令和7年度空気環境の調整「過去問題解説9」
問題86
音・振動環境の保守管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 室内の平均的な音の大きさを評価するためには、極力多くの点で測定し、測定値を平均化する必要がある。
- 扉の日常的な開閉により、ゴムパッキンが切れたり、ずれたりすることで、遮音性能が低下することがある。
- 対象となる騒音・振動を測定する際には、暗騒音・暗振動が大きい時間帯を避ける。
- 風・地震等により建物の層間変位が起こり、壁や床に隙間が生じ、遮音性のが低下することがある。
- 設備機器の振動による固体伝搬音の対策として、壁、床等の遮音性能を向上させることが重要である。
答え【5】
(5)が誤りです。固体伝搬音は振動源の発生振動低減や防振対策が重要なポイントとなります。
空気伝搬音を低減するためには窓、壁、床等の遮音などが重要である。
伝搬音
伝搬音には建築物内の騒音の、音源から発生した音が空気中を伝搬してくる空気伝搬音と設備機器等の音が躯体等の固体を伝搬してくる固体伝搬音に分かれる。
空気伝搬音
- 空気調和機から発生した音が隔壁・隙間等を透過してくる音
- ダクト内を伝搬して給排気口から放射する音
- 窓から入る道路交通騒音
空気伝搬音を低減するためには、窓・壁・床等を遮断する必要がある。
固体伝搬音
- ダクト・管路系の振動に起因する音
- 設備機器などの振動が建築躯体内を伝搬して居室の内装材から放射される音
固体伝搬音を低減するためには、振動源の発生振動低減や防振対策が重要である
問題87
光と照明に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 事務所における製図室のグレア制限値は、事務室のグレア制限値よりも低い。
- 拡散グローブ照明は、間接照明型の照明器具である。
- 室内表面の輝度対比が大きすぎると、視覚的疲労感を生じる。
- 光が当たった物体の表面が平滑な場合、光は正反射し、光沢となる。
- タスク・アンビエント照明方式では、高照度が必要となる作業領域を局所照明で明るくすることで、全般照明による照度を抑えることができる。
答え【2】
拡散グローブ照明は、全般拡散照明型の照明器具である。
問題88
ランプとその発光原理との組合せとして、最も不適当なものはどれか。
- 水銀ランプ――――――――――放電発光
- メタルハライドランプ―――――放電発光
- 発光ダイオード(LED)――――――温度(熱)放射
- 白熱電球―――――――――――温度(熱)放射
- 蛍光ランプ―――――――――――放電発光
答え【3】
この問題は(3)の発光ダイオード(LED)と(4)の白熱電球が同じ発光原理なわけないですよね。
その時点で(3)と(4)のどちらかが誤っていると分かると思います。
(3)の発光ダイオード(LED)は、半導体を用いたpn接合と呼ばれる構造で、陰極に負電圧を、陽極に正電圧を加えて発光する。
発光ダイオード(LED)の発光原理は電界発光です。
したがって(3)が誤りです。
問題89
地表における直射日光による法線面照度が80,000lxのとき、直射日光による水平面照度として、最も近いものは次のうちどれか。ただし、このときの太陽高度は45度である。
- 40,000lx
- 56,000lx
- 70,000lx
- 80,000lx
- 113,000lx
答え【2】
この問題も試験ではよく出る定番の問題なので必ず解けるようにしておいてください。まず、必ず知っておかないといけないことがこれです。

今回は太陽高度は45度となっています。
したがって
法線面照度 x sin45度
で求めることができるので
80,000 x 0.71 = 56800lx
になりおよそ56,000lx
です。
問題90
照明施設の保守に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 室内の照度は、照明施設の使用に伴って光源・照明器具に付着する汚れにより低下する。
- 保守率は、照明施設をある期間使用した後の作業面上の平均照度と初期平均照度との比で表される。
- LED照明器具の場合、周辺環境の清浄度が同じであれば、下面開放形と完全密閉形の設計光束維持率は同等である。
- 既設の蛍光ランプ用照明器具のランプを直管型LEDランプで代替えする場合、正しいランプと照明器具の組合せでないと、照明器具の燃焼や火災を招くおそれがある。
- 蛍光灯照明器具の寿命は、電源電圧、周囲温度などの使用条件によって短くなることがある。
答え【3】
下面開放形と完全密閉形の設計光束維持率は異なります。LED照明器具の場合、周辺環境の清浄度が同じであれば、下面開放形の照明器具よりも、完全密閉形の照明器具のほうが設計光束維持率は高くなります。
















