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空気環境の調整19

伝搬音

伝搬音には建築物内の騒音の、音源から発生した音が空気中を伝搬してくる空気伝搬音と設備機器等の音が躯体等の固体を伝搬してくる固体伝搬音に分かれる。

空気伝搬音

などが挙げられる。

空気伝搬音を低減するためには、窓・壁・床等を遮断する必要がある。

固体伝搬音

などが挙げられる。

固体伝搬音を低減するためには、振動源の発生振動低減や防振対策が重要である

床衝撃音

床衝撃音には、重量床衝撃音軽量床衝撃音に大別される。

重量床衝撃音は、人が床上で飛び跳ねたりしたときに発生し、衝撃音は低周波数域 に主な成分を含みます。カ―ペットや畳などを敷いても、重量床衝撃音はほとんど軽減できない。

主な対策としては、床躯体構造の質量増加が挙げられる。

軽量床衝撃音は、食器を落とした時に発生し、衝撃音は高周波数域に主な成分を含みます。重量床衝撃音と比べて、衝撃源が硬いことが多く 、床仕上げ材の弾性が大きく影響します。
従って、対策としては柔らかい床仕上げ材を設けることが挙げられる。

振動

人体は、環境振動で対策とする周波数の範囲(1~80Hz)では、一般に低周波数域に対して感覚が鋭く、周波数の 増加と共に感覚が鈍くなってきます。従って、高周波数の全身振動よりも、低周波数の全身振動の方が感じやすい。

防振溝

防振溝は、道路交通振動など建物外からの振動対策として設けられる。
主要な振動は地表に沿って伝わると考えられるため、溝のようなもので遮断する。
その溝のことを防振溝という。
溝が深いほど振動を防止することができる。

防振溝

回拆減衰効果

音源からの騒音低減の方法として、遮音塀を作ることも有効である。

感覚的には、これで音が届かないように見えるが、音は波の性質があり、遮音塀にて回折と言う音の回り込みという現象が発生し、受音点にて音が聞こえる。

例えるなら、川の流れと垂直に板を差し込むとその先端で渦を巻き、板の裏側にその波の影響を受けるのとほぼ同じと考えです。。

回拆減衰効果

防振溝も回拆して伝えるため回拆減衰効果があるとされています。
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