ビル管理士総合情報.com(令和1年度建築物の環境衛生「過去問題解説4」)

令和1年度建築物の環境衛生「過去問題解説4」

問題36

放射線の健康影響のうち、晩発影響として最も不適当なものはどれか。

白血病
胎児の障害
白内障
脱毛
甲状腺癌

答え【4】

放射線の身体的影響には、早期影響と晩発影響に分類されます。
早期影響とは放射線を浴びてからすぐに生じてくる影響のことで、晩発影響とは数年とか数十年経ったのちに現れてくる影響のこと。
脱毛は早期影響に分類されます。

放射線への影響

身体的影響
- 早期影響
  - 皮膚紅斑・皮膚潰瘍・白血球減少・脱毛・不妊等
- 晩発影響
  - 白内障・胎児の障害・悪性腫瘍・寿命短縮
遺伝的影響
- 遺伝子・染色体異常・胎児奇形

更に、放射線への影響は身体的影響と遺伝的影響に分類されます。

平成30年問題37
平成28年問題38
平成27年問題37

問題37

電場、磁場、電磁波に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

赤外線は、電離作用を持っている。
電磁波は、波長の長短により性質が大きく異なる。
磁場の単位は、T(テスラ)又はG(ガウス)である。
家庭用電化製品、送電線等から発生する電磁場は変動磁場である。
冬場には、静電場が生じやすい。

答え【1】

電離作用を持つ放射線のことを電離放射線といいます。

X腺やガンマ線等の電解作用を持つ高エネルギ―の電解放射線と商用周波電磁場'50Hz、60Hz)をはじめ、電波、可視光線、赤外線、紫外線等の電解作用を持たない非電離放射線に分けることができる。

平成30年問題36

問題38

ヒトと水に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

一般成人における体内の水分量は、体重の約60%である。
体液のうち、細胞内液は、約2/3である。
成人の場合、1日1L以上の尿排泄が必要である。
一般に体重当たりの体内水分量は、女性より男性の方が多い。
水分の欠乏率が体重の2%になると、強い口渇を感じる。

答え【3】

人が必要とする水分の量は普通1日約1.5Lと言われています。しかし摂取した水分がすべて尿になって排尿されるわけではありません。
よく水分を多くとればその分良く汗をかく!
と言いますが、その汗も水となって体外に出します。
従って通常尿排泄は0.4～0.5L程度だと言われています。

体液は細胞の内部に含まれる細胞内液と、細胞の外に存在する細胞外液とに分けられる。
細胞内液は全体液の約3分の2を占め、細胞外液は約3分の1を占める。細胞外液の代表的なものは血液（血漿(けっしょう)）であるが、そのほかに間質液、リンパ液などがある。細胞内液の組成はカリウムイオンが多く、細胞外液にはナトリウムイオンおよび塩素イオンが多い。

体重における水分量></p>
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