  5. 花崗岩は耐酸性、耐アルカリ性があるが、大理石と同様の手入れが基本てある。

大理石、テラゾ―は酸性洗剤を使用できない。←これ重要です。
花崗岩は耐酸性、耐アルカリ性があるが、大理石と同様の手入れが基本てある。←これも重要です。


パイル素材

ドライメンテナンス作業法

ドライメンテナンス作業法は弾性床の主流とされる清掃方法である。
汚れの程度と質に応じ、床磨き機に装着するパットの種類を変えて床維持剤を削り、その後床維持剤を補充する床管理方法である。

スプレ―バフ法

スプレ―バフ作業法は細かい傷と軽度の汚れを除去する作業。
洗浄つや出し作用を持つ液をスプレ―しながら、専用パッド(赤パッド)で磨く作業。

ドライバフ法

歩行により光沢度の低下した被膜を、研磨剤を含まないフロア―パッド(白パッド)で研磨し、光沢度を 回復させる作業である。スプレ―液を使用せず、一般の床磨き機、または超高速床磨き機(1000回転以上)で磨く。
床面の土砂、ほこりを完全に除去してから作業を行う。

スプレ―クリ―ニング法

汚れや傷が内部に入り込んだ場合は、洗浄作用のあるスプレ―液をかけながら少し目の荒い緑・青パッドを装着した200回転の床磨き機を用いて、バフィングを行う。
これによりワックス層が数層削れるので、その後またフロア―ポリッシュを1~2層塗布しバフィングにより皮膜の形成を行う。


スプレ―バフ法、ドライバフ法、スプレ―クリ―ニング法の違いはしっかり把握しましょう。
特にパッドの色など、
スプレ―バフ・・・・・・・・・・洗浄つやだし作用の持つ液をスプレ―しながら赤パッド
ドライバフ法・・・・・・・・・・研磨剤を含まないフロア―パッド(白パッド)で研磨し、光沢度を 回復させる作業である。スプレ―液を使用せず
スプレ―クリ―ニング法・・・・・洗浄作用のあるスプレ―液をかけながら少し目の荒い緑・青パッド

ドライメンテナンスのメリット

ドライメンテナンスのデメリット


床材への熱影響に注意が必要←これ重要です。

カ―ペット

カ―ペットのパイル

パイルとはカ―ペットの表面にある毛足のこと。

カ―ペット床の清掃

  1. パイル表面の粗ごみは、カ―ペットスイ―パで除去
  2. しみは付着後できるだけ速やかに拭き取る。
  3. 繊維床に付着した土砂やほこりは時間の経過とともにパイルの中に沈み込むので吸引力の強いアップライト型真空掃除機などで吸引除去する。
  4. 汚れが目立つ場所ではスポットクリ―ニングを行う。
  5. スポットクリ―ニングは除じんで除去できない汚れがパイルの上部あるうちに行う洗浄である。パウダ―方式、拭き取り方式、エクストラクション方式があり、場所により使い分ける。
  6. 全面クリ―ニングはパイル奥の汚れ除去と、全体の調和を保つために行う。シャンプ―後にすすぎ洗いをする方法と、汚れと残留洗剤の除去に 最も適している。方法としては、ロ―ラブラシ方式、エクストラクション方式、シャンプ―クリ―ニング方式、スチ―ム洗浄方式がある。
  7. パイルのほつれ等はすぐに補修する。

赤字ばかりで書いていますが正直全部重要です。


[例]平成23年度 問題154

    ドライメンテナンス法に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

  1. スプレ―クリ―ニング後は、必ずフロアシ―ラを1~2層塗布する。
  2. ウェットメンテナンス法に比べ、使用する資機材が多い。
  3. ウェットメンテナンス法に比べ、作業上の安全性に劣る。
  4. ドライハブ法は、洗浄つや出し作用をもつスプレ―液をかけながらパットで磨く方法である。
  5. 床材への熱影響に注意する。

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