清掃2
スケジュ―ル管理と作業管理と安全衛生管理
スケジュ―ル管理
- スケジュ―ル管理は、作業計画、作業予定にムダ、ムラ、ムリがないかを点検し、これらの排除に努める。
- スケジュ―ル管理は、マスタとなる作業計画に従い作成された、日々の日常あるいは定期作業の予定を時間内に消化することである。
- 月間作業実施記録をとる。作業に関する分析となり、スケジュ―ル通りに作業が実施されたとしても、作業時間の設定や効率化 の為に反映させることである。
作業管理
スケジュ―ル管理が時間管理にウエイトが置かれているのに対して、狭義の作業管理は、できばえ管理、すなわち品質確保を目指して管理する。
↑これ重要です。
スケジュ―ル管理→時間管理 作業管理→品質管理(清掃のできばえ、きれいさ、丁寧さ)
以下の記述は重要なのでそのまま覚える。
作業手順書
- 作業手順書とは1つ1つの作業のマニュアルである。
作業名、行うべき作業、作業手順、使用資機材 と数量、作業後の品質状態等を記載したもので、従事者に対する教育指導のため使用するものである。
↑
とっても重要です。
- 清掃作業責任者は、作業手順書通り作業が実施されているかを確認する。
- 作業手順書に基づいて、従事者に、どのような作業を、どういう手順で行うか、そのために必要な資機材の準備、そして作業完了後、自己点検としての品質確認等を指示指導する。
- 作業手順書そのものが、資機材の変更や作業改善によって異なったものであってはならない。従って変更があった場合は常に改めなければならない。
安全衛生管理
高所作業の安全管理
- ヘルメットや安全帯の着用
- 作業着はシンプルな着衣、滑りにくい靴を履く
- 高所作業では資機材の落下防止に努める。
- 十分な足場、照明を確保して無理な姿勢で作業をしない。
- 足場、ロ―リングタワ―、はしご、脚立等は適正な使用方法に従って使用する。
- 脚立の踏み面は、労働安全衛生法に従って、作業を安全に行うため必要な面積を有すること。
- 上下で作業する場合は、十分連絡を取りながら作業をする。
- 第三者の安全確保のため、とらロ―プ等を用いて作業範囲を確保する。
高所作業の安全管理は常識の範囲なのでそんなに難しくないと思う。
普通に考えたらわかる問題
ちなみにロ―リングタワ―とは移動式足場のことです。
とらロ―プとは黒と黄色の模様が入ったロ―プのことです。
よく工事現場などで見かけます。
転倒事故の防止
- 床洗浄場所に、事前に作業表示板を立て、第三者の立ち入りを禁止する。
- 作業者は、滑りにくい作業靴や滑り止めカバ―を使用する。
- 出入口やコ―ナ―(曲がり角)では、対面者との衝突・接触事故に注意する。
- 通路確保のため周辺を整理整頓して作業にあたる。
- 走ったり、ポケットに手を入れての作業は大変危険です。
- 使用する機械、器具を乱雑に置くと足元が危険である。
これも、常識の範囲だよね。
清掃における衛生管理
- 使用後のモップ、ウエス等の清掃用具は、よく水洗いし、水切りした後、直ちに乾燥して風通しのよい場所に保管する。いつまでも湿った まま放置したり、狭い収納箱に清掃用具を重ねて保管しない。
- 作業終了後は、兼用石けんなどで手洗いを行い、必要に応じて手指の消毒を行う。
- 真空掃除機の集じん袋などを手入れする場合には粉じんを吸入しないように防じんマスクなどを着用する。
- 用具の色分け、マニュアル作りを行い、作業者に衛生管理訓練を行うことが大切である。
- 洗浄レベルが高い区域の作業者は、専任とし他の者は作業させないことが必要である。
作業品質と組織品質
建築物の各場所の衛生性、保全性、美観性を評価する「作業品質」と、それを実現し支える現場や本部の組織管理体制を 評価する「組織品質」がある。
作業品質
作業品質は、作業結果の良否を対象として評価する。
組織品質
- 組織品質は事業者管理品質と現場管理品質の2つによって構成される。事業者管理品質の構成要素例として教育訓練の実施がある。
- 組織品質は、企業の組織管理体制が重要な要素となる。
- 組織品質がしっかりしていれば、作業の進め方や作業技術、作業従事者のモチべ―ション等が違ってくる。その結果同一の仕事であっても、出来上がる品質に相当の 違いが出てくる。これは、単に企業の規模や経営状態、あるいは資格者の数等で推し量れない。
- 組織品質には、従事者の感じのよさ(マナ―)も大きな要素として含まれる。
品質の評価
- 評価方法には、測定機器(光沢度計等)を使用する検査と、目視等による官能検査とがある。清掃作業の点検は、基本的に目視点検で行う。
- 作業仕様が全く同じでも、作業品質は異なる可能性がある。
- 評価者は、業務に精通していることが望ましい。
- 評価範囲は、汚染度の高い個所に重点を置いて行う。
- 評価は、利用者の立場になって行う。
- 管理者などが評価を行う場合は、四半期ごとに1回行うことが適当である。
上記も重要ですので暗記しましょう。
点検作業の点検は基本的に目視点検←これ覚えよう。
ビルクリ―ニングの改善
これも、覚えましょう。- 業務改善には、応急的処置ですむものと根本的処置を要するものがある。
- 建築物清掃の改善の着眼点は、建築物全体が快適環境となっているかに着眼して、改善点を見出す。 仕様書や作業基準表に限定せず、建築物全体を対象として、美観は保持されているか、安全性 は確保されているか等の実態分析を行う。
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実態分析の具体的項目
- 作業環境で品質や効率を妨げている要素はないか。
- 廃棄物処理は衛生的かつ安全で効率的か
- 使用する機械・器具やケミカル類は環境保全を損なうものではなく、効果的かつ効率的か。
- 作業計画や業務仕様は快適環境を提供でき、かつ効率的な内容か。
ビルクリ―ニングの5原則
クリ―ニングを実施することで汚れを除去しても、結果的に建材を傷めたり、自然環境を汚染することがあってはならない。求められる品質を、効率よく安全に実施しなければならない。
様々な汚れやしみを除去するためには、それなりの基礎知識が必要である。
これをビルクリ―ニングの5原則と呼んでいる。
- 建材の知識
- 汚れの知識
- 洗剤の知識
- 作業方法の知識
- 保護膜の知識