建築物の構造概論7
避難計画
火災時の避難計画
- 火災の発生場所により避難経路が失われないように確実に2方向避難を確保(2方向避難の確保)
- 何回も折れ曲がった廊下や、どこにあるかわからない階段は避難経路にはふさわしくない。(単純明快な避難経路)
- 適切な防火区画を設ける。
- 非常時における人間の心理への配慮から避難動線を日常動線と一致させるような計画が望ましい。
- 災害時の避難は弱者への配慮を含めて平常時より移動に時間を必要とする
ここでは、普通に考えたらわかりそうな問題だよね。
避難動線は日常使用している経路を使う。
わかりにくい場所は避難経路に使わない。
2箇所は避難経路を確保する
避難施設
- ここで避難施設とは廊下、階段、出入口等の建築物に常設固定のもの。
- 避難階段は、屋上・屋外に設けることができる。
- 避難階段に通ずる出入口は、避難の方向に開くことができるものとしなければならない
- 劇場・映画館・演劇場・観覧場・公会堂場または集会場における客席から出口の戸は内開きとしてはいけない。
- 一般の廊下へ通じる事務室の出入口のドアは、通路の避難の妨げにならないように内開きとする。
- 建築物の避難階以外の階の居室から避難階又は地上に直通する階段を直通階段という。
- 避難施設は規定の耐火、防火、防炎性能を有しなければならない。
- 避難時に利用する階段の出入口の幅は、一時に避難者が殺到すると危険なので、階段の幅より広くしてはならない。
映画館等は内開きにしてはいけない←これ重要
非常用進入口
- 非常用進入口は高さ31m以下の部分にある3階以上の階に設置が義務付けられている。
- 非常用エレベ―タ―が設置されている建築物には設置しなくてよい。
そのほか重要な事柄として、
バルコニ―は避難経路となるだけでなく上の階への延焼防止に有効である。
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これ重要
サンクンガ―デン
サンクンガ―デンとは、一般の道路や地盤より低い位置に作られた半地下の広場や庭園のことです。
主に超高層ビルのビル風の風害対策として設けられる。地震対策
ライフラインとは、生活を維持するための施設、交通施設、通信施設、上下水道、電力、ガス等の供給施設
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つまり日常生活には欠かせないもの
地震の規模
- マグニチュ―ド
- 地震そのもののエネルギ―の大きさのこと
- マグニチュ―ドの値が1大きくなると、エネルギ―は約32倍になる。
- 震度
- それぞれの場所のゆれ方の度合いのことです
その違いを理解しておく。
我が国の気象庁震度階級は
0.1.2.3.4.5弱.5強.6弱.6強.7の10段階です。
注意が必要なのは震度5及び震度6だけ強弱があります。
地震大国日本なので、およその揺れの規模は想像できるよね。
普通は震度1とか震度2とか呼びます。
ガス設備
都市ガス及びLPガスは、いずれも臭いがほとんどないガスであるため、1000倍に希釈しても臭いを感知できる付臭剤の添加が、法令で義務付けられています。
比重については、13Aガスは空気より軽く、LPガスは空気より重い。従ってガスが漏洩した場合は、6Aガス以外の都市ガスは天井付近に、LPガスは床付近に滞留する。
また、1m3を燃焼するのに必要な空気量は、都市ガスに比べLPガスの方が多い。このため、燃焼に必要な空気をガス機器で取り込みやすくするため、LPガスの方が高い圧力で供給されている。
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上記記載内容は重要です。
項目 | 都市ガス | LPガス | ||
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製造ガス(L1) | 天然ガス)13A) | プロパン | n-ブタン | |
総発熱量[MJ/m3(N)] | 19.0 | 45.0 | 102 | 134 |
理論空気量[M3(N)/m3(N)] | 3.97 | 10.70 | 24.29 | 32.08 |
比重[空気1.0] | 0.543 | 0.638 | 1.550 | 2.075 |
燃焼範囲[%] | 約6~30 | 約4~14 | 約2.1~9.5 | 約1.8~8.4 |
供給圧力[kPa] | 0.5~2.0 | 1.0~2.5 | 2.2~3.3 |