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メモにお使いください。

給水及び排水の管理8

通気設備

通気設備の目的

  1. 排水の流下による排水管内の圧力変動を緩和し排水の流れを円滑にする
  2. 配水管内を換気、清潔にする
  3. 圧力変動、サイホン作用からトラップの封水を保護する


目的はしっかり覚えましょう。
ちなみに通気方式には各個通気方式、ル―プ通気方式、伸頂通気方式、特殊継手排水システムがある。

通気立て管

ブランチ間隔が3以上の排水立て管でル―プ通気方式または各個通気方式を設ける場合は、通気立て管を設ける2管式とする。

各個通気方式

1個のトラップを通気する為、トラップ下流から取り出し、その器具よりも上方で通気系統に接続するか、または大気中に開口するように 設けた通気管をいう。
自己サイホン作用を防止するのに有効

各個別通気方式

ル―プ通気管方式

2個以上のトラップを保護するために最上流の器具排水管が排水横枝管に接続する点のすぐ下流から立ち上げて、通気立管または 伸頂通気管に接続するまでの通気管をいう。

ル―プ通気方式

伸頂通気方式

伸頂通気管とは最上部の排水横管が排水立管に接続した点よりもさらに上方へ、その排水立管を、管径を縮小せずに立ち上げ、これを 通気管に使用する部分をいう。



覚えましょう。

伸頂通気方式

結合通気管

高層建築物では、排水立て管内の圧力変動が大きくなるので、排水立て管と通気立て管の間で直接通気を取って圧力を緩和する。
この通気管を結合通気管という。
結合通気管は、高層建築物でブランチ間隔10以上の排水立て管において、最上階から数えてブランチ間隔10以内ごとに設ける。

特殊継手排水方式

伸頂通気方式を改良したもので集合住宅等に採用されている。

ブランチ間隔

ブランチとは、枝、排水立て管に接続した各階の横管(主管、枝管)の間の垂直距離が2.5mを超える区間の数をいう。

ブランチ間隔が3以上の排水立て管でル―プ通気方式または各個通気方式を設ける場合は、通気立て管を設け2管式とする。

ブランチ間隔


これも、そのまま覚えましょう。

逃がし通気管

排水通気両系統間の空気の流通を円滑にするために設ける通気管

通気設備の施工上の注意

通気管を大気に開口する場合


上記問題は数字は何mm以上立ち上げるのかはしっかり覚えましょう。

通気口

通気口にはベントキャップとガラリがある。
いずれもスクリ―ン又は網を設けて、害虫や鳥の侵入を防止する構造とする。

通気弁

通気弁は空気の吸込みのみを行う。
屋外に通気管の開口部を設けなくて済むように工夫された装置です。

通気弁は、排水立て管が排水流下時に負圧となるため、大気開口部から空気の流入する場合が多いことに着目して空気の吸入だけを行って排出をしない逆止機構を設けた弁である。
寒冷地の集合住宅等を中心に使用されている。
通気弁は可動部分があるので定期的に点検する必要があり、点検しやすい場所に設けるか、または天井内等に設置する場合は点検口を設ける。
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