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給水及び排水の管理7

排水設備・トラップ

排水に関する設備

建築物衛生法でいう「排水に関する設備」とは、衛生器具、トラップ、排水管、通気管、排水槽、排水ポンプ、阻集器等建築物内に設けられている全ての排水設備をいう。

排水の種類

排水は、器具の使用用途・水質・処理の有無・発生箇所等によって、汚水・雑排水・雨水・特殊排水・湧水に分類される。

排水方式

建築物内で生じた排水は

排水設備

という順で敷地外に排出されます。
建築物内排水設備の排水方式は、分流式と合流式に大別される。

合流式排水方式

汚水と雑排水を同一の系統で排除すること。

分流式排水方式

汚水と雑排水を別々の系統で排除すること。

排水配管

  1. 排水管内は排水の流下によって立て管上部で負圧、下部で正圧になる。排水立管は、上部の方が流量は少ないが、管内の空気の流れを阻害しないように上部,下部とも同じ管径とし、排水立管の頂部は、伸頂通気管として、延長し大気中に開放する。
  2. 二重トラップとなるような配管をしてはならない。
  3. 排水立管に垂直に対して45°を超えるオフセットを設ける場合は、オフセットの上下600mm以内に排水枝管を接続してはならない。
  4. 寒冷地に埋設する排水管は、凍結深度以下に埋設する。
  5. 排水立て管と排水横主管の接続は、円滑な排水の為に大曲がりベンド等で接続する。
  6. 伸頂通気方式の排水横主管の水平曲りは、排水立て管の底部より3m以内に設けない。
  7. 複数の排水立て管を同一の排水横主管に接続する場合は、通気を十分確保する。

上記排水配管についてはしっかり覚える。
特に数字は頭に入れておく。
配管は上部・下部とも同じ管径にする
二重トラップはどんな理由でも絶対にしてはいけない。

排水管の勾配と流速

自然流下式の排水横引き管における流速は0.6~1.5m/sとする。
緩いと流速が遅くなり、洗浄力が弱くなって固形物等が付着しやすくなるので、最小流速を0.6m/s程度とする。
また、勾配を急にして流速を速くすると流水深が浅くなり、固形物に対する搬送能力を弱まるので、限界流速を1.5m/s程度とする。
管径別の最小勾配は以下のようになります。

掃除口を設ける箇所

排水管は長時間の使用により、管内にスケールや固形物が付着し、また、大きな異物等が管内に流されたりして、排水管が詰まる恐れがあります。
排水管が詰まってくると流れが悪くなるので、管内の掃除を行う。そのため容易に掃除ができるように、建築物内の排水配管に掃除口を設ける。
敷地排水配管には排水ますを設ける。


備考:スケールとは硬くて灰色がかった、粉を吹いたような堆積物、水垢とも呼ばれる。

掃除口

掃除口の設置箇所は

に設けることが原則である。
主な設置場所を以下に記載しています。
  1. 延長が長い排水横管の途中
  2. 排水横主管および排水横枝管の起点
  3. 排水管が45°を超える角度で方向を変える箇所
  4. 排水立て管の最下部またはその付近
  5. 排水横主管と敷地排水管の接続箇所またはその付近
  6. ますの設置が困難な場所
  7. 排水立て管の最上部および排水立て管の途中

掃除口の大きさ

掃除口の大きさは、掃除用具の出し入れを考慮して、排水管径にできるだけ近い方がよい。


これ覚えましょう。

掃除口の設置間隔

掃除口の設置間隔は、清掃用具の挿入長さで決めることが妥当であり
排水横管では

排水立管でも3~5階置き程度に掃除口を設けることが必要である。


これまた覚えましょう。

排水口空間と排水口開放

ここで、排水口空間と排水口開放が混同しないように説明します。

排水口空間と排水口開放

つまり、

排水ます

汚水用敷地排水管にはインバ―トますを、雨水用敷地排水管には泥だめますを設ける。

この辺は覚えることがたくさん。これも覚えましょう。
汚水→インバ―ト、雨水→泥だめですので間違えないように。

排水ますの設置場所

雨水排水

  1. 雨水排水系統は、単独排水として屋外へ排出することを原則としている。
  2. 雨水排水管を合流式の敷地排水管に接続する場合は、トラップますを設け、ル―フドレンからの悪臭を防止する。
  3. 雨水横主管を合流式排水横主管に接続する場合は、どの排水立て管の接続点からも3m以上下流で接続する。
  4. 雨水ますの泥だめの深さは、150mm以上とする。
  5. 雨水ますの流入管と流出管の管低差は20mm程度とする。

インバ―ト

泥だめ

ル―フドレン

ル―フドレンとは陸屋根の屋上やバルコニ―などの雨水を集めて竪樋に流す鋳鉄製やステンレス製の雨水排水金具。

  1. 使用場所によって陸屋根用、バルコニ―中継用、ひさし用などがある。形状からド―ム型、平型、コ―ナ―型などがある。
  2. 屋根にあるため、木の葉などごみが詰まりやすいので屋根面から突き出たド―ム型が好ましい。
  3. ストレ―ナ―の開口面積は接続する雨水管の断面積の倍以上とする。


ストレ―ナの開口面積は覚えよう。雨水管の断面積の倍以上は必要。(これは重要です)
ストレ―ナ

これがド―ム型、、よくビルなどの屋上に上るとこんなの良く見かけますよね。

雨水管の管理

雨水管における障害は比較的少ないが、たまにルーフドレンにごみが詰まって流れが悪くなり、屋上に雨水が溜まったり、豪雨時に屋外の排水管から雨水が逆流して、雨水槽や 排水目皿から溢れたりする。
屋上やベランダのルーフドレン回りは、落葉やごみでふさがりやすく、日常点検で清掃する。
敷地雨水排水管では、雨水ますの泥だめを定期的に点検をして土砂等を除去する。

間接排水

間接排水とは、汚水などの逆流を防ぎ衛生状態を確保するため、排水系統をいったん大気中で縁を切り、一般の排水系統へ直結している水受け容器などに排水することをいう。

(備考)排水口空間とは、排水系統に直結している器具若しくは水受け容器のあふれ縁、または排水を受ける床面と間接排水管の管端との間の垂直距離をいう。


間接排水としなくてよいもの

トラップ

トラップとは、排水設備の配管の途中に設けられ下水道の悪臭や硫化水素などのガスを遮断し、屋内へ侵入するのを防ぐもの。

トラップの種類


トラップ


トラップ

上記トラップは暗記しましょう。
特に管トラップはサイホントラップで、ワントラップ等は非サイホントラップであること。二重トラップは絶対してはいけない。
断面積比(流出脚断面積/流入脚断面積)これも間違えないように。
断面積比は流出/流入←これ間違えない。たまに流入/流出と出題されている。

自己サイホン作用

洗面器に水を溜めて流す場合等、器具排水管を満流で流れるときに、サイホンの原理によってトラップ内の封水が引かれ、残留封水が少なくなる現象をいう。

自己サイホン作用防止策

誘導サイホン作用

のことである。

誘導サイホン作用を防止するには、ループ通気方式、または各個通気方式の通気管を適切に設けることが必要である。
排水管内は、排水の流下によって立て管上部から空気が誘引され、立て管上部は負圧に、下部は正圧になる。
正圧の要因となる下部に押し出された空気は、 排水横主管に送られると同時に、一部は通気立管を介して上部負圧の部分に供給され、通気立管が管内の圧力変動を緩和する機能を果たす。

禁止トラップ

以下ようなトラップは禁止されています。

自掃作用

トラップの自掃作用とは、排水の流下水勢によって、トラップの封水部に沈積または付着するおそれのある夾雑物を押し流す作用をいう。

封水強度

排水管内に正圧、または負圧が生じたときのトラップの封水保持能力をいう。

隔壁トラップ

トラップ水封部分が隔板、隔壁により構成されているものをいい、腐食等で孔が空くと排水トラップの深さが浅くなる。

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