令和1年度給水及び排水の管理「過去問題解説3」
問題116
次のポンプの点検項目のうち、点検頻度を一般に6ヵ月に1回程度としているものはどれか。
- 吐出側の圧力
- ポンプと電動機の芯狂い
- 電動機の絶縁抵抗
- 電流値
- 軸受温度
答え【2】
この問題もある程度は消去法で問題ないと思います。通常点検には日常点検、定期点検、臨時点検に分類されます。日常点検はほぼ毎日点検する点検になり
吐出圧力、電流値、軸受温度はほぼ目視点検で出来ますので日常点検です。
電動機の絶縁抵抗は1ヵ月に1回以上行うこと。
となりますので
ポンプと電動機の芯狂いが6ヵ月に1回の点検になります。
毎日行うもの | 吸込み圧力、吐出し圧力、軸受け温度、軸受部の漏水量、電流値と電圧、騒音、振動 |
---|---|
毎月 | 電動機の絶縁測定、各部の温度測定 |
6ヵ月に1回 | ポンプと電動機芯狂い、基礎の点検、清掃 |
3~5年に1回 | 分解点検 |
問題117
給水設備の保守管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 飲料用貯水槽の清掃は、1年以内ごとに1回、定期に行う。
- 飲料用貯水槽の清掃作業に従事する者は、6ヵ月に1回程度、健康診断を受ける。
- 飲料用貯水槽の点検は、6ヵ月に1回程度、定期に行う。
- 給水栓における残留塩素の測定は、7日以内ごとに1回、定期に行う。
- 第2種圧力容器に該当する圧力水槽は、1年以内ごとに1回、定期自主検査を行う。
答え【3】
貯水槽の点検は1月に1回程度、定期に行うこと。問題118
給湯設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 壁掛けシャワ―の使用温度は、42℃程度である。
- 総合病院における使用湯量は40~80L/(床・日)程度である。
- 電気温水器の貯湯量は60~480L程度である。
- 強制循環式給湯系統の横管は、1/200以上の勾配で配管する。
- 貯湯槽の容量は、ピ―ク時の必要量の1~2時間分を目安に加熱能力とのバランスから決定する。
答え【2】
総合病院における使用湯量はもっと多くて150~200L/(人・日)程度である。
事務所 | 7.5~11.5L/(人・日) |
総合病院 | 150~200L(人・日) |
ホテル客室 | 75~150L/(人・日) |
それは、病院・ホテルは患者さん及び宿泊者が24時間いますので、浴槽などを考えるとどうしても多くなります。
問題119
給湯設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 中央式給湯方式の循環ポンプは、省エネルギ―のため連続運転とする。
- 貯水槽の容量が小さいと、加熱装置の発停が多くなる。
- エネルギ―と水の節約を図るため、湯と水を別々の水栓から出さずに混合水栓を使用する。
- 部分負荷を考慮し、エネルギ―利用効率の高い熱源機器を採用する。
- 加熱装置から逃し管を立ち上げる場合は、水を供給する高置水槽の水面よりも高く立ち上げる。
答え【1】
まず、中央給湯方式とは、機械室など一定の場所に加熱装置(ボイラ)を設け、貯湯槽を経て給湯管により各所へ湯を供給する方式。 直接加熱式と間接加熱式がある。おもにホテル、病院、大規模な多量の湯が必要な場所で採用されている。その循環ポンプですが、循環ポンプの主な役目は配管系の熱損失により湯温が低下するのを防ぐために設置します。
その給湯循環ポンプですが省エネルギ―の為なら連続運転よりも返湯管の温度が下がったらポンプを運転するほうが良い。
問題120
給湯設備に使用される加熱装置に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- ガスマルチ式給湯機は、小型のガス瞬間湯沸器を複数台連結してユニット化したものである。
- ヒ―トポンプは、排熱を利用した給湯熱源機器として使用される。
- 間接加熱方式は、蒸気や高温の温水を熱源として、加熱コイルで給湯用の水を加熱するものである。
- ボイラは、伝熱面積とゲ―ジ圧力により、ボイラ、小型ボイラ、簡易ボイラに分類される。
- 給湯用貫流ボイラは、出湯温度が安定しているので、大規模のシャワ―設備の給湯に適している。
答え【5】
貫流ボイラは保有水量が少ないため、出湯量の変化により出湯温度も変化するので、シャワ―設備のある給湯設備、温度条件の厳しい給湯設備には適さない。画像提供:一般社団法人 日本ボイラ協会
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