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令和1年度給水及び排水の管理「過去問題解説2」

問題111

給水設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. ウォ―タハンマとは、給水管路において、弁を急激に閉止するときに弁の下流れに生じる著しい圧力上昇が、圧力変動の波として管路に伝わる現象である。
  2. 逆サイホン作用とは、給水管内が負圧になったときに生ずる吸引作用で、汚れた水が吐水口を通じて給水管内に逆流することをいう。
  3. メカニカル形接合とは、ステンレス鋼管などで採用されている接合方法で、ねじ込み、溶接、接着剤によらない機械的な接合方法をいう。
  4. さや管ヘッダ工法とは、集合住宅などで、ヘッダから各器具にそれぞれ単独に配管する工法である。
  5. クリ―プ劣化とは、合成樹脂管などで発生する劣化で、応力が長時間継続してかかり、材料変形が時間とともに進んでいく状態をいう。


解説

答え【1】

ウォ―タハンマは、水栓や弁等を(急閉)瞬間的に閉じると、管内の水の流れが阻止されて閉じた点の上流側の水圧が急激に上昇し、その時生じる圧力波が、配管系内を一定の速度で伝わる現象をいう。

ウォ―タ―ハンマ


ここがポイント

メカニカル接合とは、機械的な方法により接続する管継手のことである。
主に水道の配管において使用される。差込継手とも呼ばれる。
そもそもメカニカルとは機械的という意味です。 特徴は、ゴムシ―ル(パッキン)等の密着によって接続部の止水を行うことで、ねじ切りや溶接等が不要となり、施工が省力化出来ることである。


類似問題

問題112

給水設備の配管に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 給水管を上向き配管方式とする場合は、先上り配管とする。
  2. 給水配管の枝管の分岐は、下方に給水する場合には下取出しとする。
  3. 飲料水用配管は、他の配管系統と識別できるようにしなければならない。
  4. 銅管やステンレス鋼管は、異物の付着による孔食のおそれがあるので、管内清掃を十分に行う。
  5. 不等(不同)沈下の変位吸収のために、ショックアブソ―バを配管に取り付ける。


解説

答え【5】

建築物の揺れ、配管の振動・不等沈下等による変位の吸収のため、その変位に追従できる可とう継手等を取り付ける。
可とう継手とは、弾性を持ち、曲げたり伸びたりする事ができる柔構造を持つ継手の総称です。

地震や地盤の不等沈下が発生した際、コンクリ―ト構造物と管や、管どうしを接続する継手部に発生する変位に対して、継手部が有する伸縮部材の形状変形により追随し、コンクリ―ト構造物や管路の破損や漏水を防ぐ事により流下機能を維持する継手です。


ここがポイント

ショックアブソ―バはウォ―タハンマを防止するためのものです。
ウォ―タハンマの発生する恐れのある配管には、エアチャンバ、ショックアブソ―バ、その他のウォ―タハンマ防止器を取り付ける必要があります。


類似問題

問題113

受水槽に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 水の使用量が極端に減少する期間がある建築物では、受水槽の水位を通常使用時と少量使用時で切り替える方法を取る。
  2. 流入管からの吐水による水面の波立ち防止策として、防波板を設置する。
  3. 受水槽を独立した室に設置する場合は、出入口に施錠するなどの措置を講ずる。
  4. 受水槽の上部には、他設備の機器や配管が設置されないようにする。
  5. 受水槽の流入口と流出口の位置は、滞留時間を短くするため近接させる。


解説

答え【5】


ここがポイント

受水槽の流入口と流出口の位置は死水(滞留水)を発生させないために対角線上に配置する。さらに大容量の貯水槽では隔壁を設けて死水を防止する。

解説


受水槽

問題114

給水設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 受水槽の有効容量は、一般に1日最大使用水量の1/2程度である。
  2. 給水管と排水管が水平に並行して埋設される場合は、一般に両配管の水平間隔を300mm以内とする。
  3. 高層ホテルにおいてゾ―ニングする場合の圧力の上限値は、一般に0.3MPaである。
  4. 給水配管内の適正流速は、一般に0.9~1.2m/sである。
  5. 高置水槽の有効容量は、一般に1日最使用水量の1/10程度である。


解説

答え【2】

給水管と排水管が平行して埋設される場合には、原則として両配管の水平間隔は500mm以上とし、かつ給水管は排水管の上方に埋設する。給水管と排水管が交差する場合は、給水管は排水管の上方に埋設する。
ここがポイント

(3)高層ホテルにおいてゾ―ニングする場合の圧力の上限値は、一般に0.3MPaである。
(4)給水配管内の適正流速は、一般に0.9~1.2m/sである。

は良く出ますので覚えましょう。
(1)(5)もよく出ます。
受水槽の有効容量は1/2(50%)程度 高置水槽の有効容量は1/10(10)%程度
類似問題

問題115

給水設備の保守管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 貯水槽の付属装置である定水位弁や電極棒等の動作不良により、断水、溢水事故を起こすことがある。
  2. 地震など、貯水槽の構造や水質に影響を与えるような事態が発生した場合には、速やかにその影響を点検する。
  3. 給水ポンプの吐出側の圧力が変動している場合は、ポンプ内あるいは吐出配管に詰まりがある。
  4. 高置水槽と受水槽の清掃は、原則として同じ日に行い、受水槽の清掃前に高置水槽の清掃を行う。
  5. 給水栓において規定値の残留塩素が保持できない場合は、塩素剤の注入装置を設置して、その適正な管理を行う。


解説

答え【4】

必ず清掃は受水槽の後に高置水槽を行うこと。

受水槽

受水槽と高置水槽の関係は、高置水槽の水位が下がると揚水ポンプで受水槽の水を高置水槽に揚水致します。
従って先に高置水槽を清掃するということは清掃前の受水槽の水で高置水槽を清掃することになります、

それと、もう一つは受水槽清掃後水質検査を行い、遊離残留塩素の場合は0.2ng/L以上、結合残留塩素の場合は1.5mg/L以上あることを確認する。とありますが、受水槽の清掃後は 残留塩素が中々検出されにくい傾向にあります。
そのため捨て水を兼ねてその水で高置水槽の清掃を行う。


ここがポイント


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