床以外のの清掃
玄関ホ―ル
- 常に清潔整頓に努める。
- 他の階へ土砂の持ち込みを防ぐ。
- 夏は、手が汗ばみ、ドアなどに手あかが付きやすい。
- 冬は、衣類を着こむので綿ほこりが発生し、室内の湿度が低いため綿ほこりが目立つ。
- 季節や天候の影響を受けやすい。
- 雨天や積雪時は床に水が残留していると、滑りやすくなるので、時間を決めて巡回し、場合によっては水を除去する。
エレベ―タの清掃
- 季節や天候の影響を受けやすい。
- エレベ―タは上下移動する為気流が発生し、ほこりが付着しやすい。
- インジゲ―タや扉は手あかや指紋が付着しやすい
- 使用者がエレベ―タの内外で立ち止まるため、床面が摩耗しやすい
- エレベ―タは利用頻度が高いため土砂の持ち込みが多い。
階段の清掃
- 階段は建築物内のほこりが集中するところであり、壁面は他の場所より付着度合いが高い。
- 清掃作業中の安全の確保が重要である。
- テナントが複数階にわたる場合は、階段を利用する頻度が高いため汚染度も高くなる。
- 階段歩行時には、踊り場に強い力が加わるので、床維持剤の摩耗が激しい。
その他の場所の清掃
- 湯沸室に使用する用具は、他の用具と区別する。
- 空気調和機の吹き出し口は、気流の動きが速いためほこりが付きやすい。アネモスタット型吹き出し口の汚れは、真空掃除機による除じんと拭き取りを併用する。
- 照明器具の汚れは照度が低下する原因になるので定期に清掃する。
- 金属材は、洗浄をした場合は、表面の保護膜を塗布しておくと、手あかが付きにくく、汚れも落ちやすくなる。
- ステンレスには傷や汚れを防止するために、表面仕上げ後にクリアラッカ―を塗布したものもあり、半年後ぐらいで黄変してくるので、状況を見て剥離しなければならない。
- 間仕切りの角などの人の接触による汚れは、タオルによる湿り拭き、または化学繊維を使ったダストクロス製品を用いると除去しやすい。
外壁の清掃
- 金属材の清掃は、汚れが比較的軽微なうちに行うとよい。汚れが比較的軽微で固着が進まないうちに中性洗剤か専用洗剤を用いて、スポンジまたはウエス等で拭き取るか、高圧洗浄機等用いてよく洗う。
- 建材の種類と建築物の立地条件によって清掃回数を増加して、クリ―ニングを行う必要がある。
- 石材や陶磁器タイル等の壁面も、他の部分と同様に、大気や雨水中の汚染物質によって徐々に汚れてくるが、直ちに目立つような結果は生じない。
- 最近、光触媒酸化チタンコ―ティングが開発・製品化され、使用されはじめている。雨水等により汚れを洗い流すことが可能であり、清掃回数を減らす効果が期待される。
窓ガラスの清掃
- 窓ガラスの汚れは、空気中のほこりが付着し、雨水がかかって乾燥固着したものである。
- 美観を保つには2~3ヵ月に1回ガラス洗浄が必要。
- タオルまたはウォッシャ―でガラス面に水を塗布しスクイジ―で汚れをかき取る方法が一般的である。
- 遮光や飛散防止のため、ガラスにフィルムが貼られてある場合は作業時に傷をつけないように注意する。
自動窓拭き設備
自動窓ふき設備は超高層建築物の窓ガラスを自動的に清掃する設備で、屋上の台車から吊り降した無人の窓拭きユニットが、遠隔操作によって下降しながらガラス面を清掃する。
特徴- クリ―ニングの仕上がりが、人の作業に比べて十分でない(雑である)
- 天候に左右されない。
- 従事者に危険がない
- 作業効率が良い。
廃棄物処理及び廃棄物の処理及び清掃に関する法律
廃棄物処理の3原則
廃棄物処理は、廃棄物を自然の受容能力に見合う形で、できるだけ速やかに自然に還元することが基本ですから、一般に減量化、安定化、安全化が原則とされている。
減量化
廃棄物の減量化とは、できるだけ廃棄物の排出量が少なくなるような工程を採用することや、廃棄物の再生利用により資源化を進めること。および廃棄物を圧縮 したり、乾燥・脱水・焼却したりして最終処分の前に容量を減少することである。
安定化
安定化とは、最終処分を行う前に、廃棄物を物理的・化学的・生物学的に安定な状態にしておくことである。
ちゅう房から発生する生ごみ等の有機性廃棄物からメタンガスが発生して火災・爆発の原因になったり、埋め立てられた廃棄物の 分解により体積減少で地盤がいつまでも安定せず、沈下したりすることがある。
このようなことがないよう、あらかじめ焼却したり、 生物的に消化したりして安定化しておくことが必要である。
安全化
安全化とは、人の健康に被害を及ぼす恐れのある物質や、環境を保全するうえで重大な支障をもたらす恐れのある物質等を 含む廃棄物を処理し、それが最終処分された場合、安全であるようにすることである。たとえば埋め立てられた廃棄物から有害な重金属等が溶出 しないような措置することや病原菌の減菌等である。
コンポスト
コンポストはごみの再資源化の一つの堆肥化のこと。
発酵槽の中に有機物を多く含むごみを投入し、適度の通気を行いつつ機械的にすき返し発酵させる。 2~3日で温度が50~60℃に達し粗堆肥ができる。廃棄物の処理及び清掃に関する法律
目的
この法律は、廃棄物の排出を抑制し、及び廃棄物の適正な分別、保管、収集、運搬、再生、処分等の処理を し、並びに生活環境を清潔にすることにより、生活環境の保全及び公衆衛生の向上を図ることを目的とする。定義
- この法律において、「廃棄物」とは、ごみ、粗大ごみ、燃え殻、汚泥、ふん尿、廃油、廃酸、廃アルカリ、動物の死体その他の汚物又は不要物であって 固形状又は液状の物(放射性物質及びこれによって汚染された物は除く。)をいう。
- この法律において「一般廃棄物」とは産業廃棄物以外の廃棄物をいう。
- この法律において、「特別管理一般廃棄物」とは一般廃棄物のうち、爆発性、毒性、感染症その他の人の健康又は生活環境に係る被害を生ずるおそれがある性状を有するものとして政令で 定められている。
- この法律において「特別管理産業廃棄物」とは、産業廃棄物のうち、爆発性、毒性、感染症その他の人の健康又は生活環境に係る被害を生ずるおそれがある性状を有するものとして政令で 定められている。
この法律において「産業廃棄物」とは、次に揚げる廃棄物をいう。
- 事業活動に伴って生じた廃棄物のうち、燃え殻、汚泥、廃油、廃酸、廃アルカリ、廃プラスチック類その他政令で定める廃棄物
- 輸入された廃棄物(前号に揚げる廃棄物、船舶及び航空機の航行に伴い生ずる廃棄物(政令で定めるものに限る。第十五条の四の五第一項において「航行廃棄物」という。)並びに本邦 に入国するものが携帯する廃棄物(政令で定めるものに限る。同項において「携帯廃棄物」という。)を除く。)
国内の処理等の原則
- 国内において生じた廃棄物は、なくべく国内において適正に処理されなければならない。
- 国外において生じた廃棄物は、その輸入により国内における廃棄物の適正な処理に支障が生じないよう、その輸入が抑制されなければならない。
国民の責務
国民は、廃棄物の排出を抑制し、再生品の使用等により廃棄物の再生利用を図り、廃棄物を分別して排出し、その生じた廃棄物をなるべく自ら処分すること等により、廃棄物の減量その他その適正な処理に関し国及び地方公共団体の施策に協力しなければならない。
事業者の責務
- 事業者は、その事業活動に伴って生じた廃棄物は自らの責任において適正に処理しなければならない。
- 事業者は、その事業活動に伴って生じた廃棄物の再生利用等行うことにによりその減量に努めるとともに、物の製造、加工、販売等に際しては、その製品、容器等が廃棄物となった場合に おける処理の困難性についてあらかじめ自ら評価し、適正な処理が困難にならないような製品、容器等の開発を行うこと。
その製品、容器等に係る廃棄物の適正な処理の方法についての情報を提供 すること等により、その製品、容器等が廃棄物となった場合においてその適正な処理が困難になることがないようにしなければならない。 - 事業者は、前2項に定めるもののほか、廃棄物の減量その他その適正な処理の確保等に関し国及び地方公共団体の施策に協力しなければならない。
国及び地方公共団体の責務
- 市町村は、その区域における、一般廃棄物の減量に関し住民の自主的な活動の促進を図り、及び一般廃棄物の適正な処理に必要な措置を講ずるよう努めるとともに、一般廃棄物の処理 に関する事業の実施に当たっては、職員の資質の向上、施設の整備及び作業方法の改善を図る等その能率的な運営に努めなければならない。
- 都道府県は、市町村に対し、前項の責務が十分に果たされるように必要な技術的援助を与えることに努めるとともに、当該都道府県の区域内における産業廃棄物の状況を把握し、産業 廃棄物の適正な処理を行われるように必要な措置を講ずることに努めなければならない。
- 国は、廃棄物に関する情報の収集、整理及び活用並びに廃棄物の処理に関する技術開発の推進を図り、並びに国内における廃棄物の適正な処理に支障が生じないよう適正な措置を 講ずるとともに、市町村及び都道府県に対し、前2項の責務を十分に果たされるように必要な技術的及び財政的援助を与えること並びに広域的な見地からの調整を行うことに努めなければならない。
- 国、都道府県及び市町村は、廃棄物の排出を抑制し、及びその適正な処理を確保する為、これらに関する国民及び事業者の意義の啓発を図るよう努めなければならない。