エアハンドリンングユニットは、一般に気流の上流側からエアフィルタ、空気冷却器、空気加熱器、加湿器、エリミネ―タ、送風機並びに電動機、ケ―シング等で構成されている。
構成機器は使用目的により変更ができる。
壁面設置型や天井隠ぺい型で、センサ・制御盤を内蔵した コンパクト型がある。
エアハンドリングユニットの構成機器
エアフィルタ主にユニット型の乾式フィルタが用いられている。
冷水コイル・温水コイル・蒸気コイル
エアハンドリングユニットは独自の熱源装置を持たず、外部から冷温水、蒸気を取り入れて熱源とする。
空気冷却器には冷水コイル、空気加熱器には温水コイルまたは、蒸気コイルが用いられる。冷水コイルと温水コイルを兼用した冷温水兼用コイルも用いられる。
通常コイルにはプレ―トフィンコイルが用いられる。
冷水コイルには通常5℃~7℃の冷水が供給され、空気を冷却する。
温水コイルには通常40℃~60℃ の温水が供給される。
蒸気コイルには0.2MPa以下の低圧の蒸気が供給される。列数は1~2列が一般的である。
冷却コイルの凝縮水や噴霧加湿により生じた水滴が下流側に 飛散するのを防ぐためにエリミネ―タが設置されることが多い。
コイルの下部には結露水等を受けるためドレンパンが設置される。冷水、温水上部にはエア抜き用のキャップが取り付けられる。
送風機
多翼送風機(シロッコファン)が多用される
ケ―シング
内外面が鋼板でその内部に断熱材として発泡フォ―ムを用いたサンドイッチ構造の外装パネルが用いられる
ファンコイルユニット(FCU)
- ファンコイルユニットは、住宅の冷暖房用やダクト併用ファンコイルユニット方式における端末ユニットとして幅広く用いられる。
- ファンコイルユニットはエアフィルタ、 冷温水コイル、送風機、電動機、ケ―シング等で構成されている。
- 室内設置型の小型空気調和機で、一般には加湿器を持たない。
- コイルは冷温水兼用のもの、冷水、温水別々に組み込んだものがあり、配管は4管式(冷水・温水にそれぞれ往き管、還り管)、3管式(冷水・温水にそれぞれ往き管があり還り管は冷水 ・温水共通)、2管式(往き管、還り管が冷水温水共通)があり、4管式、3管式は各ユニットごとに冷暖房が可能である。
- ファンコイルの送風機は静圧が小さいので圧力損失の大きい高性能フィルタは使用できない。フィルタは抵抗の小さい粗じん用フィルタが用いられる。
- 比較的室数の多い建築物に利用される。分散して多数設置されるため、保守点検が繁雑になりやすい。
パッケ―ジ型空調機
- 圧縮機、凝縮器、冷却器、送風機、エアフィルタなどをひとつのケ―シング内にパッケ―ジにしたものである。
- 空冷式と水冷式に分けられる。
- 空冷式では、冷媒弁の切り替えにより、 冷房と暖房が出来るヒ―トポンプが家庭用を含めて多く普及が著しい。
- パッケ―ジ型空気調和機マルチタイプとは、室外機1基に対し室内機が複数接続されている(小規模~中規模のビルで多用されている).
- 室外機に結露するのはほとんどの場合、フィルタの目詰まりが原因
パッケ―ジ型空気調和機の能力低下の原因
- フィルタの目詰まり
- 室外機の風通しが悪い
- 室内機、室外機のフィンの汚れ
- 冷媒量の不足
- 暖房時は室外機に着霜
- 冷房時は室外機に直射日光の照り返し
全熱交換器
全熱交換器の全熱とは顕熱 + 潜熱を意味する
室内の排気と取り入れた外気の間で顕熱と潜熱を交換して排気の熱回収を図る空気対空気の熱交換器で、省エネ機器である顕熱交換器
寒冷地方における空調用換気からの熱回収、排気中に水分やミスト、ダストを多く含む工場排気や、水分の回収を必要としない厨房や温水プ―ル における熱回収には顕熱交換器が使用される。
顕熱交換器では冬場に排気が、夏場に取り入れ外気が低温多湿となって結露しやすくなる(全熱交換器では湿気も移動するので、湿度が高く温度が 低い空気は発生しにくい)送風機
送風機は大まかに分けてファンとブロワに分かれる。
- ファン・・・・・・圧力9.8kPaより低いもの
- ブロワ・・・・・・圧力9.8kPa以上のもの
空調用で使用されている送風機はほとんど圧力1.5kPa以下のファン である。
送風機の軸動力は回転数の3乗に比例し、全圧は回転数の2乗に比例し、風量は回転数に比例する。遠心送風機
羽根の遠心力で流体を昇圧する送風機、空気は軸方向から入り、羽根車の径方向へ吐出される。
遠心送風機には多翼送風機、後向き送風機、翼形送風機などがあり、以下でその特徴を述べています。
多翼送風機
シロッコファンとも呼ばれている。羽車に多数の前向きの羽根をもっている。
小型で大風量を扱うことができるが、構造上高速回転には適さないことから、空気調和用として800Pa程度以下で使用される。比較的騒音値が高く、効率も悪いが省スペ―スであるため多く採用されている。負荷の増大に伴って軸動力が急激に増加してモ―タ―が過負荷になる恐れがある。
後向き送風機
高速回転に耐えられるので高い圧力が得られ、多翼送風機より効率がよい、ある風量で軸動力が最大となり、この軸動力 に見合った電動機を採用すれば、どの運転点でも過負荷となることがないリミットロ―ド特性を持つ。
軸流送風機
軸流送風機は羽根車の軸方向に空気を流す形式の送風機で、小型で低圧力・大風量に適しているが、騒音値が高い。 、
軸流送風機にはプロペラ型、ベ―ン型、チュ―ブ型の種類があり以下でその特徴を説明します。
プロペラ型
換気扇のように羽根車が露出している。
大風量・低静圧(0~100Pa)のため、換気扇・開放型冷却塔などに多用されている。
チュ―ブ型
羽根車を筒状のケ―シング内に収めている。
プロペラ型より高効率・高圧力としている。
直線的にダクトに接続が可能なため、ダクトの途中に挿入でき、収まりがよい。
ベ―ン型
羽根車の上または下流側に室内羽根を付け、チュ―ブ型よりもさらに高圧力・高効率にしたもの
斜流送風機
軸流送風機と形状はにている。 羽根車の中の気流の流れ方が遠心型と軸流型の中間の流れ(斜流)である。ダクト系に収まりがよく、低騒音・高効率の送風機であり、 天井裏に設置され、便所等の局所換気に使用される。
横流送風機
空気は羽根車の外周の一部から入り反対側の外周の一部に吐出される。
ファンコイルユニットやエアカ―テンに多用されており、小風量・低圧力で効率も悪い。



