ビル管理士総合情報.com

当サイトはビル管理士及びビル管理士試験の資格の取得を
目指す方及びこの仕事に従事する方の役立つ情報を提供します。

お問い合わせ  掲示板

メモにお使いください。

給水及び排水の管理17-2

排水の性質

排水の性質に関する問題も比較的出題頻度が高く給水及び排水の管理の科目の中でも難易度が高い問題になります。
その理由としてBOD、COD、窒素化合物、リン化合物といった物質の性質が問われる問題でありその特徴を覚える必要があります。
ここでは、全部覚えるのは大変ですので最低限赤字で記載された部分は覚えるようにしてください。

BOD(生物化学的酸素要求量)

水の汚濁状態を表す有機汚濁指標の一つで、水中の酸化可能性物質、主として有機物質が好気性微生物によって分解される際に消費される酸化量のことであり、 通常20℃、暗所、5日間で消費された溶存酸素量を(mg/L)で表したものである。

COD(化学的酸素要求量)

水の汚濁状態を表す有機汚濁指標の一つで、水中の酸化可能物質、主として有機物質が酸化剤によって酸化される際に消費される酸化量を(mg/L)で表したものである。

DC(溶存酸素)

水中に分解している分子状の酸素をいい、その濃度は圧力、水温、塩分等に影響される。清澄な水の飽和溶存酸素濃度は、20℃、1気圧で9.09mg/Lである。
生物処理工程の管理や放流の評価の際、重要な指標となる。


CODとBODの間には一定の関係がある場合が多く、一般に(BOD/COD)比が高い場合は生物処理法、この値が低い場合は物理化学処理法が採用される。

残留塩素

残留塩素とは、水中に存在する遊離型有効塩素(遊離残留塩素)およびクロラミンのような結合型有効塩素(結合残留塩素)をいい、消毒効果の指標として重要である。
下水処理水中には、塩素消毒の結果として、残留塩素が存在するが、その量は塩素添加量、接触時間、pH、残存有機物質の量、亜硝酸性窒素のような還元性物質の量等に影響される。

窒素酸化物

全窒素とは、有機性窒素、アンモニア性窒素、亜硝酸性窒素及び硝酸性窒素の総和である。

流入下水中の窒素化合物は、生活排水、畜産排水、及び工業排水等に由来し、各種形態のものがある。
流入下水中の有機性窒素は、処理が進むに伴い分解・酸化され、アンモニア性窒素、亜硝酸性窒素、硝酸性窒素へと変化する。
したがって、流入から放流の各工程において、各形態の窒素濃度を測定することは、下水の性状の特徴、あるいは各処理工程の機能評価に有効である。

窒素酸化物は、閉鎖性水域の富栄養化の原因物質であるため、処理水が指定水域に放流される処理場においては排水規制項目となる。

浮遊物質、溶解性物質

浮遊物質とは、水中に懸濁している物質(1μmより大きく2mmより小さい物質)で、ろ液を蒸発乾固したとき残留物の重量で表す

ヘキサン抽出物質

溶剤の一種であるヘキサンで抽出される物質で、主として比較的揮発しにくい鉱物油、動植物油脂類、せっけん等である。
油脂類は、流入管渠や一次処理装置内の壁面等に付着し、悪臭や機能障害の原因となったり、著しい場合、生物処理工程の機能低下を招くこともある。

リン化合物

流入下水中のリン化合物は、生活排水、畜産排水、及び工業排水等に由来し、各種形態のものがある。
このリン化合物は 、処理が進むに伴い分解され、一部は微生物体に取り込まれるが、その大部分はリン酸イオンの形態で放流される。
リンは、閉鎖性水域の富栄養化の原因物質であるため、処理水が指定水域に放流される処理場においては排水規制項目となる。

総アルカリ度(Mアルカリ度)

総アルカリ度とは、水中に含まれる炭酸塩、重炭酸塩または水酸化物等のアルカリ成分全てを、これに対応する炭酸カルシウム(CaCO3)を (mg/L)で表したもので、汚水処理の分野では、硝化・脱窒反応や凝集反応において重要な指標として用いられる。

大腸菌群

一般的に非病原性(一部には病原性のものもある)で、し尿中には1cm3あたり100万個以上が存在し、汚水処理の進行に伴いその数は減少することから、 各処理工程の機能評価、および処理水の衛生的な安全性を確保するための重要な指標とされている。
また、糞便汚染の有無を判断する指標でもある。

透視度

水の清澄の程度を示す指標の一つで、浮遊物質量や色相に左右される。
流入下水あるいは処理水の透視度は、水中に含まれる浮遊物質やBOD等と相関を示すことが多いことから、処理の進行状況を推定する際に用いられる項目である。

水素イオン濃度(pH)

下水のpHは、一般的に中性から弱アルカリ性を示し、極端な高低は特殊な排水の混入が考えられる。また、処理工程において汚泥の嫌気性分解、硝化の進行度により、pH値は変化することから 、処理の進行状況を確定する際に用いられる項目である。

活性汚泥浮遊物質(MLSS)

ばっ気槽混合液の浮遊物質のことで、活性汚泥中の微生物量の指標の一つとして用いられる。

活性汚泥沈殿率(SV)

容量1Lのメスシリンダを用いて、ばっ気槽混合液の30分間静止沈殿後の沈殿汚泥量を百分率(%)で示したもので、活性汚泥の量あるいは沈殿性の指標として用いられる。

活性汚泥有機性冬物質(MLVSS)

MLSS中の強熱減量(有機物質の量)のことで、活性汚泥中の微生物量の指標の一つとして用いられる。

汚泥容量指標(SVI)

SV側定時の沈殿汚泥1gが占める容量をmLで示したもので、活性汚泥の沈降性を表す指標である。

ペ―ジのトップへ戻る