令和7年度建築物の構造概論「過去問題解説2」
問題96
仕上げ材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- モルタルは、水とセメントと砂を練り混ぜたものである。
- アルミニウムの比重は、鉄の約1/5である。
- 複層ガラスは2枚の板ガラスの間に乾燥空気などを封入し、断熱性、遮音性を高めたものである。
- インシュレーションボード(軟質繊維板)は、木質材料の繊維板のうち、比重が0.4未満のものをいう。
- ALCパネルは、石炭質及びケイ酸質を主原料とした軽量気泡コンクリートパネルである。
答え【2】
(2)が誤りです。アルミニウムの比重は約2.7g/cm3であり、鉄の比重は約7.8g/cm3で、
アルミニウムの比重は、鉄の約1/3である。
問題97
LPガスとその設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- LPガスの燃焼における理論空気量は、都市ガス(13A)より小さい。
- LPガス容器は、常時40℃以下を保てる場所に設置する。
- LPガスは、空気より比重が大きく、万一漏洩した場合は、底部に滞留するおそれがある。
- LPガスは、常温・常圧では気体であるが、加圧や冷却により液化して貯蔵・運搬される。
- LPガスは、1,000倍に希釈しても臭いを感知できる付臭剤の添加が、法令で義務付けられている。
答え【1】
理論空気量とはガスが燃えるために必要な空気量を理論空気量といい、- 都市ガス(13A)・・・10.70m3
- LPガス(プロパン)・・・24.29m3
問題98
電気及び電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 誘導灯は、災害時に居住者や利用者を安全に避難させるための設備である。
- 避雷針設備の設置義務は、電気事業法で定められている。
- マイクログリッドシステムは、自然エネルギー発電を組み合わせ、地域の電力需要を満足する電力システムである。
- RE100とは、企業が事業運営を100%再生エネルギーで賄うことを目標とする国際的な取組である。
- 非常警報設備の設置基準は、消防法施行令に定められている。
答え【2】
(2)が誤りです。落雷から建築物を守るため、高さ20mを超える建築物、危険物貯蔵庫、火薬庫について、避雷針設備を設置することが 建築基準法および消防法等で義務付けられてる。
問題99
電気及び電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 同一定格の電力では、同一電流値であれば交流のピーク電圧値は、直流に比べて高い。
- 建築設備に電力を送るケーブルの許容電流値は、配線用遮断器の定格電流値より大きくする。
- 電動機の起動時に過電流が流れて異常を起こさないために、スターデルタ起動方式が用いられる。
- 契約電力50kW以上の建築物の場合、高圧(6.6kV)で受電し、自家用変電設備で低圧(200V・100V)に変圧して給電する。
- 高さ31mを超える建築物には、非常用コンセント設備の設置が義務付けられている。
答え【5】
(5)が誤りです。非常コンセント設備は、火災時の消火活動のためのもので、はしご車の届かない11階以上の階等に設置が義務付けられている。
間違えやすいですが
高さ31mを超える建築物には、原則として非常用昇降機(非常用エレベーター)の設置が必要です。
問題100
火災時の排煙対策に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 自然排煙方式では排煙窓の他に、当該室の下部に給気経路を確保することが望ましい。
- 排煙設備の給気機の外気取入口は、新鮮な空気を取り入れるため屋上に設置するのが望ましい。
- 機械排煙方式では、火災室が負圧になり廊下への漏煙を防止できるが、避難扉の開閉障害が生じるおそれがある。
- 加圧防煙は、階段室への煙の侵入を防止するため階段室付室や廊下に用いられることが多い。
- 第2種排煙の煙排出量は、排煙窓位置での内外圧力差と排煙窓の有効面積で定める。
答え【2】
(2)が誤りです。排煙設備の給気機の外気取入口は、地上付近に設置するのが望ましい。
屋上は火災時に煙が滞留しやすく、外気が汚染される可能性があるため避けるべきである。
















