清掃5
洗剤・剥離剤・床維持剤
洗剤
洗剤の問題もとにかく特徴をつかみ覚えるしかない。
界面活性剤
- 界面活性剤は少量で水の界面における挙動を著しく変化させ、その表面張力を弱める。それによって対象物を濡らす。浸透する。汚れを離脱させ水中に溶け込ませる。汚れの再付着を防止するなどの作用がある。
- 合成洗剤は界面活性剤の種類によって陰イオン系活性剤、陽イオン系活性剤、両性系活性剤、非イオン系活性剤などに分けられる。
- 合成洗剤は冷水や硬水に良く溶け硬水中でも洗浄力は失なわない。
- 洗剤の洗浄効果は必ずしも、濃度に比例しないので、最適な濃度で使用し、作業後必ず清水で 十分なすすぎをする。
合成洗剤→陰イオン系活性剤、陽イオン系活性剤、両性系活性剤、非イオン系活性剤
合成洗剤→硬水中でも洗浄力は失なわない。
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これ覚えましょう。
助剤
- 助剤として用いられたリン酸塩が湖沼の富栄養化をもたらしたため現在は使われていない。
- 界面活性剤の表面張力を弱め、pHの調整、洗浄力を阻害するカルシウム、マグネシウムの封鎖等の作用をもつ。
- ビルダとよばれ洗剤の効果を高め、その作業を補うもの。
助剤の問題で最も出題傾向が高いのは、
助剤として用いられたリン酸塩が湖沼の富栄養化をもたらしたため現在は使われていない。
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これ覚えましょう。リン酸塩は使われていない。←ケイ酸塩と混合しないように!
万能洗剤(一般洗剤)
- pH9~11の弱アルカリ性である。
- 床や家具などの洗浄作業に使われる。
- 陰イオン系、非イオン系の界面活性剤を併用
- ケイ酸塩等の助剤を含む。
- 助剤の添加を控えて有機溶剤や酸素を添加したものもある。
酸性洗剤
- 大理石、テラゾ―などの建材には使用できない。
- 便器等の洗浄に用いる。
- 無機酸を配合しているので尿石などの除去に有効。
- 塩素系の薬剤と混ぜると塩素ガスが発生して危険。
酸性洗剤の問題では、大理石、テラゾ―はNGで便器はOKということ。←これ覚えましょう。
カ―ペット用洗剤
- 高級アルコ―ル系の極めて発泡性の高い界面活性剤で、繊維を傷めないように中性になっている。
- 残った洗剤分の粉末化や速乾性等の特徴がある。
強アルカリ性洗剤
- 油脂分を含む頑固な汚れに使用。
- 厨房やガレ―ジの床用、ゴム系のタイルには使用できない。
表面洗剤
- 弱アルカリ性で、泡立ちが少ないようにしてある。
- 床面に塗布した樹脂床維持剤の皮膜の手入れ用として作られた。
- 成分的には一般洗剤とかわらない。
- 有機溶剤を配合してあるものが多い。
剥離剤
- 低級アミンやアンモニアを主剤としたものに界面活性剤を添加され強アルカリ性、ゴム系、リノリウム系の床には変色ひび割れを起こすので使用できない。
- 残留していると再塗布した床維持剤が粉化する可能性があるので使用後はすすぎ洗いを十分に行う。
- 皮膚を傷めることがあるので使用には注意が必要。
床維持剤
床維持剤は床の美観、床の表面の平滑化、床の保全化、耐水性の向上の目的で使用する。
床維持剤はJIS用語ではフロア―フィニッシュと呼ばれる。床維持剤はすべて丸暗記するべし
分類
フロアフィニッシュ
フロアフィニッシュは、床仕上げ材(床材)の保護と美観の向上に使用される化学製品の総称。ただし、顔料などの着色剤を含有する床用塗料を除く。
フロア―ポリッシュ
床仕上げ材(床材)の保護と美観の向上に使用される化学製品で、塗布乾燥後に皮膜を形成し、、物理的・化学的方法により、容易に除去できる製品群をいう。
フロアポリッシュは油性のもの、乳化性のもの、水性のものに分類されます。
現在、一般に市販されている製品としては、ワックスタイプとポリマタイプの2種類ある。
このなかでは、
水性ポリマタイプが、多く使われています。
床用ワックスは、すべてこの区分に含まれる。
油性フロア―ポリッシュ
油性フロア―ポリッシュは不揮発性成分を揮発性溶剤に溶解又は分散させたものをいう。
乳化性フロア―ポリッシュ
乳化性フロア―ポリッシュは、ろう状物質、合成樹脂等の不揮発成分と揮発性溶剤とを水に乳化させたもので、揮発性溶剤の含有量が不揮発成分よりも多いものをいう。
フロア―ポリッシュ ポリマ―タイプ
不揮発性分が合成樹脂などのポリマ―が主原料、一般に市販されている製品では水性ポリマタイプが普及している。
フロア―ポリッシュ ワックスタイプ
不揮発性分としてろう類、ろう状物質を主成分とする。
フロア―シ―ラ
フロアシ―ラとは床仕上げ材(床材)の保護と美観の向上に使用される化学製品で、乾燥後に皮膜を形成し、物理的・化学的方法により、容易に除去できない製品群をいう。
下地剤、目止め剤に用いる。
フロア―オイル
床仕上げ材(床材)のなかで、主に表面加工の行われていない木質系床材の保護と美観の向上に使用される化学薬品。鉱油を主体とし、常温で液体の製品をいう。